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2022年度フットサルA級コーチ養成講習会の中期を終える
2023年01月26日
年が明けて1月6日(金)から1月10日(火)の5日間、千葉県にある高円宮記念JFA夢フィールドにてフットサルA級コーチ養成講習会の中期を開催しました。前期と同様に、前川義信フットサル指導者養成ダイレクター、高橋優介JFAフットサルA級チューター(アグレミーナ浜松)がメインの講師を務め、中期はさらに4つの共通科目として、医学の加藤康晴先生、栄養学の石井美子先生、心理学の梅﨑高行先生、社会科学の澤井和彦先生を招き、講習会を行いました。
フットサルA級の中期は、主に前期の学びから50分の指導実践を行い、講義としては医学、栄養学、心理学、社会科学と指導者として必要な知識をインプットすることに時間を費やしました。また、フィジカルの実技では受講者の全員が心拍計をつけ、各々の実技を行いつつ心拍数の計測などを行い、トレーニングによる身体の影響についても学びました。
後期は約2か月後の3月の開催となり、その間も受講者は課題に取り組みながら準備を進めます。
チューターコメント
高橋優介 フットサルA級チューター(アグレミーナ浜松)
フットサルA級ライセンスでは、自身の頭の中にあるプレーアイデアを言語化し、プレーシステムをデザインし、それを伝達することが大きな目的となります。この中期では、自分のアイデアがもとになるプレーシステムをピッチ内で伝達していく指導実践がメインとなります。指導実践後には、参加している受講生とチューターと全員でフィードバックを行いました。様々な背景のある受講生からのフィードバックは、偏りがちな普段のトレーニングの振り返りとは違い、貴重な意見になったと思います。また、座学ではクラブ運営やトレーニング、コーチングなどで必要となる社会学、心理学、栄養学、医学を担当の先生方に講義いただきました。密度の濃い5日間を過ごすことで、グループの一体感も高まり、より一層お互いを高めあえる集団になったと思います。残すは後期のみとなりました。この期間を有意義に過ごして頂き、皆さんでより高めあえる時間を過ごせるように期待しています。
最後になりますが、講義を担当いただいた先生方、指導実践で選手を派遣いただいたチーム関係者の皆様、宿泊並びに講義会場となった、ホテルグリーンタワー幕張様には感謝申し上げます。
受講者コメント
梶本翔平 氏
自身の力を発揮する場として、多くの学びがありました。フットサルA級指導者に求められることと、現在の自分との差を認識することができつつも、チューター陣からも現時点での足りない部分、良い部分を的確にフィードバックいただけました。合間の時間でもコミュニケーションをとっていただき、非常に充実した講習会になりました。後期は自身のモデルを最終的に構築し、トレーニングで表現する機会です。頭の中の整理とそれを表現できるように後期に向けて準備していきたいと思います。
露木健司 氏
共通科目の先生方からは講義の内容に関して学ぶことが多かったですが、自分たちへの伝え方や話し方に関しても得るものがあったと感じました。特に心理学で学んだEmpowering Coachingがとても印象に残りました。自分の指導対象となる選手の年齢層が幅広く、その中でも声かけの質は試行錯誤してきたので、それがどういうことをしていたのかという整理や気づきになり、改めて自分のコーチングを客観的に考える機会になったためです。社会科学もできればオンラインではなく対面形式でできればさらに良かったとは思いました。後期の講習会では学びだけでなく自身の全てを発揮できる場にするために、それまでの期間で少しでも成長して皆さんと再会したいと思います。
内山慶太郎 氏
講習会の構成上、前期に比べて学び合う時間が長く、かつ講義も興味深く聞けるものが多かったです。チューターの方々からも明瞭かつ簡潔に学び合う姿勢をサポートしていただきました。共通科目の中でも特に心理学と栄養学について、この両面についてもきちんと意識して指導しなければならないと改めて認識できました。残り後期のみですが、前期<中期<後期と積み上げができていければと思っております。