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都道府県サッカー協会取り組み紹介‐第2種の取り組み(奈良県サッカー協会)
2015年07月13日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」「障がい者サッカー」の13テーマの下、紹介しています。全国各地でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回も引き続き第2種の取り組みを紹介いたします。
※以下の寄稿記事は、JFA news 2015年6月情報号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
第2種の取り組み~奈良県サッカー協会
浦野和久2種委員長
「魅力ある2種チームをつくる」
奈良県の2種の現状は、決して明るくありません。10年ほど前には、奈良育英高校が全国でトップ10に入るほどの実力を備えていた時期もありましたが、近年は全国高校総合体育大会(インターハイ)や全国高校サッカー選手権大会などで初戦敗退が続いています。高円宮杯U-18サッカーリーグにおいても、2部リーグ制が廃止されて以降、プレミアリーグはおろか関西プリンスリーグへも出場できずにいます。
これらの原因のひとつに、県内の3種チームから県外の2種チームへ進む選手が増えたことが挙げられます。3種の活動の中には、トレセン、クラブ選抜、中学校体育連盟(中体連)選抜と3つの選抜チームを組織して強化・育成を図っているものがあります。選手は約60人いますが、このうちの40人から50人はその後、県外の2種チームへ進んでいるのです。10年ほど前まではそれほどでもなかったのですが、近年この傾向が顕著になってきました。
県内の2種チームに進まない理由について、「2種チームの練習環境が悪い」「指導者のやる気が感じられない」「チームスタッフの数が少ない」「指導のレベルが低い」などといった声が聞かれます。つまり、「魅力のあるチームが少ない」ということです。この現実をしっかりと受け止め、3種の選手がそのまま県内の2種チームへ進んでくれるよう、2種の指導者や関係者で改善策を検討し、より良いチームづくりを目指して日々取り組んでいく所存です。
2種全体としては、県内に残った選手の強化、および指導者の指導力の向上と情報発信を3本柱として、さまざまな取り組みを進めています。
2種年代の選手の強化については、技術委員会の協力を得てU-16チームで海外遠征に行く計画を進めています。指導力の向上に関しては、指導者技術講習会の回数を増やし、サッカーに関する細かい内容を計画的に学習できる環境を整えています。また、情報発信に関しては、U-16チームとU-15(3種)の各選抜チームがリーグ戦を行ったり、2種と3種の大会を共催して互いの試合を見る機会を設け、終了後に講習会を開いて議論するなど、2種・3種の指導者同士の交流を深めています。
今後の奈良県の2種の活動にご注目ください。