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都道府県サッカー協会取り組み紹介‐女子サッカーの取り組み(福島県サッカー協会)
2015年10月26日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」「障がい者サッカー」の13テーマの下、紹介しています。全国各地でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回から4回にわたり、女子サッカーの取り組みをご紹介いたします。
※以下の寄稿記事は、JFAnews2015年10月情報号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
女子サッカーの取り組み~福島県サッカー協会
青田由広 女子委員長
「女子の競技人口の増加とレベル向上に向けて」
私は今年度4月より、福島県サッカー協会の女子委員長に就任しました。近年女子サッカーにおける日本人選手の活躍は目覚ましく、国内でも女子サッカーの注目度が高まっていると感じています。
本県では東日本大震災以降、原発事故の影響を避ける避難者が相次いでいます。女子サッカーの競技人口も激減しているため、女子サッカーチームは規模の縮小を余儀なくされています。そのため、女子の単独チームを存続し、チームの底上げを促進することは非常に難しく、課題のひとつに挙げられています。
昨年度よりU-12が女子から4種登録に変更され、男女の枠組みが取り払われました。これにより、少年チームと同じ土俵に立って試合を重ねる中で、女子選手の技術や体力の向上を図ることが可能になります。実際に、本県には先駆け的に4種登録をしている女子の単独チームがあり、男子選手と互角に肩を並べて戦いながらレベルアップを図っています。
また、女子選手が活躍できる場を増やしてモチベーションアップにつなげるべく、2012(平成24)年度以降毎年、U-15年代以上を対象に「福島県女子サッカーリーグ」を開催しています。人数の確保が困難なチームは、合同チームで参加できるなど制度を緩和したり、スポーツ少年団に所属している女子選手の参加を可能にすることも視野に入れています。
しかし、課題を根本的に解決するためには、既存の選手の底上げを図るだけでなく、競技人口の増加に取り組んでいかなければなりません。そこで、11月22日に相馬市光陽サッカー場で「JFA・キリン レディース/ガールズサッカーフェスティバル」を開催し、女子サッカーの普及活動の一助にしたいと考えています。当フェスティバルは、女性であれば年齢や経験に限らず誰でも気軽に参加することができるもので、サッカーの楽しさを知ってもらう良いチャンスとなるはずです。主催はJFAですが、県や相馬市、相馬市教育委員会、各種教育機関や報道各社にも協力を依頼し、一人でも多くの女性に情報が行きわたるようPR活動にも工夫を凝らして取り組んでいます。これを機にサッカーを始めたいという女性が増え、競技人口の増加につながることを期待しています。
最後に、震災から4年半が経ちましたが、本県はまだ復興の道を歩み始めたばかりです。子どもたちが未来への担い手になることは間違いありません。サッカーは子どもから大人までみんなが楽しめる生涯スポーツでもあります。サッカーを通して子どもたちを元気にしたい、そして希望に満ちあふれた未来を描かせてあげたい。その中から、「将来は日本代表選手になりたい」という夢を掲げる選手が出てくるよう、これからも育成に励んでまいりたいと思います。
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