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S級コーチ養成講習会2023 Module5・集中講習⑫ 参加者レポート Vol.14
2023年12月21日
Module4の終了から2週間たち、最後の集中講習がいよいよスタートしました。今回は、ラグビー日本代表監督のエディー・ジョーンズ氏にご講演いただきました。かつてない緊張感が講義室に流れる中、エディー氏から熱のこもった実体験の数々をお聞きすることができ、非常に刺激的な時間となりました。
Module5・集中講習⑫
期間:12月4日(月)~12月7日(木)
12月4日(月) | 午後 | 「フィジカルコンディショニング」 菅野淳(フィジカルフィットネスプロジェクト) 「プロフェッショナルコーチング論」 渋谷洋樹(元宮アルディージャヘッドコーチ) 「プロフェッショナルコーチング論」 エディー・ジョーンズ(ラグビー日本代表監督) |
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12月5日(火) | 午前 | 「JFAテクニカルハウス」 片桐央視(JFAテクニカルハウス) 「試験対策」 浮嶋敏(S級チューター) |
午後 | 「プロフェッショナルコーチング論」 横内昭展(ジュビロ磐田監督) | |
12月6日(水) | 午前 | 筆記試験・口頭試験 |
午後 | 口頭試験 | |
12月7日(木) | 午前 | 筆記試験・口頭試験 |
午後 | 筆記試験・口頭試験 |
参加者コメント
平塚次郎 さん(湘南ベルマーレU-18)
Module4から2週間を経て、12月4日(月)から2週間に渡る最後のModule5がスタートしました。内容は前半講義5コマ、後半は筆記試験と口頭試験がありました。
前半の講義は「フィジカルコンディショニング」「テクニカルハウス」「プロフェッショナルコーチング論」を受けました。
菅野淳さんによる「フィジカルコンディショニング」の講義は、事前課題共有+ディスカション+発表でした。実はModule4の最後に課題が出ており、20名抽選を行い4パターン(J1+ACL/J1/J2/J3)に5名ずつ分かれ、シーズン終了後から次のシーズン開幕戦までのスケジュール(オフ/自主TR(強度×量)/TR(技術・戦術テーマ・強度×量)/キャンプ/練習試合(相手の条件等)を作成することでした。各自頭を悩ませながら作成した事前課題を持ち寄り、時間内に各自共有しながら、グループでのベストスケジュール作成に取り組みました。
ディスカッションをしながら時間内でスケジュールを完成させ、各グループごとに4パターンのスケジュールを発表し、それに対して全体でディスカッションを行いました。どのリーグの監督になってもこの考えを生かしていきたいと感じられるものでした。
「プロフェッショナルコーチング論」は3コマあり、ラグビー日本代表監督エディー・ジョーンズさんから「コーチング」、「リーダーシップ」、「チームビルディング」を学びました。
自身の経験談を交えディスカッション形式で進み、情熱的でユーモアもあり、あっという間に時間が過ぎていきました。「3つ以上のことは伝えない」、「TRでしか選手を改善できない」、「コーチも選手と同じで、良いコーチに向かい続けることが大切でそれを楽しむこと」、エディーさんから心に突き刺さる言葉を聞き多くの学びがある時間となりました。
元大宮アルディージャヘッドコーチ渋谷洋樹さんからは、しくじり先生と題して自身の経験談や監督やコーチでのマネジメントポイントを丁寧に話して頂きました。今までの指導現場で学んで大切にしていることや、そして自身が実際に行なっている1週間のピリオダイゼーションを教えて頂き、学んだことを現場で生かしたいと感じました。
ジュビロ磐田監督 横内昭展さんによる講義は対話形式で行われました。広島でコーチ15年、日本代表コーチ5年など色々な経験をされている監督さんです。それぞれ参加者が質問をさせて頂き、自身の考えを伝えて頂きました。色々な監督のもとで求めされることの違いに対しての対応力や、今シーズン監督として補強ができない中でJ1昇格に導いた秘話、日本代表コーチとしてカタールワールドカップ中での出来事など興味深い話をして頂きました。
「テクニカルハウス」ではJFAの分析担当 片桐央視さんから日本代表での仕事について、アナリストの現状について進化や役割・資質・立ち位置、ドイツFCバイエル・ミュンヘンへの1年間研修の経験と学んだことを伝えて頂きました。監督は、テクニカルとの信頼関係を保つために自分のやりたいことを明確に示す、映像をいつまでに欲しいかの期限を示す、サッカーの中身で会話をする、明確に評価アドバイスをすることが大切だと学びました。
明神智和 さん(ガンバ大阪ユース)
4月から始まったS級講習会も最終のModule5を迎えました。
Module5では、12月4日、5日の始めの2日間は講義を受け、12月6日と7日に筆記試験と口頭試験がありました。
「試験」学生時代を思い出すような試験勉強。受講生の緊張感は、今までとはまた違うものがありました。しかしこれまでの講習会で培った絆で、試験直前まで受講生同士お互いに問題を出し合い、助け合い乗り切りました。
筆記試験は3つのテーマで問題があり、1つはサッカー専門。2つ目はコーチング、マネジメント論。3つ目はスポーツ科学。今までの講義や指導実践を最初から振り返りながら勉強することで、自分の頭の中が整理され、新たに気づくこともありました。
口頭試験はゲーム分析でした。指定されたチームの映像を観て課題や改善点を抽出し、次の試合までの練習計画を立てるというもの。いつ休み、何時から練習し、いつ前節の改善の練習をし、いつ次の相手の対策の練習をし、どのぐらいの強度と量で、ミーティングの有無、試合メンバー以外をどうコントロールするか、など様々なことを考えながら計画を立てる。改めて監督は決断することの連続だと学びました。
いよいよ来週で今年度のS級講習会が終わります。最後の指導実践は、想像しただけで緊張してしまいますが、自信を持って思いっきりチャレンジしたいと思います。
S級コーチ養成講習会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施しています。