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JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN スペシャルステージ in 北海道 12月17日に札幌市スポーツ交流施設(つどーむ)で開催
2011年12月23日
「JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN スペシャルステージ in 北海道」が2011年12月17日、札幌市スポーツ交流施設(つどーむ)で開催された。家族や友人で年齢、性別に関係なく構成するファミリーの部には道内各地から28チームが参加した。開会式後には約200人の小学生が参加したフットサル教室を開催。同イベントではPK大会や、抽選会も行われ大いに盛り上がった。
ファミリー賞
ファミリー賞に選ばれた「滝川明苑ファミリーTOMY」は子供たちの成長を感じ取っていた。上川高までサッカー部に所属した竹村啓一さん(35)は息子哲星君(9)とともにピッチに立った。「僕たちの父親はほとんどが野球世代ですからね。父とサッカーを一緒にやってみたかった。息子もうまくなったと思いました。父親とプレーできる息子が少し、うらやましかったですね」。この日、家族の絆、そして子供のころの記憶を思い出す機会となった。哲星君は笑顔で言った。「楽しかった。とっても満足です」。
滝川の郵便局員の富田茂将さん(35)も家族でプレーする楽しさを味わった。妻のみゆきさん(35)と皓貴君(10)、愛央ちゃん(8)と汗を流した。久しぶりに見た息子の動きが見違えるほど良くなっていたので感動を覚えた。「チームの監督の指導のおかげ。家族一緒にできるなんて、今のうちかもしれませんけれど…。幸せだなと感じました」と喜びをかみしめた。皓貴君は「父さんはうまいけど、自信のあるスタミナなら追いついてきたかも」と手応えを感じ取った。雪の降る1日。寒空のなか、家族の心は暖かくなった。
フットサル賞
息子の頑張りに家族が驚いた。フットサル賞を獲得した「シーガルサッカークラブ ファミリーB」の山本竜人君(11)は試合途中での接触プレーで口内から出血。涙を流しながらも最後まで走り続けた。母陽子さんは「けがをしながらハットトリックを決めました。よく頑張りました」と目を細めた。父高弘さん(31)は現在でもGKとしてサッカーを続けている。竜人君は「まだ(父親から)ゴールを決めるのは無理ですけど」と話していた。
フェスティバル賞
フェスティバル賞は「チームK」が受賞した。来季のJ1昇格を決めたコンサドーレ札幌のサッカースクールに通う4家族(葛、山崎、林口、蝦名)でチームを結成した。子どもたちは小学1、2年生を中心に大会初出場した。小学生のなかで紅一点の蝦名梢ちゃん(8)は得点こそできなかったがゴールを目がけて元気よく走った。5歳からサッカーを始め「将来は沢穂希選手のようになでしこジャパンへ入りたいけど、コンサドーレ札幌にも行きたいな」と苦笑い。試合はA-1グループ2位に終わったが「低学年ががんばってくれたのでよかった」と葛幸生代表(34)は子どもたちの健闘をたたえた。
キリンフットサル教室
大会の開会式後、「キリンフットサル教室」が開催された。講師役は元フットサル日本代表主将でJFAスペシャル・インストラクターの藤井健太さん(35)が務めた。サポートとして女子サッカーのノルディーア北海道、三浦雅之監督と6選手も参加、約200人の小学生を指導した。「ボールに数多く触るようにしよう。フットサルはいっぱいそのチャンスがあります」と開口一番、藤井さんは選手たちに声をかけた。準備運動、2つのボールを使ったドリブルなどで体をほぐし、後半の30分はゲーム形式の練習で汗を流した。チームマサ・ナオ2011の小林健人君(12)は「藤井先生の言っていたボールタッチもたくさんできたし、先生のチームから1点取れて気持ちよかった」と話した。藤井さんは「積極的に楽しく続けてほしい。いずれ思い通りにならないことも多くなります。その壁を乗り越えるためにも目標や夢を持ってほしいですね」と話していた。
キリンビール(株)北海道統括本部営業企画部部長 杉一郎さん
全国で同イベントを支援しているキリンビール(株)の北海道統括本部営業企画部の杉一郎部長(51)に大会の意義、同社の役割を語ってもらいました。
――今回9回目のフェスティバルの意義について
(杉一郎さん)サッカー人口を拡大させていくイベントと思っています。サッカーの強豪国は多くの人がボールを蹴っています。イベントはすそ野を広げるという役割がある。あと、家族の絆につながると考えます。東日本大震災後、絆という言葉が1つのキーワードとなっていますが、この大会がコミュニティーの絆を強める役割を果たしてほしいですね。
――北海道にとっても近年、サッカーに追い風が吹いています
(杉一郎さん)なでしこジャパンのW杯優勝、そして(Fリーグの)エスポラーダ北海道の試合に三浦知良選手が出場すると会見がありました。北海道にカズとゴン(中山雅史、コンサドーレ札幌)がいるってすごいですね。昨年8月には日韓戦が札幌ドームで行われ、盛り上がりました。
――キリングループは78年からサッカーを応援していますが
(杉一郎さん)30年以上、応援していますが今後も続けていきたい。日本代表の人気は協会のお力、我々の力は微々たるものです。ただ、応援することにより北海道のサッカーのレベルを高められたり、より楽しさを味わっていただければうれしいですね。
文・写真提供:日刊スポーツ