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都道府県サッカー協会取り組み紹介-技術委員会の取り組み(奈良県サッカー協会)
2015年04月13日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」の12テーマの下、ご紹介します。全国でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。今回も引き続き技術委員会の取り組みをご紹介いたします。
※以下の寄稿記事はJFA news 2015年3月号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
技術委員会の取り組み~奈良県サッカー協会
倉内清共 技術委員長
「奈良県の育成事情と課題、そして展望」
奈良県サッカー協会技術委員会では、トレセン活動を育成の大きな柱として位置づけています。カテゴリーごとに月2回の練習会(平日)を行ったり、トレセンマッチデーを利用して近隣のJクラブアカデミーとトレーニングマッチを実施しています。
また、国民体育大会の近畿ブロックおよび本大会を、トレセン活動の到達度を確認する場として活用しています。少年男子の部(U-16)では、2007年の秋田わか杉国体に出場して以来、7年間本大会出場を果たせていません。女子は本大会出場経験がないという状況です。近畿ブロックの代表府県は毎年本大会で上位入賞を収めていますので、近畿ブロック大会が本県サッカーの現在地を確認するうえで大切な場であると認識しています。
各種別のミッション活動においても、技術委員会が積極的に関わっています。その一例として3種年代の【中学生年代の活動充実事業(プレジデンツ・ミッション4)】では、中学体育連盟(中体連)に所属する選手に夢や目標を持ってもらう目的で、県内4地域の「選抜活動」を行っています。その中で、指導者に対して技術講習会を実施したり、11月中旬には県トレセン、中体連選抜、クラブユース連盟選抜の3チームによる「U-15選抜大会」を開催。技術委員や2種の指導者が参加し、大変意義のある活動となっています。
一方、課題としては、トレセンスタッフをはじめとする若手指導者の育成、女子トレセンの組織整備と指導者数の増加、そして男女選手の県外への流出が挙げられます。これらを改善するため、本県ではユースダイレクターを中心とするユース育成部会の充実を図っています。育成部門の技術委員のほか、各種委員長やキッズ委員、中体連や高校体育連盟、クラブユース連盟代表などその都度テーマに沿ったメンバーを招集し、自由な発想やアイディアの創出を狙って、枠にとらわれないディスカッション形式を採っています。
将来の展望としては、U-15選抜大会に出場する3チームと2種(U-16)チームの年間リーグ戦の実施や、晩成型の選手を育成するために男子トレセンを現在のU-16からU-17まで延ばすこと、現在は中断している海外遠征を復活させるなどの計画を検討中です。
今後も技術委員会が中心となって、奈良が持つ長所を伸ばし、その魅力を発揮させるため、積極的に選手の育成に取り組んでまいります。
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