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都道府県サッカー協会取り組み紹介‐第3種の取り組み(岐阜県サッカー協会)
2015年08月10日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」「障がい者サッカー」の13テーマの下、紹介しています。全国各地でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回も引き続き第3種の取り組みを紹介いたします。
※以下の寄稿記事は、JFAnews2015年7月情報号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
第3種の取り組み~岐阜県サッカー協会
宇津慎一 3種委員会 委員長
「サッカーの将来を担う子どもたちの育成」
岐阜県は岐阜、西濃、中濃、東濃、飛騨の5地区から構成されています。また、3種では中濃地区を美濃と可茂に分けているため、6地区で各種大会の予選やトレセン活動を行っています。特にトレセン活動については、県技術委員会を中心に地区トレセンの充実を図っています。地区トレセンでは、できるだけ多くの選手を継続して指導できるように、地区ごとに活動できる体制づくりを進めています。また、2種、3種、4種で一貫した指導を行うため、指導者も種別を超えて指導に当たるようにしています。各地区とも場所や指導者の確保などさまざまな課題を克服しながら、徐々に活動が軌道に乗ってきています。
昨年からは、「海外の大会に参加し、多様なスタイルのサッカーに触れることで、技術の向上および戦術の理解を深める」「生活環境や食生活など異なる習慣・風習・環境に触れることによって、人間性を高める」という 2つの目的のもと、カンボジア遠征をスタートさせました。 8月21日から 27日までの 7日間、首都プノンペンに滞在し、ジュニアユース国際大会「 Yamaha Challenge International Friendly Match Cambodia」に出場。 6チームによるリーグ戦を戦い、5勝1分けで準優勝を果たしました。結果はもちろん、20名の選手が全員先発するなど、貴重な国際経験を積むことができました。
カンボジアの環境は、気候や食事など日本とは大きく異なります。高温多湿の環境での試合やトレーニングは選手の体力を消耗し、運動量を減らす大きな要因となりました。また暑さに対応できず軽い熱中症になる選手や、食べ慣れた食事でないために十分に栄養を取れない選手もいました。そのほか、カンボジアアカデミーや日本語学校の選手たちと交流する機会も設け、日本や岐阜を紹介したり、英語での自己紹介に挑戦したりしました。中でもカンボジアの選手たちが積極的に参加する姿は印象的でした。
写真のように、カンボジア遠征では現地選手との交流を通じて国際経験や人間的な成長も育みました。
これら地区トレセンや海外遠征などの活動によって、選手の技術向上や戦術理解を高めるだけでなく、サッカーを通じた人間形成をすることで彼らが生涯にわたりサッカーに携わってくれることを期待しています。