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JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN スペシャルステージ in 香川 6月19日に香川県立丸亀競技場で開催

2011年06月24日

JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN スペシャルステージ in 香川 6月19日に香川県立丸亀競技場で開催

家族の触れ合いと、ボールを蹴る楽しみを味わうことをテーマに開かれる「JFAファミリーフットサルフェスティバル2011 with KIRIN スペシャルステージ in 香川」が6月19日、香川県立丸亀競技場(丸亀市)で、徳島、高知、愛媛、香川の四国4県から32チーム、345人が参加して開催された。当日は前日から降り続いた雨も止み、天然芝のピッチに参加者たちの元気な歓声が響いた。ファミリー賞は「上板アミーゴ」が授賞。フェスティバル賞に「十市ボアソルテ」、フットサル賞に「東温FC」がそれぞれ選ばれた。

ファミリー賞

徳島県の上板町から参加してファミリー賞を受賞した「上板アミーゴ」。上板町の上板サッカースポーツ少年団の子どもたちとその保護者でチームを組んだ。

徳島県板野郡上板町は四国八十八カ所の第6番札所温泉山(おんせんざん)安楽寺(あんらくじ)が有名。弘法大師がとどまって厄難や病苦を救うために薬師如来を刻み、温泉も出ることから温泉山安楽寺と名づけられたそうだ。

上板サッカースポーツ少年団は上板町にある4つの小学校に通う生徒たちから構成されており、現在は約20人の団員で活動中だ。今回は監督の井上聡さん(36)を代表に大人6人、子ども6人でエントリーした。同スポーツ少年団はJリーグの発足元年に結成。以来、週に3回下校後に町内のファミリースポーツ公園などで、2時間程度の練習を続けている。井上さんは「板野郡の10チームでリーグ戦もやってます。今日は保護者も参加できるファミリーフットサルをみんなで楽しむことができました」と、ファミリー賞授賞に日焼けした顔でニッコリ。

遠藤晃子さん(36)は息子の浩史くん(10)、貢司(9)とピッチを駆けた。「初参加でしたがとても楽しかった。子どもの気持ちになれましたね」。コメントで注目を集めたのは小林綾さん(30)と一颯くん(10)の親子。綾さんが「勝敗にこだわらず楽しめました。でも、体がしんどくて、今日はご飯作れません…」と苦笑い。それを聞いた一颯くんが「ちゃんとご飯作って下さい!」と絶叫。これには仲間たちも大爆笑だった。わきあいあいのチームを引っ張ったのはやっぱり元気いっぱいの子どもたちだ。Jリーガーになりたい、あだ名がこんにゃくの岩井梓真くん(11)。シュートを決めて「気持ちよかった」という山口顕矢くん(11)。会場はフットサルをエンジョイした仲間たちの笑顔があふれていた。

フットサル賞

フットサル賞を授賞した「東温FC」は、愛媛県東温市からの参加。東温市は平成16年に重信町と川内町が合併して誕生した。市章は未来に躍進する“夢創造都市”東温市をイメージしたデザインだとか。「東温FC」は、市内の川上小学校スポーツ少年サッカーチームの子どもたちと保護者8人でメンバーを構成。代表の名本繁樹さん(59)とフットサルの出会いは20年以上前になるそうで、サッカー評論家のセルジオ越後氏が関わる大会に参加したのが切っ掛けだったという。「チームOBの子どもたちが、愛媛県フットサルリーグの東温K―Luzで活躍したりもしています。これまで活動を続けたことが良かったと思います。だからこそ子どもたちの成長が本当に楽しみです」と話してくれた。

大茂矢心一さん(41)は、妻の順子さん(34)と2人の息子、海輝くん(9)と雄樹くん(7)と参加。
「天然芝の素晴らしいピッチで子どもといっしょにできたことがうれしい」と家族との触れ合いを喜んだ。岡千寿子さん(37)は、ご主人の保幸さん(38)と輝くん(9)と必死にボールを追っかけた。「ちょっとしんどかったけど、いい汗をかけてスッキリしました」と笑顔だった。

