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アンプティサッカー日本代表、世界へ向けて始動
2018年08月02日
アンプティサッカー界最高峰の大会「アンプティサッカーワールドカップ」が10月にメキシコ合衆国グアダラハラ市にて開催されます。
日本アンプティサッカー協会は、4度目の出場となるこの世界大会に向けて、日本代表チームをより組織的に運営・強化を図り、より良い結果を出すべく強化委員会を新設し、代表チームに外部コーチを招聘するなど新たな取り組みを行っています。
全国大会・選考会を経て決定した代表選手が7月14日(土)〜16日(月・祝)、宮崎県宮崎市で合宿を行い、世界に挑む代表チームとして活動を始めました。
この3日間、基礎練習やゲーム形式でのトレーニングはもちろん、最終日には本番を想定し、地元クラブチームテゲバジャーロ宮崎ジュニアユースチームとの練習試合が組まれるなど、限られた時間の中でチームの礎を築きました。
今後は、9月の国内最終合宿でさらなるチーム強化を図り、ベスト4を目指してチーム一丸となって戦っていきます。
大会概要
大会名称:アンプティサッカーワールドカップメキシコ大会2018(WORLD CUP AMPUTEE FOOTBALL MEXICO 2018)
開催国:メキシコ合衆国(グラダラハラ市ほか)
開催期間:2018年10月27日(土) 〜 11月4日(日)
選手コメント
古城暁博 選手
アンプティサッカーワールドカップ出場にあたり支援していただいた企業やスポンサー様を始め、歓迎していただいた宮崎県福祉保健部障がい福祉部、商工観光労働部、宮崎市観光商工部、宮崎県サッカー協会、テゲバジャーロ宮崎、青島フィッシャーマンズビーチサイドホステル&スパの皆さんに大変感謝しています。素晴らしい環境で3日間の合宿ができたことにあらためて、御礼申し上げます。今回の代表チームには次世代の主軸を担うであろう2選手に加え特別チームアドバイザー2名を迎えた代表チームとなりました。基本的な意識付けのトレーニングを始め、本戦を想定したフォーメーションと選手全員で共通認識を持ちながらも、所属チームとは違った役割、選手個人が求められることを確認しながら3日目のテゲバジャーロ宮崎のジュニアユースチームとのトレーニングマッチに臨みました。一つの課題に試行錯誤しながら前向きに挑戦し、その中で生まれる新たな課題にさらに挑戦することを積み上げていくことで、少しずつチーム力が上がっていくことを実感できましたが、まだまだ足りない部分もあり、目標達成のためには個のレベルアップ、チームとしてさらなる一体感が求められます。全員が一つに、日本のアンプティサッカーファミリーの思いを背負って今一度覚悟と決意を持ち、また、障がい者サッカーがより一層盛り上がるために「ベスト4」の目標を達成したいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします。
最後に、アンプティサッカー協会ではアンプティサッカーワールドカップ出場支援のクラウドファンディングも行なっております。詳細は日本アンプティサッカー協会の公式ホームページをご覧ください。
冨岡忠幸 選手
まず、合宿を行うにあたり、練習会場の手配や準備等宿泊施設の方の温かいおもてなしや練習会場までの送迎等、たくさんの方々の協力があってこそ実施出来た合宿だと感じており、心より御礼申し上げます。合宿初日、宮崎県の施設関係者の方々に歓迎セレモニーを開いていただいて強化合宿がスタートしました。熱い日差しが照りつける中ピッチを走りボールを追う仲間達からは日の丸を背負いアンプティサッカーワールドカップで戦うための強い想いを感じました。そして、一人一人がプレーに集中して、そこで見つかった課題を共有し改善するなど、チーム一丸となって成長していく姿が見えて嬉しく思いました。合宿2日目は代表監督とコーチ陣から各選手がどのポジションでどんな役割を担うか説明があった後に紅白戦を行いました。ゲームでは選手同士が声を出し合ってコミュニケーションを取り自分達のサッカーをする姿勢も見えました。アンプティサッカーでは選手交替の制限がなく何度でも選手交替が出来ます。フィールドプレーヤーは両腕・片脚を駆使して競技を行うため体力的にも消耗が早く、このルールの特性を生かすにはフィールドに立たない選手が重要な役割を持ちます。3日目は、実戦を想定してのトレーニングマッチを地元テゲバジャーロ宮崎ジュニアユースチームにしていただきました。各自が自分のポジションでの役割を認識して大会に挑むための貴重な経験になりました。前回大会よりも高い目標を達成するためにアンプティサッカー日本代表はチーム一丸となり全力で戦います。