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JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN スペシャルステージ in 兵庫 1月9日にワールド記念ホールで開催
2012年01月13日
家族の触れ合いと、ボールを蹴る楽しみを味わうことをテーマに開かれる「JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN スペシャルステージ in 兵庫」が1月9日、ワールド記念ホール(神戸市)で、兵庫県および京都府から合計24チーム、約200人が参加して開催された。新年最初のスペシャルステージとなった本大会。会場内は、フットサルやパン食い競争などの楽しい屋内運動会を大いに楽しんだ参加者たちの歓声が響き渡った。ファミリー賞は「KYU49」が受賞。フェスティバル賞に「白鳥ファミリーB」、フットサル賞に「ランファン」が選ばれた。
ファミリー賞
ファミリー賞を獲得した「KYU49」は、兵庫県川西市で活動する「多田東少年サッカークラブ」が母体で、今回は「KYU49」を含め6チームに分かれて参加した。その6チームはどれもAKB48みたいなチーム名がついていて、コーチのひとり米本卓哉さん(47)によれば「私が米本(YONEMOTO)で47歳なんでYMT47。浅田(ASADA)コーチは31歳でASD31。ファミリー賞のKYU49は49歳の古結(KOYU)コーチをもじってるんですよ」。
「多田東少年サッカークラブ」は、川西市のサッカー協会に所属して今年で34年目になる小学生のクラブ。小学1年から6年までの約70人が土日の校庭をホームグラウンドに練習や試合を行っている。3年生からサッカークラブに入った川岸海音さん(12)は、今春からは中学生だ。「これまではパス中心だったけど、これからはドリブルもうまくなって中学では女子のクラブチーム『宝塚エルバイレLFC』に入って頑張ります。目標はなでしこジャパンの川澄(奈穂美)選手で積極的なプレーができる選手になりたい。このファミリーフットサルは小学生のいい思い出になった」とニッコリ。ともにピッチに立った母親の臣美さん(32)も「海音はこれまでも3つのチームを掛け持ちだったんですよ。これからの頑張りも楽しみです」とエールを送った。
同クラブでチームは分かれたものの息子の晃くん(10)、健吾くん(6)とピッチを駆けた河合友紀さん(38)は「息は切れましたが子どもと楽しくやれました」。晃くんは「いつもは僕にダメ出しをするお母さんだけど、全然できてません」と逆ダメ出しで、周囲を笑わせた。たくさんの仲間たちとピッチを元気に駆け回った「多田東少年サッカークラブ」の面々。フットサルだけでなく午後からの屋内運動会でも大ハッスル。特に「KYU49」はパン食い競争などでも活躍し、キリン賞もゲットした。
フットサル賞
フットサル賞は「ランファン」が受賞。京都市北区の「ランファンサッカースポーツ少年団」の子どもたちと保護者で参加した。同少年団は、北区の元町小学校と鳳徳小学校の児童を中心に75年に発足。現在は5つの学区の児童たち約100人の部員で、京都府の連盟の大会を中心に活動しているサッカークラブだ。
コーチを務める藤原敏孝さん(40)は「この大会は6年生にとっては卒業のいい思い出作りにもなります。元プロ選手が指導してくれるサッカー教室は、子どもたちにとっては貴重な経験になりますからね」とスペシャルステージの趣旨を喜んだ。
6年で主将の藤原真くん(12)は「今日は楽しかった。少年団はみんな仲良しでいいチームでした」。チームは昨年12月の5年生のJA杯京都府大会で準優勝した。今年から最上級生になる樹山健太くん(11)は「藤原くんはうまかったし、みんなに優しかった。僕たち5年生は全員で30人くらいいます。少年団の名前のランファンは、フランス語で仲間たちという意味。僕たちも仲間たちみんなで強いチームを作りたいと思います」と元気いっぱいだ。その元気なチームを象徴するように、黒田空翔くん(11)と海翔(11)の双子の兄弟も元気にピッチでボールを追っていた。
フェスティバル賞
フェスティバル賞は、姫路市の白鳥小学校の児童を主体にしたサッカークラブ「白鳥FC」の児童とそのお母さんたち8人ずつが、それぞれAチームとBチームに分かれて参加。受賞したのは「白鳥ファミリーB」チームだが、全員で記念写真に収まるほど仲がいい。
