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都道府県サッカー協会取り組み紹介‐第2種の取り組み(埼玉県サッカー協会)
2015年06月29日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」「障がい者サッカー」の13テーマの下、紹介しています。全国各地でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回から4回にわたり、第2種の取り組みをご紹介いたします。
※以下の寄稿記事は、JFA news 2015年6月情報号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
第2種の取り組み~埼玉県サッカー協会
田中龍太郎 高体連委員長
「王国復活を目指して選手育成、指導者養成に尽力」
埼玉県のユースリーグ(U-18)は、2008年度までU-17リーグとして開催されていましたが、日本サッカー協会(JFA)のミッションを受け、2009年度より現在の高円宮杯U-18サッカーリーグ埼玉県リーグの土台となるU-18リーグ(通称Sリーグ)となりました。
Sリーグは、1部が10チーム、2部が10チーム×2ブロックの2回戦制、3部以降は東西南北の4支部に分かれて8チームを基準とした2回戦制で実施しています。県全体としては5部制の構成となっており、4月から12月にかけてセカンドチームを含む200チーム以上が参加しています。一方、高校体育連盟(高体連)の大会には172チームが参加するため、予選を戦うにも日数がかかり、リーグ戦との過密日程が避けられない状況となっています。そこで、高体連大会とリンクさせてSリーグ30チームにシード権を与え、高校総合体育大会(総体)の予選や高校サッカー選手権大会予選の地区大会を免除するシステムをつくりました。
県リーグは非常に盛り上がり、毎年、最終節まで優勝の行方が分からない争いが展開されています。昨年度のリーグを制した昌平高校は関東プリンスリーグに昇格し、埼玉県勢は現在、プレミアリーグで大宮アルディージャユース、プリンスリーグで浦和レッズユースと昌平高校の3チームが活躍しています。しかし、まだ課題も多く、受験勉強との両立や複数チーム出場の登録制など指導者による工夫が求められています。
トレセン活動はU-16までですが、県トレセンのほか東西南北の各支部トレセンで選手育成を図り、国体強化だけでなく、毎年3月に海外遠征も経験させています。昨年度は支部トレセンからスタートした選手がU-19日本代表に招集され、活動の励みになりました。本県ではトレセン活動のほか、育成の観点からU-16リーグも同様の形でリーグ戦を行っています。
指導者養成も重要なファクターです。JFAの指針による伝達講習にとどまらず、若手指導者の育成に向けた積極的な取り組みを続けています。毎年3月の指導者講習会では、県内の強豪チームに習うという観点から野崎正治先生(元浦和東高校)や守屋保先生(西武台高校)を講師に招き、チームづくりや練習方法を紹介していただきました。
本県は、過去には高校選手権で何度も優勝した経験がありますが、33年間も優勝から遠ざかっています。近年では、2008年の高円宮杯全日本ユースサッカー選手権で浦和レッズユースが優勝した以外に2種年代のタイトルはありません。王国復活に向けて指導者一丸となって取り組んでいきたいと考えています。
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