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都道府県サッカー協会取り組み紹介-第3種の取り組み(福岡県サッカー協会)
2014年08月11日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」の12テーマの下、ご紹介します。全国でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回は第3種の取り組みの4回目となります。
※以下の寄稿記事はJFA news 7月号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
第3種の取り組み~福岡県サッカー協会
「3種年代の現状と今後に向けての取り組み」 原 旭 福岡県サッカー協会理事/中学委員長
福岡県の3種年代は、中学校体育連盟(中体連)のチーム数がおよそ270、クラブチームがおよそ60という大所帯です。
筑前・筑後・豊前の旧3国で構成され、500万以上の人口を抱える本県は、地域ごとに個性的な文化や風習が形作られ、生活が営まれています。これは地元に密着した活動が展開できるというメリットを持つ一方、県下全域でベクトルを1つにしようとする際には支障をきたすこともあります。実際に中体連とクラブ間をはじめ、中体連内の地域間、また中体連と県サッカー協会との関係などにおいて多種多様な課題を抱えているのが実情です。しかし、「サッカーが上手になりたい」という子どもたちの願い、「サッカーを通じて子どもを育てたい、一人でも多くの有能な選手を育てたい」という指導者の願いは共通しています。この願いに応えられるよう、本県では中学委員会とクラブ委員会とがしっかり連携をとり、3種年代の活動の充実・発展に取り組んでいます。
今年で6年目を迎える「福岡県U15サッカーリーグ」は、実行委員会が主体となって開催され、県リーグに60、支部リーグに約80のチームが参加しています。このリーグの結果に基づいて「高円宮杯ユース(U-15)サッカー選手権大会」の上位大会出場チームを決定していますが、これに対してはさまざまな意見が寄せられました。そこで、リーグ戦の趣旨を尊重しつつ、支部リーグからも上位大会に進出できる可能性を残した形でプレーオフを設け、高円宮杯選手権の県大会という位置付けで開催しています。今後は、このシステムを周知させながら支部リーグの参加チームを増やすとともに、U13リーグも充実させていく予定です。(上記の写真は、シーズン開幕前に、県内6会場で中学生を対象として実施した副審講習会の様子。FAリーグの試合は中学生が副審を担当します。)
技術委員会が行うトレセンとは別に、中体連チームの指導者が学校の垣根を越えて地域の中学生を指導する活動も行われています。(下記の写真は北九州市の合同練習会の様子。)クラブチームが多い本県では、中体連チームの選手がトレセンに選ばれることが容易ではないため、このような活動で育てた選手をトレセンに参加させようとする地域もあります。中学委員会では、熱意ある指導者が慈善的に行ってきたこのような取り組みを支援することで、選手の育成や競技の普及に加え、県内に100以上ある協会未登録の中体連チームにも働きかけていきたいと考えています。
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