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フィジカルフィットネス「育成期選手のからだづくりと体力づくり」リフレッシュ研修会を開催
2021年06月24日
フィジカルフィットネスプロジェクトは6月14日(月)、指導者を対象としたリフレッシュ研修会をオンラインで開催しました。前月に引き続き、フィジカルフィットネスプロジェクトとして今年度2回目のリフレッシュ研修会となります。
フィジカルフィットネスプロジェクトメンバーの星川佳広氏を講師に迎え、「育成期選手のからだづくりと体力づくり」をテーマに講義およびグループディスカッションを行いました。今回の研修会には、指導者41名が参加。受講者は講義を通じて、育成期選手のからだづくりと体力づくりについて科学的データを基に体系的に学びました。また、それぞれの現場における、からだの小さい選手(あるいは成長の遅い選手)の指導上の工夫や事例、選手のからだづくりに関する実践例をグループディスカッションにて情報共有し、理解を深めました。
フィジカルフィットネスプロジェクトでは、現場の指導で求められるテーマについて、今後も定期的にリフレッシュ研修会を実施していく予定です。
講師コメント
星川佳広 フィジカルフィットネスプロジェクトメンバー
からだづくり、体力づくりは、ほぼ同じ意味合いをもつ用語ですが、今回は、サッカーのレベルアップに必要な「からだ」づくりを強調するために、講演タイトルにあえて「からだづくりと体力づくり」と併記しました。Jクラブ下部組織の選手を追跡観察したデータに基づき、育成年代の中長期にわたる、身長や体重、組成(体脂肪率、除脂肪量)の変化や個人差、サッカー選手に特徴的な筋の付き方についてご説明しました。また、年代ごとのBMIや除脂肪量、食事量について目安となる数字もお示ししました。育成の長期にわたる大きな方向性の話であって、明日の練習にすぐ使える内容ではないため、参加者の反応が心配でしたが、「参考になった」というご意見をもらい少し安心しています。ディスカッションの時間が短いと感じられたほど、活発な意見交換が行われたようで良かったです。
受講者コメント
根岸翔太さん
ディスカッションやアンケート機能なども使い、オンラインだが双方向でのやりとりに取り組んでおり、良かったと思います。
土屋勇満さん
体づくりの基本となる科学的知識を得ることができました。また、ディスカッションによって、自分の実践を俯瞰することができました。説得力のあるデータ(図表、写真)に裏付けられた講演でした。日本サッカー協会のライセンス制度、研修の制度は、日本のスポーツ界の先端を行っていると思います。このように勉強ができる機会をこれからもぜひ作って下さい。
清原翔平さん
育成年代の指導で年齢における技術の獲得時期や心肺機能や筋力獲得の時期などは何年も前から情報としてありましたが、身長の発育を基準にするという情報は初めて見たのでとても興味深く感じました。身長の発育をベースに考えられたら、育成年代の選手たちのコンプレックスは軽減されると思うので、より前向きに自分の体と向き合う選手が増えると思いました。