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JFAファミリーフットサルフェスティバル2012 with KIRIN スペシャルステージ in 大阪 7月21日に大阪・舞洲アリーナで開催

2012年07月26日

JFAファミリーフットサルフェスティバル2012 with KIRIN スペシャルステージ in 大阪 7月21日に大阪・舞洲アリーナで開催

家族の触れ合いと、ボールを蹴る楽しみを味わうことをテーマに開かれる「JFAファミリーフットサルフェスティバル2012 with KIRIN スペシャルステージ in 大阪・舞洲アリーナ」(大阪市)が7月21日、大阪、奈良、和歌山の1府2県から15チーム、約120人が参加して開催された。夏休みに入り、子供たちの歓声も一際大きな活気ある大会となった。ファミリー賞は「宮ファミリーA」が受賞。フットサル賞に「なでしこ☆Heguri」、フェスティバル賞に「ルンゴヒューメ」がそれぞれ選ばれた。

ファミリー賞

 和歌山市内から参加した「宮ファミリーA」が今回のファミリー賞を受賞した。宮少年サッカークラブを母体にしたチームで、バーモントカップへ毎年出場するなどフットサルチームとしても活発な活動で知られている。今回は「宮ファミリーB」と2チームでの出場となった。
 イニエスタのファンだという小堀良太くんの父・清司さん(38)も全試合に参加。クラブでは低学年のコーチを務めている清司さんは「子供とのコミュニケーションを取れているのがいいですね」とフットサルに参加している意義を強調した。それだけに大会も「日頃のコーチをしているときと違って子供たちと楽しくプレーしたいという気持ちが強い」という。もっとも「キーパーとして後ろから指示を出し続けるのがしんどかったですけどね」と苦笑いした。
 香川選手が憧れだという南出ひなたくん(11)が「母ちゃんすごいな」と驚いたのは、母・澄子さん(37)がダイレクトシュートを本番で決めたから。子供の練習相手ぐらいしかプレー経験のない澄子さんだが、4年半、週3回ひなた君たちの練習する姿を見ていて「ルールや戦術的なことはなんとなく覚えてしまった」という。そのおかげか、練習を見に行けなかった時も「今日はどんな練習だったの?」と内容を尋ねることで子供たちと会話を重ねているという。
 「最後までやりきることを身に着けてほしい」と澄子さん。最近ヤル気を見せてきたひなたくんに頼もしげな眼差しを向け、子供たちと頑張った1日を振り返り笑顔を浮かべていた。

フットサル賞

 「未来のなでしこを見つけたかも」と期待を抱かせてくれたのはフットサル賞を獲得した「なでしこ☆Heguri」の前川未結ちゃん(7)、野中色ちゃん(7)、三橋春咲ちゃん(7)の小学1年生トリオ。年上の男の子、それも頭1つ大きい相手に足元のボールの奪い合いでは互角どころか優勢。未結ちゃんのお母さん・智子さん(33)がゴール前をナイスカットでピンチを防ぎ、しばしばピッチを支配した。
 未結ちゃんは川澄選手の大ファンで、ヘアバンドも川澄選手と同じものだ。「場に慣れるまでは緊張しがちなので」と智子さんは心配していたが、ピッチ上では人が変わったように巧みなドリブルを見せた。
 色ちゃんは海堀選手が憧れ。いつかはGKをしたいというが「GKをやるために他のポジションを勉強しておく」と将来を見据えた選択となかなかのしっかり者。お父さんの琢さん(40)も「大きくなっても続けるなら応援したい」と期待を寄せる。
 春咲ちゃんは沢選手が目標。「いつかなでしこになりたい」と語る夢が大きいとは思えないほど、ボールの奪い合いにもうまさと強さを見せた。
 3人とも、地元の平群FCで頑張るなでしこの大ファン。なでしこが多く所属するINAC神戸の試合に連れて行ってもらうこともあるという。家族のアシストを受け、大きな夢が膨らんでいきそうだ。

フェスティバル賞

 フェスティバル賞を受賞したのは大阪市平野区から参加していた「ルンゴヒューメ」。地元の川辺FCを母体にしたチームだ。
 チーム責任者の植田育弘さん(34)は妻・佳江さん(35)と香川選手が好きだという、次男・成樹くん(9)とともに参加。川辺FCでコーチをしている育弘さんは、家でするサッカーやフットサルの話は「どうしてもコーチと選手という立場での話になってしまいます」と苦笑い。しかしその口ぶりに真剣に取り組んでいる姿が垣間見えた。その想いは成樹君にも伝わっているようで、プレー経験の全くない佳江さんに対しても「もっと動いてほしい」となかなか厳しい注文を出すなど、ひたむきな姿勢を見せた。
 コーチとしての育弘さんがいちばん強調しているのは「礼儀を教えること」だという。息子の悠希くん(9)と一緒に参加した、松田宏美さん(40)も「チーム自体が少人数なので、大家族のように助けあう雰囲気のあるチームで、年上の子と年下のつながりを持っているところが気に入っています」と信頼を寄せる。親子のつながりはもちろんのこと、地域とのつながりの深さも感じさせた。

 

キリンビバレッジ(株近畿圏地区本部営業企画部長)高宮正行さん


 キリンビバレッジ(株)高宮正行近畿圏地区本部営業企画部長(48)の話 大会終了後の表彰式であいさつに立った高宮部長は「キリングループは1978年以来、オフィシャルスポンサーとしてサッカー日本代表を支援してまいりました。また家族で楽しめるものとして、フットサルにも力を入れてまいりました。参加者の皆さんが楽しんでいただいている姿を拝見させていただいて、弊社のコーポレートスローガンである『おいしさを笑顔に』が形になっていることを実感できて、大変うれしく思います。節電で暑い夏ですが、大阪の皆さんの元気に役立てたら、と思っております」とあいさつした。また「世界のKitchenから ソルティライチ」の1・5㍑が新登場したことを紹介。沖縄の海塩を使ったこのソフトドリンクで「この夏の熱中症対策に活用して頂きたい」と紹介した。最後に高宮部長は「このファミリーフットサルがさらに続き、下の世代にもつながっていき、日本代表や有名選手の中に、この大会の印象を語ってくれるような人が出てくればうれしいです」と今後の発展への期待を語った。

大阪府サッカー協会会長 鬼武健二さん


 一般社団法人大阪府サッカー協会・鬼武健二会長(写真=72)の話 スペシャルステージには、将来の日本代表やなでしこJAPANを目指している子供たちもいるかと思いますが、おじさんや、おばさんと交流を深めて、夏の暑さを吹き飛ばしてほしいですね。
 Jリーグ流に言えば、地域や家族が進んで入ってもらうことで、世代を超えた付き合いが広がります。そうやって近所の人とコミュニケーションの場が豊かになってくると、地域の盛り上がりとなっていきます。そう言う状況を作っていきたいものです。仲間ができてくれば次につながります。そういう機会も、そこに参加する子供たちも増えるようにしていきたいですね。たとえサッカー、フットサル以外のスポーツに移っても、才能を発見する機会にもなります。礼儀だって身に尽きます。大人と一緒にやることで学べるのです。20年後の日本を作っている、そういう誇りをもって取り組んでいきます。

キリンフットサル教室

文・写真提供:日刊スポーツ

 

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