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都道府県サッカー協会取り組み紹介‐施設委員会の取り組み(神奈川県サッカー協会)
2016年02月29日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」「障がい者サッカー」の13テーマの下、紹介しています。全国各地でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回から4回、施設委員会(環境整備)の取り組みをご紹介いたします。
※以下の寄稿記事は、JFAnews2016年2月情報号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
施設委員会の取り組み~神奈川県サッカー協会
石川実 かもめパーク マネージャー
《神奈川サッカーファミリーの夢の実現~愛される「かもめパーク」へ》
2014年12月5日に神奈川県サッカー協会フットボールセンター「かもめパーク」がオープンし、1年が経過しました。
自前のフットボールセンターを持つことは先人たちの夢でした。それを実現するため、神奈川県サッカー協会は長年にわたってグラウンド基金を蓄えてきました。その基金に加え、JFA都道府県フットボールセンター整備助成事業も活用し、「かもめパーク」を設立しました。
自慢のグラウンドはイタリア製の人工芝「イタルグリーン・ターフ」を使用しています。天然芝に近く、充填剤にはゴムチップでなく天然素材のヤシ・ココナツを乾燥させたチップを用いており、身体にも環境にも優しいことから利用者には大変満足していただいています。イタルグリーン・ターフの特徴は、一般的な人工芝と比べて、真夏でもピッチの表面温度が上がらないことです。そのため、選手のパフォーマンス向上をサポートすることができます。
かもめパークは県内サッカーの普及・強化・育成の拠点として、初年度は、国体強化活動やトレセン、指導者養成、審判養成事業を中心に各種大会やイベントも開催しました。特に国体の活動では、重要なトレーニング拠点として位置づけられ、成年男子・少年男子・女子、それぞれの活動を後押しすることができました。少年男子においては、見事"大会連覇"という喜ばしい成果も出ました。
指導者養成に関しては、週末を利用した「公認B級コーチ養成講習会」を約半年間にわたり実施しました。地元の受講生にとっては、交通費などの金額面と移動にかかる拘束時間の両面で環境を改善できたので大変好評でした。
オープンから1年、単にグラウンドを貸し出すだけではなく、サッカーを通じた青少年の育成と地域貢献活動も行ってきました。その一つが、選手とスタッフによる「かもめパークから駅周辺の清掃活動」です。地域住民や行政からも地域スポーツ・文化の拠点として地域の活性化や治安維持に期待されています。
今後もより多くの方々に利用いただきながら、かもめパークを神奈川県サッカーの聖地として、また、広く県民に愛される施設として発展させていくことがわれわれの重要な使命だと考えています。