家族のふれあい、ボールを蹴る楽しみをテーマに開かれる「JFAファミリーフットサルフェスティバル2008with　KIRIN　スペシャルステージin大分」が3月29日、大分スポーツ公園人工芝グラウンド（大分市）で開かれた。大分のほか、熊本、長崎から総勢27チームが参加し、家族でフットサルを楽しんだ。8チームで争われたU-12・チャレンジ部門では夢楽（むらく）ウォリアーズが優勝しフットサル賞を獲得。勝敗に関係なくフットサルを楽しんだU-12・フレンドリー、U-10フレンドリー各部門のチームに贈られるフェスティバル賞はカティオラリサナ、ファミリー賞は、なでしこファミリーCがそれぞれ選ばれた。

ファミリー賞

初出場でファミリー賞を獲得した、なでしこファミリーCは、大分市内の12歳以下の女子サッカースクール「なでしこ大分育成プロジェクト～女子サッカー塾～」を中心に構成されたチームだ。大分県フットサル連盟女子リーグ担当で、同スクールのコーチでもある三浦喜穂孝代表は「（受賞は）たまたまだと思っています。今後も楽しめる大会には参加していきたいです」と話した。未来の“なでしこジャパン”を目指す稲富若菜さん（小4）は、弟の陸斗君（小3）と参加して4得点を挙げ「チームワークが良かった」と笑顔をみせていた。

フットサル賞

5戦全勝の完全勝利でフットサル賞を獲得した夢楽ウォリアーズの吉村裕二さんは、チームワークの勝利を強調した。「ゲーム中もみんなよく声が出てうまく連携ができていた。子供たちが喜んでくれたことが、何よりもうれしいですね。本当に楽しく過ごせました」。決勝戦で試合終了のホイッスルを聞くと、息子の輝くん（小6）とハイタッチをして喜びを分かち合った。
チームのポイントゲッター福田史（ふみ）さんは、熊本県にある大津高校の女子サッカー部出身で、レディースクラブ「スポーツの森・大津マリノス」の現役選手でもある。前線に構えパスを受けると、振り向きざまにシュートを連発。決勝戦でもチームを優勝に導く決勝ゴールを挙げ「よかったです」と笑顔をみせていた。

　チームは吉村さんが住む熊本市竜田と、その近郊にある菊池郡に住む友人数人から結成されている。普段から日程を合わせての特別な練習はしていないが、地元熊本でファミリーフットサル大会がある時は積極的に参加しているという。吉村さんは「みんなで楽しむことを目的に集まっている。家族サービスというか、子供と一緒に遊べる機会をつくっている感じですね。できる限り続けていきたい」。今大会も前泊して大分入りして小旅行を楽しんだ。

フェスティバル賞

フェスティバル賞は大分市から参加したカティオラリサナが受賞した。チームは同市にあるサッカークラブ「カティオーラ」に通う2人で結成されている。一柳重人代表は「大人は未経験者ばかり。この日のために、遊び程度ですが、週に1度は子供たちと一緒に練習をしてきました。今日は子供たちが一生懸命ボールを追っかけてくれたおかげで3戦全勝することができました。120点の出来です」と満足げに話していた。サッカー歴3年の一柳さんの息子拓海君（小1）はへディングでゴールを決め「自分でもビックリしたけど、自信がついた」と話していた。

キリンフットサル教室

元フットサル日本代表監督のアデマール・ペレイラ・マリーニョさんと、地元のFリーグバサジィ大分の選手5人を講師に迎えて行われた「キリンフットサル教室」には、約100人の小学生が参加した。マリーニョさんは1対1でのフェイント方法を、身振り、手振りを交えて熱血指導した。小学生チーム対講師チームとのミニゲームでは、パサジィのマルシオ選手が相手の股を一瞬で抜き去るドリブルを披露した。別府市（大分）から参加した竹島昭太君（小6）は「フェイント、シュート練習はすごく勉強になった。教室は初めて参加したけどとても分かりやすかったです」と話していた。

文・写真提供：日刊スポーツ

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