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JFAファミリーフットサルフェスティバル2012 with KIRIN スペシャルステージ in 静岡 5月20日にエコパアリーナで開催

2012年05月25日

JFAファミリーフットサルフェスティバル2012 with KIRIN スペシャルステージ in 静岡 5月20日にエコパアリーナで開催

「JFAファミリーフットサル2012 with KIRIN スペシャルステージ in 静岡」が5月20日、静岡・エコパアリーナで行われた。今年度初めて開催されたスペシャルステージで、20チームが参加。幼い子供から大人まで、快い汗を流した。ゲームの合間にはフットサル教室も行われ、考える大切さなどを学んだ。

ファミリー賞

ファミリー賞の「イナズマSATO」は浜松市のクラブチーム・佐藤少年団に所属する4年生のこども5人ときょうだい、保護者で構成された11人のチーム。代表の岩崎光宏さん(42)自身も、少年時代は佐藤少年団に所属し、今でも「父親サッカーリーグ」で月2回ほど試合をしている。
チームは、今までにも何度か大会に参加したことはあったものの、10試合近く戦って勝利はおろか、得点もなかなか取れない状態だった。この日の朝も、会場のエコパアリーナへ向かう車の中で、「今日こそ1点でもいいからゴールを決めて、試合に勝とう」と目標を立てたという。
結果は3戦全勝。「MVPはこどもたち全員です」と岩崎さんが褒めたたえる通り、岩崎光哉君、鳥居稜平君、木俣望君、北川拓希君、倉本知明君(ともに小4)が皆、走り負けなかったところが大きな勝因だった。さらに、1試合目では北川佳穂さん(中1)が決めたダメ押し点も効いた。
「今日はたまたま勝つことができたけれど、勝ったり負けたりがあっていい。家族で参加することで、お母さんたちは特に子どもの成長を感じられたと思います。参加してよかった」と岩崎さんは笑顔で話した。

フットサル賞

フットサル賞を獲得した「和田FCピーチ」は柘植幹仁(よしひと)代表(46)一家3人と、山本奈奈さん(38)一家3人の計6人で戦った。この日のベストプレーは山本家の次男大地君(小3)のゴール。「あこがれの選手は長友佑都選手。ボールをゴール前にグイグイ運ぶところが好き」と話し、全員6年生で固めてきたチーム相手に、サイドからのセンタリングをインサイドキックで決めた。
長男の文太君(小5)は「香川真司選手のドリブル突破の早さが目標」、柘植家の長男槙太郎君(小5)は去年からGKを務め、あこがれは川島永嗣選手。3人とも仲良く海外で活躍する日本人選手を挙げた。幼稚園の頃から地元のクラブチームに入り、現在は週2回練習している。
普段はスポーツはほとんどせず、運動はフラダンス程度という柘植美智子さん(40)は、子どもたちと一緒にプレーして「結構上手なんだなとびっくりしました」と尊敬のまなざしだった。

フェスティバル賞

フェスティバル賞を獲得したのは横山英夫(42)代表が率いるナフティーズだった。チームは掛川市の少年サッカークラブに所属する子供たちと、サッカー経験のある大人の計13人で構成。試合は3戦全勝だった。チームは伊豆で行われる大会に出ることもあるほど、熱心に活動している。
横山代表は今大会のMVPに、攻守にわたる活躍を見せた橋本佳名子さん(31)をあげた。橋本さんは「ゴールも決めることができて良かったです」と喜んだ。
日頃から「ほかの人より5分でもいいから多くボールに触れてほしい」(横山代表)と子どもたちに話している。ただ、技術よりも大事なのは「楽しく練習することと、サッカーをすることができることへの感謝の気持ちを忘れないこと」と話した。

キリンフットサル教室

昼休み後には、「キリンフットサル教室」が開催された。講師は元フットサル日本代表で、このほどFリーグ湘南ベルマーレに現役復帰した藤井健太さん(35)が務め、約100人の子供たちが参加した。まず「人の話をきちんと聞いて、考える集中力、恥ずかしがらずに人前で話せる力を持つことは、サッカーだけでなく日常生活でもとても大事」と子どもたちにアドバイスした。
2人1組で行うパス交換では、1つのボールは蹴り、もう1つは手で投げる。声を掛け合って呼吸合わせてタイミングの取り方を練習した。藤井さんは「ファミリーフットサルは、最近なかなかない親子で参加できる貴重な大会。もっと試合をしたいと言って来てくれる子供たちと触れ合うことで、こちらも元気をもらえました。小さなことの積み重ねで目標や夢へ近づくことができたらうれしいです」と話した。

 

キリンビールマーケティング(株)静岡支社長 西尾和昭さん/キリンビバレッジ(株)静岡支社長 徳永一さん


キリンビールマーケティング(株)の西尾和昭静岡支社長(56)とキリンビバレッジ(株)徳永一静岡支社長(49)も会場で熱戦を見守っていました。サッカーどころの静岡だけあリ、両支社長とも関連会社などのチームでプレーすることもあるという。徳永氏は「親子で一緒にプレーできるのはとても良い経験になる。夢中にプレーする姿に家族愛を感じました」と感想を話した。
西尾氏も「キリングループは78年からサッカーを通じてさまざまな取り組みを行ってきた。このような場面を見ると、改めてやってきて良かったと思います」と感慨深げの様子だった。
キリンビバレッジは、未来の日本サッカー界普及のために、売上金の一部を日本サッカー協会に寄付する「サッカー日本代表・応援自動販売機」を全国で展開している。

静岡県サッカー協会鎌田晃司フットサル委員長さん
2012年シーズンからFリーグに地元静岡の「アグレミーナ浜松」が参入することになった。静岡県サッカー協会鎌田晃司フットサル委員長は「素直にうれしいです。ただチームとしての準備不足も否めません」と複雑な心境を語った。静岡県の競技登録者は北海道、東京、兵庫に次いで全国で4番目。1万人の登録を目指しており、昨年の集計では5700人程度だという。委員長も「地元出身の選手を中心に構成されているアグレミーナ浜松が刺激になって、盛り上がっていくことを期待している」と話した。
 また、来年からは「いつでも、どこでも、誰でも」というフットサルの理念の下、障害者の県リーグをスタートさせる予定だという。「サッカー大国静岡」のフットサルはさらに盛り上がっていく。

文・写真提供:日刊スポーツ

 

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