フェスティバル賞

フェスティバル賞を獲得した「十市ボアソルテ」は、高知県南国市からの参加。市内にある5つの少年サッカークラブの1つで、県内では東部支部に所属する十市少年サッカークラブを母体にしたチーム。メンバーは代表の西山健一さん(40)を中心に、OBの保護者など含めた大人6人と子ども4人。

「シュート決めましたよ!」と笑顔を見せた黒田美代子さん(36)によれば、「子どもたちが練習しているそばで、この大会のためにチームを結成して練習したんですよ。その成果もあってフットサルがうまくなったみたい」。いっしょに参加した筒井美和さん(45)も「まあまあ体も動いていたし、まだまだやれるわ」と頼もしい弁。このふたりのお母さんのコメントには、代表の西山さんも「エッ~」と、苦笑いするしかなかった。

日本代表の本田圭佑選手が大好きな岩田十也くん(10)と谷江和也くん(10)はシュートもできて楽しかったと大満足。少々バテ気味の武市祐汰くん(12)を冷やかす津田大地くん(11)も「ゴールが決まるとスカッとする」とうれしそうに笑顔で話すなど、フットサルで1つになった仲良しチームみんなで、さわやかな汗を流した。

キリンフットサル教室

JFAスペシャルインストラクターで元フットサル日本代表の藤井健太さん(35)による「キリンフットサル教室」が、大会に参加したチームの小学生約170人を対象に行われた。

昨年現役を引退し、今年からJFAスペシャルインストラクターを勤める藤井さんは、子どもたちの指導も現役時代からスクールなどで経験済み。軽妙なトークと現役時代そのままの軽快なフットワークで子どもたちの人気を集めた。準備運動からドリブルや細かいステップなど、終始ユーモアを交えて指導し子どもたちの笑顔も絶えなかった。最後の全員が参加したショートゲームでは、予定時間をオーバーするほどの熱血指導が続いた。

「人の話を1回でちゃんと聞けることが大事だぞ―」と声をかけて、チームに関係なく大勢の子どもたちを4人組や7人組のチームに分けた藤井さん。「知らない同士でもすぐに仲間を作れることは、判断力や行動力、集中力など、瞬時のプレーが要求されるフットサルやサッカーに一番重要な力になります」と説明。フットサルを通じて生まれる仲間とのきずなや、人間力。実技と合わせて心の取り組みの大切さも繰り返し話した。

 

キリンビバレッジ(株)四国支社長 塚原 光彦さん

熱戦を観戦したキリンビバレッジ(株)塚原光彦四国支社長(49)は「キリングループは、32年に渡り、日本代表のオフィシャルスポンサーとしてサッカーも応援しています。また東日本大震災の復興支援も取り組んでいきたい」と話した。

震災後、イベントなど自粛ムードがあったが、無事に開催できたことに感謝した。

今月から「キリンラブズスポーツ」や「キリンアルカリイオンの水」、「キリン一番搾り」などの商品は、サッカー日本代表をデザインしたボトルや缶で発売される。塚原さんは「この商品を買っていただくことで復興支援につながるようになっています」と力強く語った。

また香川県は、10月10日に、元サッカー日本代表・小倉隆史氏がスーパーバイザーを務めるサッカー教室「キリンサッカーフィールド」が予定されている。

「インターネットで、参加申込は受付中です。奮って参加してください」「キリングループとして、みなさまの笑顔と絆を大切に、さまざまな取り組みを進め、より一層のご期待に添えるようにしたい」と語った。

 

香川県サッカー協会 フットサル委員長 川島 紀夫さん
スペシャルステージをプロの選手たちもプレーする、香川県丸亀競技場の素晴らしい天然芝ピッチで開催できることを心よりうれしく思います。フットサルの魅力の1つは、ボールに触る機会が多いことです。世界のトッププレーヤーたちもみんなフットサルを経験しています。四国ではフットサルのこのような大会は年に4回ありますが、家族や仲間の絆を深め、フットサルやサッカーに興味を持ってもらえる絶好の機会になればいいと思います。地元では「カマタマーレ讃岐」が昨年は四国リーグで優勝するなどし、今年はJFLへの昇格を果たしました。将来このファミリーフットサルの経験者が、さらに大きな舞台で活躍することを期待し、これからもフットサル、サッカーの普及を目的に支援していきます。

文・写真提供:日刊スポーツ

 

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