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都道府県サッカー協会取り組み紹介-審判委員会の取り組み(神奈川県サッカー協会)
2015年01月26日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」の12テーマの下、ご紹介します。全国でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回から4回にわたり、審判委員会の取り組みをご紹介いたします。
※以下の寄稿記事はJFA news 2015年1月号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
審判委員会の取り組み~神奈川県サッカー協会
山口博司 理事/審判部会長
グラスルーツフットボールを支える 4級審判員への取り組み
神奈川県では、2012年度からサッカー4級審判員登録数が2万人を突破しています。4級登録審判員は、主にグラスルーツフットボールを支える審判員です。「グラスルーツなくして代表の強化なし」と言われるように、本県サッカーの土台を支える4級審判員の重要性をより高めるため、4級審判トレセンを実施して審判員の強化・育成・普及を進めています。
4級審判トレセンは、①中央、②地域、③種別、④育成に分かれて活動しています。まず中央トレセンでは、3級を目指す審判員を前後期それぞれ30人、年間で60人程度募集し、カリキュラムに沿って競技規則や審判員としてあるべき姿などを座学で学ぶとともに、プラクティカル演習(全12回)や各人10試合程度の実技指導を実施。昇格者を育成しながら、上級審判員の可能性がある審判員の発掘に努めています。
地域トレセンでは、県下の市町村協会と協調してルール改正や映像研修、実技指導を行っており、14年度は300人ほどが参加しました。
種別トレセンでは、14年度は約900人の審判員を対象に各種別部会での練習試合や公式戦における実技指導を実施しました。特に少年の試合では、日ごろ審判指導に触れる機会がない人々が多数参加して、充実した研修ができました。
育成トレセンでは、サッカー未経験者や特に上級の取得を目的としていない資格保有者を定期的に募集して初歩的な指導を行っています。実技指導では練習試合を利用して上級審判員のデモンストレーターとともにピッチに立ち、見様見真似で判定や動き・ポジションニングをやってみたり、デモンストレーターから瞬時に指導を受けることで審判の難しさや楽しさ、奥深さなどを感じ、審判に興味をもってもらえるような内容になっています。14年度は150人が育成トレセンに参加しました。
14年度の4級審判トレセンでは、1,500人近くの審判員に指導を行いましたが、まだまだ需要が多い中、いずれのトレセンもすべての要望に応えられていない実態があります。原因として挙げられるのは、審判インストラクター不足です。インストラクターの登録者は150人程度いるものの、その大半は現役審判員との兼任で、試合の時期によってはトレセンの開催すら危ぶまれるような状況です。今後、新規インストラクターを育成するとともに、地域・種別との連携を深め、4級審判トレセンの時期を調整して少しずつ開催数を増やしていきたいと思います。そして、審判およびサッカーに携わる喜びを伝え、審判部会としても心豊かな社会の発展に貢献していきたいと考えています。
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