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第54回サッカードクターセミナーを実施
2014年03月29日
サッカードクターセミナーは、全国の医師・歯科医師を対象に、サッカーに関する医科学的な事象に関しての勉強会を、年2回開催しています。
広島開催に引き続き、開催地東京都サッカー協会医事委員会のメンバーの皆様にカリキュラムを決めていただく形での開催となりました。
肉離れ、アンチ・ドーピング、上肢の外傷の各専門分野の先生方の講演、2日目には「体の動的な部分の知識の向上」を目的とした実技を交えての講演をしていただき、ドクターとトレーナーの連携によって期待される傷害予防についても活発な質疑応答が行われました。
また、今回は田嶋副会長も「日本サッカーの育成とこれから」というタイトルでJFAの取り組みについても講演をし、参加されたドクターの皆様からJFAの活動に対する温かいエールをいただきました。
2日目の講義後は恒例の実技を国立代々木競技場フットサルコートで行い、隣で開催されていた「PUMA CUP」にも負けない熱戦が繰り広げられました!
コメント
白旗敏克 先生(東京都サッカー協会医事委員長)
このたびの第54回サッカードクターセミナーは東京都サッカー協会が主管となり開催をさせていただきましたが、おかげさまで沢山の先生方に参加いただき、大盛況の会となりました。田嶋幸三副会長の特別講演には皆が感動し涙を流していましたし、奥脇透先生、土肥美智子先生、鈴木一秀先生の各先生方の講演では、時間を過ぎても質問の挙手が止まらず、参加者にとって、大変興味深い講演だったと思います。鈴木岳先生は実際の体の動きなども参加者と共有し、活発な講演となりました。天候にも恵まれ実技のサッカーも大変盛り上がっていました。このような大成功を収めたのも、協会関係者、演者、参加者、全ての方のおかげであると感謝しております。皆様にあらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。
根塚武 先生(富山県サッカー協会スポーツ医学委員長
黒部市民病院・整形外科、臨床スポーツ医学センター)
25年前より全国のサッカーに興味があるドクターへの情報提供とネットワーク構築を主目的とし最新の医学的情報を提供していただいております。私も本会ではベテランの部類に入ってきたと感じるこのごろです。今回の4つの講義は「肉離れの診断と治療」「アンチ・ドーピングの基本について」「コンタクトスポーツ選手の肩周囲外傷に対する早期復帰を目的とした治療戦略」「ファンクショナルトレーニング理論に基づくアスレティックリハビリテーション」で整形外科以外でも、サッカーに関るドクターに役に立つものが並べられているだけでなく、それぞれの専門家にとっても納得させられる話でした。サッカードクターのネットワーク構築という本会が創始されたときの熱意が脈々と流れているなと感心させられました。懇親会は地域や出身大学、専門領域の垣根を越えて、日本国内のサッカーへ情熱が有るドクターと交流を深めることができ、何か困ったことがあれば気軽に相談出来る輪が広がります。
特別講演では「日本サッカーの育成とこれから」は田嶋幸三副会長が自らスピーチされました。2005年宣言の熱い思いは参加されたドクター全員に伝わったに違いありません。
第55回のサッカードクターセミナーは、10月4日(土)5日(日)に富山県サッカー協会が当番幹事で、富山第一ホテルを会場として開催されます。
より多くの参加をお待ちしております。
岸隆広 先生(鳥取赤十字病院勤務、ガイナーレ鳥取チームドクター)
今回は東京都サッカー協会が担当されていましたが、講演内容や当日の進行などマネージメントが素晴らしく、非常に有意義なセミナーとなりました。また会場では、アンダーカテゴリーを含む日本代表チームのドクター・トレーナーや日本サッカー協会の方々の話を聞くことが出来、大変刺激になりました。このセミナーでのつながりを大切にしたいと思います。