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都道府県サッカー協会取り組み紹介‐第2種の取り組み(静岡県サッカー協会)
2015年07月07日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」「障がい者サッカー」の13テーマの下、紹介しています。全国各地でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回も引き続き第2種の取り組みを紹介いたします。
※以下の寄稿記事は、JFA news 2015年6月情報号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
第2種の取り組み~静岡県サッカー協会
梅田和男 2種技術委員長
「2種年代は育成のまとめの年代」
静岡県では、2種年代(U-18)を育成のまとめの年代として位置付けています。2006年に国民体育大会(国体)・少年男子の対象年代がU-16になりましたが、将来SAMURAI BLUE(日本代表)で活躍する選手の輩出や世界で戦うことのできる選手の育成にはこの年代が重要であると考え、国体終了後も出場メンバーを中心に育成していく方針で取り組んできました。
具体的には、U-16年代で国体優勝を目指して海外遠征を実施したり、「甲信越静U-16サッカー大会」に参加したりして強化を図っています。大会終了後は、U-17年代は「静岡県ヤングサッカーフェスティバル」、U-18年代は「SBSカップ国際ユースサッカー」にそれぞれ県選抜メンバーを出場させ、日本代表をはじめとする各国代表との試合を通じて自らの力を試すとともに、さらに高いレベルにチャレンジするような意識付けをしています。
ただ、これら選抜チームでの活動時間は少なく、育成については各選手の所属チームに任せているのが実情です。選抜の選手はエスパルスユースやジュビロユースにも所属しており、クラブチームと高校体育連盟(高体連)所属チームが連携して選手を育成しています。県協会としては、国体スタッフを中心に指導者が県内各所を視察して選手を把握しつつ、以前は選出されていなかったもののその後に力をつけてきた選手の発掘にも努めています。選手たちも県選抜としての誇りや自覚、高いモチベーションを持って活動しています。
また、この年代の育成には3、4種との連携が欠かせません。種別を超えた指導者研修会や指導実践を取り入れて、多くの指導者がひとりひとりの選手を見られるような環境づくりにも力を入れています。さらに将来選抜チームのスタッフになりうる指導者の育成や、指導者のリーダーとなるインストラクターの育成にも取り組んでいます。
今年度からは審判委員会との協力体制を強化し、「フェアで美しいサッカーで勝利を目指す」という目標を設定しました。あらゆる側面から選手に刺激を与え、内容だけでなく結果にもこだわって育成・強化をしていく方針です。
現在の課題は、ストライカーおよび強力なDF、GKの育成です。U-18年代だけで解決できる課題ではありませんので、県全体で取り組んでいきます。そして、世界で戦える選手を静岡から一人でも多く輩出したいと思っています。
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