今年で発足38年目になる「白鳥FC」の代表を務める下山卓士さん(59)は「現在は約80人ぐらいの子どもたちで活動しています。平日3回夕方に練習し、土、日曜には試合と練習を地域の公園などでやってます」。練習のときからお母さんたちのサポートもたいへん熱心だそうだ。
ピッチでは、子どもたちといっしょにお母さんたちも大ハッスル。母親の美春さん(31)と出場した山田竜斗くん(11)はお母さんのプレーについて「ゴール前でパスを出したけど、お母さんは空振りしていました」。このコメントを受けた美春さんは「子どもの相手をしてボールを蹴ることもあるんですが、今日の試合は自分自身納得できない。まだまだやれるはず!」と空振りがよほど悔しかったのか、ガッツあふれる発言で周囲を笑わせた。これには下山代表も「口だけは一流です」と苦笑いしながら、ツッコミを入れていた。
5年生のエース杞山拓実くん(11)は、母親の奈々美さん(34)とのプレーを十分楽しんだ。一方「やる気だけはあるけど、全然ダメでした」と奈々美さんは体力不足を痛感。和気あいあいの「白鳥ファミリー」A、B両チーム。高橋嶺くん(11)の母親智明さん(39)は「サッカークラブでは指導者の方や保護者のみなさんで、技術だけでなく、あいさつや精神面など子どもたちはもちろん、私たち親にとってもいい勉強をさせてもらっています。子どもの成長は家族だけでなくみなさんの力が必要だと思うし、それについてとっても感謝しています」と、サッカーやフットサルを通じた触れ合いに感謝していた。
キリンフットサル教室
JFAスペシャルインストラクターで元フットサル日本代表の藤井健太さん(35)による「キリンフットサル教室」が、Fリーグ(日本フットサルリーグ)の地元神戸市をホームにする「デウソン神戸」の選手も加わって、大会参加チームの小学生約120人を対象に行われた。
藤井さんは子どもたちに「いまの君たちは、いっぱいボールを触ることが大事だけど、見えない努力も忘れないでほしい。人の試合を観ること、早く寝ることやご飯をたくさん食べて健康な体を作ること、勉強も大切。そして、何よりもサッカーやフットサルを楽しくやれるようになろう」と語りかけた。全員が藤井さんとやミニゲームを実践。その後は屋内運動会でパン食い競争などの競技も楽しんだ。普段は多田少年サッカークラブに所属する西川優青くん(10)は「藤井さんの話は分かりやすくて面白かったし、フットサルの対戦ではプレーがとても素早かった」とうれしそうに話した。
キリンビバレッジ(株)近畿圏地区本部営業企画部長 高宮正幸さん
表彰式で各賞のプレゼンターを務め、あいさつに立った高宮部長は「ご参加のみなさんの元気あふれる熱戦を観戦して感動しました。日頃はなかなかボールを蹴ることがない方にもフットサルを楽しんでいただく機会ができたことを大変うれしく思っています」と話した。キリングループは78年のキリンカップサッカーに協賛して以来、日本代表チームのオフィシャルスポンサーとして、日本のサッカー界を応援してきた。それと合わせてファミリーフットサルのようなイベントも積極的に支援、全国各地でのキリンファミリーフットサルやスペシャルステージなどの開催に協賛している。
高宮部長は担当地域の代表として「キリングループのコーポレートスローガンである〝おいしさを笑顔に〟ということで、一番搾りや生茶などキリン商品でみなさんの笑顔に貢献できることを願っております。今年は特に寒い冬にはピッタリの『ぽっぽ茶』を発売しております。しょうがの入った飲料なのでからだがあったまります。これらキリン商品のご愛飲をみなさまにお願いします。本日はご参加、ありがとうございました」とあいさつした。
兵庫県サッカー協会フットサル委員会 委員長 竹内和雄さん
スペシャルステージのご参加、ありがとうございました。このファミリーフットサルスペシャルステージの大きな目的は、サッカーファミリーを増やしたいという思いがあります。この大会は、まずフットサルを通じて、子どもから大人まで年齢を問わず楽しめて、さらに家族や仲間とのきずなを深め、ボールを蹴る楽しさを味わう大変いい機会だと感じています。協会としては昨年初めてU-10の地区、県大会を実施しました。そこには多くの応援するおじいさんやおばあさんの姿も見受けられました。お子様を中心に家族全員がまとまることを大変うれしく感じました。この大会は、フットサルのほかに、パン食い競争やサッカーボールを使用したゲームなど楽しい運動会も実施します。みんなで思いっ切り楽しんで下さい。協会はこれからもフットサルやサッカーを楽しんでもらえるように努力していきたいと思います。
文・写真提供:日刊スポーツ
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