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FIFA11+セミナー2013を開催
2014年01月15日
「FIFA11+セミナー2013」を、12月22日(日)に大阪成蹊大学で開催しました。
FIFA11+(イレブンプラス)とは、国際サッカー連盟医学委員会傘下のF-MARC(FIFA Medical Assessment & Research Centre)が作成した外傷・障害予防のためのウォームアッププログラムで、日本代表やJFAアカデミーでも採用しています。
講師は、F-MARCのマリオ・ビジーニ氏。FIFA11+の成り立ちと有効性の講義を受けた後、実技を行い、全員、FIFAの修了証を授与されました。
JFAでは本プログラムを、一人でも多くの方に理解・実践していただき、スポーツ障害で困る方が少しでも減るようになることを願っています。
講師:Mario BIZZINI氏(左)と通訳:小田邦彦教授(大阪電気通信大学)
講師:
Mario BIZZINI氏(写真右から3人目)
デモンストレーター:
(写真右から)前田弘氏、中堀千香子氏、(1人おいて)、松原裕一氏、山口由美子氏
セミナースーパーバイザー:
妻木充法氏(写真左から1人目)
デモンストレーターコメント
山口由美子氏(前U-19日本女子日本代表チームトレーナー/関西医療大学)
今回、4回目の日本開催となるFIFA11+セミナーをF-MARCのマリオ・ビジーニ氏をお迎えし、開催しました。今回はトレーナーや理学療法士以外にも、ドクターやサッカー指導者も参加されました。FIFAでは医療従事者が帯同しないチームでも11+を実施できるように望んでおり、指導者への教育も普及につながると考えています。今回のように医療従事者以外にも指導者の参加があったことはデモンストレーターを務めさせていただいた私にとっても非常に嬉しいことでした。
マリオ氏はセミナーの中で、「実施回数や時間にとらわれ過ぎず、マニュアル通りのエクササイズのフォームができているかどうかに注意し実施することが重要だ。」とおっしゃっていました。今後は受講された皆さんと一緒になって、大切な選手の外傷・傷害予防につながるよう実施できることを願っております。
参加者コメント
松永怜氏(U-15日本代表チームドクター/鹿島労災病院)
今回のセミナーではF-MARCのマリオ氏からFIFA11+の成り立ちや発展についての話を直接伺うことができ、有意義な機会となりました。また、デモンストレーターの方々の指導者の下で実際にFIFA11+を体験し、指導することで必要な知識を身につけることができました。サッカーを愛する全ての人の傷害予防のために、FIFA11+を広めていきたいと思います。
仲下将裕氏(京都サンガF.C.アスレティックトレーナー)
実技では、講師の先生方の実演を見るだけでなく、自ら指導者となり実演しなければいけないことで、限られた時間の中で内容がスムーズに吸収できたと感じました。データの蓄積と、それによる裏付けに基づいたこの規格されたプログラムが、若い年代からの傷害を予防し、そこから無駄な医療費や保険料の軽減、つまりは競技の普及や設備に還元されていくという好循環に大変深い感銘を受けました。このプログラムの普及により、サッカーが世界の生涯スポーツになっていけば良いと思いました。