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Jクラブアカデミーフィジカルコンディショニングスタッフ研修会を開催~JFAフィジカルフィットネスプロジェクト~
2020年08月24日
日本サッカー協会(JFA)は8月17日(月)、フィジカルフィットネスプロジェクト主催事業として、今年度2回目のJ1、J2、J3クラブのアカデミーのフィジカルコンディショニングスタッフ研修会をオンラインで開催しました。今回の研修会では、活動を再開したU-19、U-16日本代表チームについて、U-19日本代表フィジカルコーチの中馬健太郎さんとU-16日本代表コンディショニングコーチの小粥智浩さんより活動報告をした後、各クラブの再開後の状況や選手のコンディション状況について情報交換を行いました。
講師コメント
菅野淳 JFAフィジカルフィットネスプロジェクト リーダー
新型コロナウイルスによる活動自粛中のガイドラインをお伝えした5月の第1回目の研修会を経て、今回の第2回目は、活動自粛後のU-19、U-16日本代表の活動報告と、リーグ開幕までのプレシーズンの過ごし方について各クラブ間の情報共有を目的に開催しました。J1、J2、J3の56クラブ中、50クラブから出席をいただきました。
前回はいくつかのクラブをピックアップして、活動自粛中のトレーニングについて報告していただきましたが、今回は少人数毎のグループで、活動自粛明けからリーグ戦開幕直前までの各クラブにおける感染予防対策やトレーニングについてグループディスカッションを行いました。
テーマを「活動再開後の感染予防対策やトレーニングにおいてうまくいったこと、なかなかうまくいかなかったこと」とし、事前に各グループの中から1名にファシリテーターをお願いしました。その方々のおかげでディスカッションが円滑に進み、積極的な発言が交わされ、大変有意義な研修会となりました。JFAフィジカルフィットネスプロジェクトでは、今後も継続してこのような活動を実施していきたいと考えています。
小粥智浩 U-16日本代表コンディショニングコーチ/JFAフィジカルフィットネスプロジェクト
私からは、新型コロナウイルスによる活動自粛後に行われた最初のU-16日本代表合宿について報告させていただきました。主な内容は、選手のコンディションの現状としました。合宿でのトレーニングは、思ったよりは強度高く実施できましたが、一方で持久力や回復力、そして認知・判断などに関しては、十分に回復し切れていない、回復状況の個人差が大きい様子でした。これらに関しては、その後実施されたディスカッションにおいて、同様の意見が多かったのが印象的でした。このことからも特に育成年代の活動においては、対外試合などが増えてきてはいるものの、体力の回復はまだ不十分であることを認識した上での対応が重要であることを再認識しました。皆さんで情報共有できたことはとても有意義な時間となりました。お忙しい中多くのご参加、ありがとうございました。
中馬健太郎 U-19日本代表フィジカルコーチ/JFAフィジカルフィットネスプロジェクト
今回、私の方からは7月に実施されたアンダーカテゴリー日本代表チームの活動報告をさせていただきました。この活動は、新型コロナウイルスによる活動自粛後、はじめての日本代表合宿となり、合宿を実施するにあたって新型コロナウイルスに対する感染予防の徹底を最重要事項として行われました。そして、ガイドラインやチェックリストを参考に実施した基本的な新型コロナウイルスに対する感染予防対策についてご報告させていただきました。
アンダーカテゴリー日本代表チームの活動報告のあとには、グループに分かれて新型コロナウイルスによる活動自粛後の各クラブの活動内容などが話し合われました。各クラブでも新型コロナウイルスに対する感染予防が徹底され、トレーニング強度やトレーニング量に関しても怪我ができるだけ発生しないような工夫がされていました。
参加者全員が積極的にご参加いただいたことにより、本講習会が有意義なものとなりました。ありがとうございました。まだまだ新型コロナウイルスの感染が広がる状況の中で皆さまも大変なご苦労をされていることかと思いますが、選手たちがサッカーに打ち込めるように一緒に頑張っていきましょう。