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選手エージェント制度の廃止および仲介人制度の導入について
2014年10月16日
2014年6月11日に開催された国際サッカー連盟(FIFA)総会において、FIFAは、現行のFIFA選手エージェント規則を廃止し、2015年3月末日をもって現行のライセンス制度を終了させること、さらに、新たに制定された「FIFA仲介人との協働に関する規則(Regulations on working with intermediaries)」(以下、FIFA仲介人規則)に基づく新しい制度(仲介人制度)を導入することを正式に決定しました。
FIFAのこの決定を受け、日本サッカー協会(JFA)では、現行選手エージェント制度と新しい仲介人制度の日本国内での取り扱いに関して慎重に検討を重ね、10月9日に開催した第10回理事会において、下記のとおり決定いたしました。
1.現行制度について
FIFA選手エージェント規則の廃止に伴い、JFAの選手エージェント規則は2015年3月末日をもって廃止されます。これに伴い、認定選手エージェントのライセンスは同日をもって効力を失います。
2.新しい制度について
FIFA仲介人規則に基づき、JFAは、来年3月までに日本国内における「仲介人規則」を策定することになります。これに関し、JFA以下の基本方針に従ってJFAの「仲介人との協働に関する規則」を制定することを決定しました。
日本における「仲介人規則」の方針
・原則として、FIFA仲介人規則の通りの国内規則を策定する。
・日本国内において独自に仲介人の資格を認定する制度は設けない。あくまで、FIFA仲介人規則に沿って、選手(またはクラブ)が仲介人をJFAに登録する制度とする。
・仲介人の登録に関する制度とそれに係る手続きを整備する。
・反社会的勢力等が仲介人となることを防ぐ仕組みを整備する。
・その他取引の安全性やマーケットの透明性を保つための追加的な仕組みを検討する。
その他確認事項
・新しい規則は2015年4月1日から有効となります。2015年3月末日までは、あくまでも現行制度が有効となり、現行制度が許容する者(認定選手エージェント、弁護士等)以外の者と代理契約を締結することはできません。
・選手(またはクラブ)が現在、認定選手エージェント(または弁護士)と締結している代理契約の契約期間が新制度の施行日(2015年4月1日)をまたぐものであった場合、その契約は新制度へ移行した後もその合意した契約期間に関して有効なものとなります。ただし、この場合、当該選手(またはクラブ)は、新制度へ移行後速やかに、当該選手エージェント(または弁護士)を「仲介人」としてJFAに登録する義務を負うことになります。