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第1回障がい者サッカー協議会を開催
2015年04月24日
4月22日(水)、第1回障がい者サッカー協議会をJFAハウスで開催しました。
日本サッカー協会(JFA)は、「JFAグラスルーツ宣言」に基づき、誰もが、いつでも、どこでも、サッカーを楽しめるように、グラスルーツサッカーの環境整備を重点施策の一つに掲げており、その取り組みの一環として障がい者サッカーの普及推進に努めています。
この障がい者サッカー協議会では、7つの障がい者サッカー団体をメンバーに迎えました。今後、障がい者サッカーを統括する組織の設立や各団体の法人化サポート、各種事業の協働などについて検討していきます。
各団体出席者 コメント
関根雅男 特定非営利活動法人日本アンプティサッカー協会 理事
アンプティサッカーは日本ではまだ認知度が低く、プレーヤーは80名程度ですが、切断障がい者は数万人と言われており、スポーツ・サッカーの場に出てきてほしいと思って活動しています。3回の世界大会、4回の日本選手権が開催されており、競技普及のため、全国での大会開催を目指しています。協議会設立により、他の団体との交流を深めたり、自分たちの力も伸ばしていきたいです。
徳堂泰作 特定非営利活動法人日本ソーシャルフットボール協会 副理事長
私たちは、統合失調症や気分障害などの精神疾患を持つ方のためのサッカー協会です。初の全国大会を10月に開催予定で、また、初の世界大会も来年3月を目標に開催計画を進めています。精神疾患の方への偏見はまだまだありますが、スポーツを通して正しい理解が広がること、そして、一緒にプレーすることで社会とつながっていければと思います。
小澤通晴 日本知的障がい者サッカー連盟 理事/技術委員長
知的障がい者サッカーは、特別支援学校・学級の生徒や卒業生など全国に5000名を超えるプレーヤーがいます。2002年には日本で「もうひとつのワールドカップ」と言われた世界大会を開催、昨年の同大会ではベスト4という成績を収めました。色々なJクラブ等で普及イベントも行っています。今回のJFAの取り組みに対して、我々も本気で向き合っていきたいと思っています。
吉野忠則 日本電動車椅子サッカー協会 理事
電動車椅子サッカーは、30年程前から活動を始め、昨年は第20回目の全国大会を開催しました。これまでは楽しむことが前提で競技を行っていたが、一流のアスリートとして認められたいという気持ちもあり、関係者はこの協議会設立に期待感を持っています。今回この場に参加できて大変嬉しく思いますし、電動車椅子サッカーを知ってもらうためにもこれからも末永くよろしくお願いします。
山崎(神)一世子 日本脳性麻痺7人制サッカー協会 副会長
私たちのサッカーは、比較的軽度の肢体不自由の方を対象にした7人制サッカーです。普通の学校・クラスに通っている人が大半で、障がいがある人への広報が難しく、選手は100人程度です。協会発足して15年、徐々に仲間も増え、パラリンピック種目ということでも発展してきました。協議会設立により、全国の同じ障がいを持つ人たちにサッカーができる機会が広がることを期待しています。
松崎英吾 日本ブラインドサッカー協会 事務局長
当協会は、視覚障がい者と健常者が「サッカー」で混ざり合う社会を築く、というビジョンを持っており、JFAとの連携は非常に大事だと思っています。10年後、30年後、障がい者サッカーという観点があったお陰で、どんな状態の人でもサッカーに親しむことができ、それがスポーツの規範となっていくように、障がい者と一緒にやってよかったなと言われるように、がんばっていきたいと思います。
浜津哲也 日本ろう者サッカー協会 理事
私たちは聴覚障がい者のカテゴリーで、大きい大会ではデフリンピック、ワールドカップもサッカー・フットサル両方のカテゴリーがあります。フットサルは今年11月にタイでワールドカップが開催予定です。協議会の目的の一つとして障がい者サッカーの認知が挙げられますが、ワールドカップや大きな国際大会の際に、健常者と同様に皆さんに応援していただける環境を作っていければと思います。