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CPサッカー日本代表 「島田JAPAN」2017 IFCPF世界選手権へ!
2017年08月23日
9月10日(日)から23日(土)の期間、2017 IFCPF World Championshipsがアルゼンチンで開催され、「島田JAPAN」が世界に挑戦します。
CPサッカー日本代表は、2016IFCPF世界選手権予選大会を安永聡太郎監督のもと勝ち進み、本大会の出場権を獲得しました。そして今年4月に就任した島田裕介監督のもと、チーム強化を図ってきました。
大会には16の代表チームが参加、4カ国x4グループによって行われる予選リーグから始まります。
Cグループの日本(世界ランキング14位)は、世界ランキング8位のイングランドとの対戦を皮切りに、まず3試合を行います。
予選リーグ日程、大会概要は以下の通りになります。
予選リーグ日程(Cグループ)
9月11日 | vs イングランド(世界ランキング8位) |
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9月13日 | vs オランダ(世界ランキング3位) |
9月15日 | vs ベネズエラ(世界ランキング12位) |
大会概要
1.大会名称
2017 IFCPF World Championships
2.大会期間
2017年9月10日(日)~ 23日(土)(14日間)
3.開催地
アルゼンチン・サンルイス
4.参加国
日本、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、イングランド、イラン、 アイルランド、オランダ、北アイルランド、ポルトガル、ロシア、スペイン、ウクライナ、アメリカ、ベネズエラ(以上16か国)
CPサッカーは、立位脳性まひ(杖無しで歩・走行可能な脳性麻痺、脳外傷、脳血管障がい等による肢体不自由)選手の唯一の団体障がい者スポーツで、正式には「脳性まひ者7人制サッカー」と呼ばれています。少年サッカーとほぼ同じピッチ、ゴールのサイズで、GK1名を含んだ7名で行います。1984年よりパラリンピック正式種目となっておりましたが、2020年の東京パラリンピックでは残念ながら落選、2024年パラリンピック大会での復帰をめざしています。
監督・選手コメント
島田裕介 監督
アルゼンチン世界選手権大会での勝利に向けて、選手、スタッフが一丸となり、これまでできる限りの準備をしてきました。そしてこの大会を迎えるまでに、本当にたくさんの方々にサポートしていただきました。関係者の皆様には、まずこの場を借りて心から感謝申し上げます。本大会ではその「感謝の気持ち」を一人一人がしっかりと胸に刻み、全力で1試合1試合戦ってきます。グループリーグの相手はイングランド、オランダ、ベネズエラに決まりました。強豪国を相手に厳しい試合が続くとは思いますが、最後の笛が鳴るまでは決して足を止めず、一つ一つのプレーにこだわり、全員で勝利を目指します。
自分たちはこれまで「しっかりとボールを動かしながらゴールを目指すこと」をコンセプトとしてやってきました。勝利するためには、自分たちが積み上げてきたものを信じ、仲間を信じ、格上の相手に対してどれだけ「自信」と「勇気」を持ってサッカーをできるかが1番の鍵だと思っています。そのために、ピッチに立った一人一人が日の丸の「誇り」と「責任」を持ち、残念ながら今大会に参加できなかった強化指定選手や、選考会で選ばれなかった選手、そして日本のすべてのCPサッカー選手の想いを胸に、強い気持ちを持って戦います。今大会を通して、CPサッカー日本代表チームが同じ脳性まひ者や障がい者の方々、そして子どもたちに少しでも夢と希望を与えられれば幸いです。
浦辰大 選手(チームキャプテン)
前回の世界選手権では、イングランド、ウクライナといった強豪国と戦い、ボールを持つことすらできず、大量に得点を奪われて最下位で終わったのを覚えています。悔しい思いもたくさんしました。この大会からの2年間、世界に負けたくない一心で、選手全員が自分の課題、障害と向き合い、サッカーの練習はもちろん、リハビリや筋力トレーニングに励んできました。これまで日本は世界大会で良い結果を残したことがありません。世界大会に行けば最下位争いで日本は弱いという印象を持っている国もあると思います。鼻で笑われるようなこともありました。その評価を今回の大会で変えたいと思います。今までの悔しい思いや経験をこの大会に全てぶつけていきたいと思います。
日本の気持ち溢れる、泥臭く、粘り強くボールを追い、ゴールを求めるプレーをお見せしたいと思います。そして、これまでCPサッカーを通して切磋琢磨してきた仲間、サポートや応援をしてくれている人たちの気持ちも背負って全力でプレーしていきたいと思います。CPサッカーが日本で多くの方々にプレー、応援してもらえるよう、今回の大会で必ず結果を残し、日本にCPサッカーを広める、きっかけとなる大会にしていきます。日本は予選でイングランド、オランダ、ベネズエラと対戦します。格上と呼ばれる国ばかりですが、一戦、一戦大切に戦い、日本の実力を世界に見せたいと思います。