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JFAファミリーフットサルフェスティバル2010 with KIRIN スペシャルステージ in 愛媛 6月26日にニンジニアスタジアムで開催
2010年07月01日
未来の〝代表〟だ ! 家族のふれあい、ボールを蹴る楽しみを味わうことをテーマに開かれる「JFAファミリーフットサルフェスティバル2010 with KIRIN スペシャルステージ in 愛媛」が、6月26日、ニンジニアスタジアム(愛媛県立総合運動公園内)で開かれ、リーグ戦とフットサル教室で盛り上がった。表彰式では勝敗には関係なくフットサルを楽しんだ「きーちゃんず」にファミリー賞、「プリマトリックス」にフェスティバル賞、「高知女子大FCソフィアミニ」にフットサル賞が贈られた。
ファミリー賞
サッカーの祭典W杯南アフリカ大会で〝日本〟が快進撃。その興奮が続く中での開催となったスペシャルステージは、雨にみまわれたが四国4県から32チーム(徳島8、高知5、香川4、愛媛15)、約320人が参加し熱気ムンムンの開催となった。地元愛媛の「宮下軍団」宮下浩二(38)さん、和也君(10)、拓也君(8)親子と木田寿輝斗君(10)の力強い選手宣誓でリーグ戦は開始だ。
Jリーグ「愛媛FC」のホームスタジアムということもあって子供たちにはあこがれのピッチ、日ごろの成果を試す絶好の機会だけに、雨も吹き飛ばさんばかりの真剣プレーが続出した。
ファミリー賞を獲得したのは香川県さぬき市の「きーちゃんず」チーム。志度サッカークラブジュニアに所属する子供たちとその家族だ。低学年の指導に当たる原岡隆史さん(38)と志奈さん(33)郁弥君(11)瑞季ちゃん(7)桔悠君(4)の家族を中心に宮本茂樹さん(42)親子、安本薫さん(37)親子と仲間の子供たち12人が、家族の絆や仲間たちとの団結力を見せてくれた。スペシャルステージには毎年参加しているという原岡さんは「この大会は、仲間たちが学年を越えて交流できるし、また保護者同士の交流もできるところがいい」と、今後も参加を続けていく意向だ。また郁弥君も「家族一緒に何回かやっているけどサッカーもフットサルも楽しい」と話してくれた。
フットサル賞
フットサル賞に輝いたのは「高知女子大FCソフィアミニ」。監督兼プレーヤーの傍士麻子さん(31)は「フットサルの普及を目的とする女子大のサークルで、女子大生を中心に地域の社会人や小学生も一緒に入ってフットサルを専門に楽しんでいる」という。今回は3チームに分かれての参加。キーパー以外は女性ばかりのチームだ。「楽しむことが最優先なので、この大会はぴったり。所属している者が全部一緒に出られるので、一生懸命になる。今度は、泊まりがけで遠征もする」と夢をふくらませている。6月デビューしたばかりの永野理歩ちゃん(8)はゴールを決め「うれしかった。(フットサルは)大好き」と、紅潮したほほに笑顔を浮かべた。
フェスティバル賞
フェスティバル賞は、徳島の藍住町から参加の「プリマトリックス」に贈られた。奥村薫さん(41)が指導する女子サッカーチームの子供たちを中心に結成。奥村さんは「基本的にはサッカーもフットサルもやっているが女子はどうしても人数が少ないので、サッカーの試合よりフットサルが多くなる。この大会はいつも楽しみにしている。子どもと親子のふれあいができるのは、こんな機会しかないですから」と、四国のフットサル大会を巡回している。今回は次女の歩乃佳さん(15)と参加したが奥さんも「普段は運動することがないので同行することが多い」と、雨でずぶぬれになりながらも楽しそうに話してくれた。
キリンフットサル教室
リーグ戦の合間に、Fリーグ・シュライカー大阪で活躍する岸本武志選手(32)の「キリンフットサル教室」が開催され、子供たち約150人が参加した。「フットサルにはパスやスペースの感覚などサッカーにつながる要素がある。それをつかんで欲しい」と岸本選手はいう。まずは子供たち3人、コーチ1人が組んでパスからトラップ、ドリブルなど状況を判断しながらシュートにもっていく練習を行う。その後あらためて判断の仕方や動くタイミングなどを伝授。そして再度、子供たちが挑戦、おさらいをした。後半は「楽しむことが一番」ということで岸本選手と四国リーグで活躍する「東温K―Luz」の選手チームと子供たちが試合を行った。現役選手の高度なテクニックに触れながら子供たちも必死に挑んでいた。荏原サッカースポーツ少年団の矢野遼馬君(12)は「パスの出し方やどこに動いたらいいのか勉強になりました」と話してくれた。
キリンビール(株)松山支社長 豊島 健一郎さん
JFAファミリーフットサルフェスティバルスペシャルステージは、経験者はもちろん、初めての人にもボールを蹴る楽しみ、家族の触れあいの場を身近に感じてもらえる大会です。本日、皆さんが頑張っておられる姿を見させて頂き、あらためてスポーツの良さを実感し、このような場を提供できたことを喜んでいます。
南アフリカでのW杯では日本代表が熱闘を繰り広げてくれました。まことにうれしい限りです。一方で、本日参加された皆さんのプレーをみて、日本のサッカーレベルは確実に上がっていると実感しました。日本代表が、W杯での決勝トーナメントを勝ち上がる日も遠くないと思いました。キリンビールでは未来の代表を担う子供たちの夢に少しでも貢献できるようサッカーをはじめ、次世代に向けたさまざまな活動を通じてスポーツ文化の創造に応えていきたいと思っています。また地元愛媛県では、観光客も増えてきているので、さらなる愛媛県の〝元気〟を盛り上げるために、店頭で「食とお酒に関する提案」やスーパーさんにも「ビールの生きる料理の提案」などの活動を積極的に行っていくことを考えています。
愛媛県サッカー協会 フットサル委員長 津田 紀行さん
愛媛県サッカー協会津田紀行フットサル委員長(49)の話 スペシャルステージに地元愛媛の15チームを含む四国4県から32チームと多くの参加を頂き大変喜んでいます。子供から大人まで年齢を問わず楽しめ、家族の絆、会話を深め、さらなる興味をもってもらえる貴重な機会であるとともにサッカーの裾野を広げるためにも有意義な場ととらえています。W杯の熱戦が続く中、Jリーグの公式試合の行われるこのピッチで同じ感動を味わってもらえたのではないでしょうか。協会では今後もサッカー、フットサルを盛り上げるための企画、イベントを考えていますので奮って参加をお願いします。
文・写真提供:日刊スポーツ