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FIFAバロンドール2014 賀川浩さんがFIFA会長賞を受賞
2015年01月13日
FIFAバロンドールが1月12日(月)、スイスのチューリヒで行われ、サッカージャーナリストであり日本サッカー殿堂入りも果たしている賀川浩さんがFIFA会長賞を受賞しました。最高齢(大会時89歳)での取材となったブラジル大会を含め、FIFAワールドカップを10度取材し、その記事や情熱を通じて日本のサッカー発展に長く貢献したことが評価されました。今回の授賞に際し、国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は、「この賞をすべてのジャーナリストに捧げたい。ジャーナリストの存在は非常に重要であり、表現の自由もまた大事なものです」と述べました。
またFIFA女子最優秀監督賞の最終候補として式典に出席した佐々木則夫監督(なでしこジャパン)の受賞はなりませんでした。
FIFAバロンドール
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/レアル・マドリード)
FIFA女子年間最優秀選手賞
ナディーネ・ケスラー(ドイツ/ヴォルフスブルグ)
FIFA男子年間最優秀監督賞
ヨアヒム・レーヴ(ドイツ/ドイツ代表)
FIFA女子年間最優秀監督賞
ラルフ・ケラーマン(ドイツ/ヴォルフスブルグ)
FIFAプスカシュ賞(年間最優秀ゴール賞)
ハメス・ロドリゲス(コロンビア/レアル・マドリード)
FIFA/FIFProワールドイレブン
マヌエル・ノイアー(ドイツ/バイエルン・ミュンヘン)
ダビド・ルイス(ブラジル/パリ・サンジェルマン)
フィリップ・ラーム(ドイツ/バイエルン・ミュンヘン)
セルヒオ・ラモス(スペイン/レアル・マドリード)
チアゴ・シウバ(ブラジル/パリ・サンジェルマン)
アンドレス・イニエスタ(スペイン/バルセロナ)
アンヘル・ディ・マリア(アルゼンチン/マンチェスター・ユナイテッド)
トニ・クロース(ドイツ/レアル・マドリード)
アリエン・ロッベン(オランダ/バイエルン・ミュンヘン)
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/レアル・マドリード)
リオネル・メッシ(アルゼンチン/バルセロナ)
FIFA年間フェアプレー賞
FIFA大会の運営に参加した全ボランティア
FIFA会長賞
賀川 浩 (サッカージャーナリスト)
コメント
賀川浩 さん
素晴らしい場に出席できることを誇りに思うとともに、このような名誉ある賞をいただくことを光栄に思います。ブラッター会長に初めてお会いしたのはワールドユースが日本で行われた1979年のことで、当時会長は大会運営を担当されていました。あれから多くの時間が過ぎましたが私の英語は少しも上達しておらず、今回ここに来ることを躊躇させるほどでした。しかしながら、リオネル・メッシやノイアー、クリスティアーノ・ロナウドに会えるだけでもいいじゃないですか、と若い仲間たちが私を送り出してくれました。
日本サッカーの発展において、メディアの力があったとブラッター会長が捉えてくれたから受賞が決まったと聞いています。いまのメディアのなかでは最高齢ですが、私よりもはるか以前にサッカーメディアの草分けとなった大先輩が多くいらっしゃいます。そういった先輩方の後を継いで、私が代表して賞をいただいたのだと思っています。
佐々木則夫 監督 (なでしこジャパン)
来年はぜひ、この場になでしこジャパンの選手たちに立ってほしいとひしひしと感じました。可能性のある選手たちはいますし、この4年間で経験を積んで成長もしています。2015年のFIFA女子ワールドカップは、女子サッカーのスキルや戦術がこれまでよりもさらに高まった大会になります。日本が前回優勝したことで、どんな民族でも優勝の可能性がある、とアジアをはじめとした各地域での女子サッカー熱も上がっています。全体のレベルが上がっているなかで、我々もなんとか強豪国に食い込んでいきたいですし、世界の女子サッカーの魅力を見てほしいと思います。アルガルベカップからチームをさらに高め、しっかりと準備を進めていきます。