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JFAファミリーフットサルフェスティバル2010 with KIRIN スペシャルステージ in 北海道 12月18日に札幌市スポーツ交流施設(つどーむ)で開催
2010年12月23日
「JFAファミリーフットサルフェスティバル2010 with KIRIN スペシャルステージ in 北海道」が2010年12月18日、札幌市スポーツ交流施設(つどーむ)で開催された。家族や友人で年齢、性別に関係なく構成するファミリーの部には道内各地から35チームが参加。表彰式では勝敗にかかわらず競技を楽しんだ「マオイFAブルーペガサス」がフットサル賞を獲得した。ファミリー賞には「ファミリアーリス」、フェスティバル賞には「AFCもみじファミリー」がそれぞれ選出された。
ファミリー賞
仲良し5家族が一丸となった。旭川の「高台サッカー少年団」に子供たちが所属する本間、岩渕、松浦、長谷川、加藤家で結成した「ファミリアーリス」がファミリー賞に選ばれた。保護者もフットサルチームに所属するサッカー好きの選手たちは、各自で練習し大会に臨んだ。試合では優勝は逃したが「楽しくサッカーができました」とチーム代表の加藤敏貴さん(39)も大満足。キャプテンの本間勇剛君(11)は「2得点できて気持ちよかった」と声も弾んだ。5人の母親のなかで唯一得点した加藤ユカ里さん(35)は「楽しかったです」と試合を振り返った。「ちょっと早いお年玉をもらったような感じですね」と加藤さんは笑顔で会場を後にした。
フットサル賞
「マオイFAブルーペガサス」が家族の絆を深めた。かつてアルペンスキーの選手だった田畑哲人さん(36)を中心にチームを結成。長男の海人君(9)、長女の歩華ちゃん(7)と楽しくピッチを駆け回った。「フットサルは一緒に子供とプレーできる競技。成長を感じることができる」と田畑さんは話した。海人君も「楽しかった。やっぱりお父さんはうまい」と弾けるような笑顔を見せた。
妻の杏子さん(35)もバレーボールの元選手とスポーツ一家だ。海人君が始めたサッカーに、家族全員が魅了された。田畑さんはU―12まで教えることが可能なコーチの資格をこの4月に取得。サッカーだけではなく、キャッチボールやスキーなども練習に取り入れている。「自分も負けず嫌いなところもありますが、せっかくなので子供の教え方、システムを学びたかった」とコメントした。両親がかなえられなかった五輪出場の夢は子どもたちに受け継がれている。
フェスティバル賞
フェスティバル賞は「AFCもみじファミリー」が受賞した。「将来はサッカー選手になりたい」と声をそろえる板本楓太君(8)、花楓ちゃん(5)兄妹と二本松裕太君(8)ほか総勢7人が初参加した。試合は1試合も勝てず悔しい思いをしたが3人の感想は「負けたけど楽しかった」。二本松君は「シュートが打てそうで止められた。来年も参加して勝ちます」とリベンジを誓っていた。
キリンフットサル教室
同イベントの開会式後、元フットサル日本代表監督のアデマール・ペレイラ・マリーニョさん(56)が「キリンフットサル教室」の講師役を務めた。日本女子サッカーリーグのノルディーア北海道の6選手もアシスタントとして参加。300人の小学生に上達する秘訣(ひけつ)として「サッカーの試合を見ること」「失敗を恐れないこと」の2つをアドバイスした。
「僕のおばあちゃんはPKを外したことがない。なぜならサッカーをしたことがないから」とマリーニョさん笑わせた。そして真顔になり「失敗をして覚えていくんだ。挑戦しない人は失敗もないんだよ」と熱弁を振るった。30分間はゲーム形式のトレーニングで汗を流した。平岡南サッカー少年団の秋田真哉君(12)は「ミスを恐れないという言葉に勇気づけられました」と振り返った。
キリンビール(株)北海道統括本部営業企画部の小野理恵子さん
全国で同イベントを支援しているキリンビール(株)北海道統括本部営業企画部の小野理恵子さん(28)に大会の意義、同社の役割を語ってもらった。
――キリンビールは78年からサッカーを応援している企業として有名ですが
小野さん 「サッカーといえばキリン」という思いで入社している同期社員もおり継続してさまざまな面で取り組ませていただいています。2010年の南アフリカ大会の期間中は飲料店や量販店でも応援モードとなり、大変盛り上がりました。
――北海道でもこのフェスティバルには定着していると思いますが
小野さん 全国の中でも北海道は年々参加者が増えており、今後もこのようなイベントを通して少しでも北海道のスポーツ発展のお役に立てればと思います。また家族の楽しい思い出となればうれしく思います。 ――スポーツへの夢は
小野さん 私自身、入社してからサッカーを通してスポーツが人に与える感動を実感するようになりました。キリンはグループ全体でスポーツ振興に取り組んでいます。今回のようなイベントのなかからプロ選手や、将来の日本代表選手が育ってほしいですね。
北海道フットサル連盟 会長 佐々木 純さん
今年でJFAファミリーフットサルフェスティバルは8年目になりますが、北海道のフットサル界を育てていただいていると感じています。この間に(Fリーグの)エスポラーダ北海道、女子サッカーリーグのノルディーア北海道も誕生しました。サッカーW杯南アフリカ大会の日本代表の活躍もサッカー人口の拡大につながっていると思います。フットサルは室内でできるので冬の練習にも最適。また、親子で一緒にできるスポーツはなかなかないと思います。楽しみながら、家族と触れ合うことができる競技を発展させていきたいと考えています。
文・写真提供:日刊スポーツ