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知的障がい者サッカー世界選手権 サウジアラビアが大会4連覇、日本は6位
2018年08月31日
知的障がい者サッカーの世界最高峰、第7回INASサッカ-世界選手権2018スウェーデン大会が8月18日(土)、サウジアラビアの優勝で幕を閉じました。
8月5日(日)からスウェーデン・カールスダットを中心に行われたこの大会で、5大会連続5回目の出場の知的障がい者サッカー日本代表は、2014年ブラジル大会の成績を上回る、初のファイナリストを目指して戦いました。しかし、グループリーグでは大会3連覇中のサウジアラビア、欧州チャンピオンのポーランド、そしてロシアと対戦し、結果はどの試合も僅差ながら3連敗。順位決定戦は、1勝1敗で9か国中(1か国は棄権)6位の成績で大会を終了しました。
知的障がい者サッカーの世界大会では大差がつく試合も多い中、日本は、1点差やPK戦までもつれるなど、どの試合も健闘し、着実にレベルアップしていることを示しました。
18日(土)に行われた決勝戦では大会3連覇中のサウジアラビアがアルゼンチンと対戦。サウジアラビアのエースのアル・ドサリ(Abdullah Al Dosari)がFKから2得点を決めて大会4連覇を飾り、大会MVPにはアル・ドサリ選手が選出されました。
知的障がい者サッカー日本代表は、次の世界選手権を目指していきます。また、知的障がい者フットサル日本代表は、来年の「グローバルゲームス」(知的障がい者スポーツの総合大会)での活躍を目指します。
障がい者サッカーの各日本代表チームは、10月にアンプティサッカーの世界選手権、11月にブラインドサッカーの国際試合と続きます。引き続き各障がい者日本代表チームの熱い戦いに注目です。
大会概要
大会名称:INAS サッカー世界選手権2018
開催国:スウェーデン(カールスタッド市ほか)
開催期間:開会式・開幕戦 2018年8月5日(日)、決勝戦・閉会式 2018年8月18日(土)
試合日程:こちら(外部リンク)
競技形式:FIFA11人制サッカーのルールに則り実施(試合時間90分など、すべて同様)
大会結果
優勝 | サウジアラビア |
---|---|
準優勝 | アルゼンチン |
3位 | ポーランド |
4位 | フランス |
5位 | ロシア |
6位 | 日本 |
7位 | スウェーデン |
8位 | ドイツ |
9位(棄権) | 南アフリカ |
日本の試合結果
8月6日(月) | グループリーグB | 日本 1-2 ポーランド | ||
---|---|---|---|---|
8月8日(水) | グループリーグB | 日本 0-1 サウジアラビア | ||
8月10日(金) | グループリーグB | 日本 1-2 ロシア | ||
8月15日(水) | 順位決定プレイオフ | 日本 1-1(PK5-3) スウェーデン | ||
8月17日(金) | 5-6位決定戦 | 日本 1-1(PK2-4) ロシア |
監督・選手コメント
西眞一 日本代表監督
ファイナリストを目指した日本代表の世界への挑戦が終わりました。結果は、我々が目指したものではありませんでしたが、試合に勝つために挑戦をしたことで得るものが多くありました。守備においては、選手の良さである前のボールへの強さを全面に押し出しながらも、状況に応じた対応が良くできていました。攻撃においては、今大会を含め4大会連続優勝のサウジアラビア戦こそゴールは奪えませんでしたが、他の全試合では意図的にゴールを奪うことができました。また、選手、スタッフが本気で戦ったことにより4年後に向けての課題が明確になりましたので、全国で共有し、さらなる強化を図る必要があると思います。最後に、多くの皆様から今大会へ渡航費等の支援として日本代表応援Tシャツを購入していただきました。心から感謝申し上げます。今後とも、このサッカーの普及発展にご理解をいただき、多くの方がサッカーを通じて笑顔になり、日本代表がその夢や目標になりますようご声援をよろしくお願いします。ありがとうございました。
徳村雄登 選手(キャプテン)
僕は今大会が2回目の(世界選手権)出場でした。4年前の悔しさがあり、この4年間環境を変えてがんばってきました。今大会はキャプテンを任されてすごく不安や責任というものを感じました。キャプテンとしてどういう行動をしたらいいか、どうやってチームを引っ張っていったらいいかすごく悩んでいた時もありました。その度にいろんな人に聞いてそれを行動に移すことしかできませんでした。キャプテンとして他の人から見たらどうでもないことかもしれませんが、僕は、自分なりにチームを引っ張ったつもりです。今大会はいろんな人に支えられて出場もできました。こんなヘタクソな僕を最後まで信じて使ってくれたスタッフの方に本当に感謝しています。最初の目標は達成できなかったですが、世界の強豪を相手に互角に戦えたことはすごく誇りに思いますし、自分の中で精一杯悔いなく大会を終えることができてよかったです。今後は自分の課題でもある、見て正確にパスを出すことと、もっと足元の技術を向上できるように地元に戻ってもっと練習したいと思います。
※日本の試合ダイジェストを掲載しています。
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