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CPサッカー日本代表 2017IFCPF世界選手権の出場権を獲得
2016年08月16日
2017年にアルゼンチンで行われるIFCPF世界選手権への出場権をかけた2016IFCPF世界選手権予選大会が、7月29日(金)から8月6日(土)まで、デンマークのヴァイエンで開催されました。
CPサッカーは正式には脳性まひ者7人制サッカーと呼ばれ、杖無しで歩・走行可能な脳性まひ、脳外傷、脳血管障がい等による肢体不自由な方々がプレーします。少年サッカーと同じピッチ、ゴールのサイズで、1チームGK1名を含んだ7名で行ないます。1984年よりパラリンピック正式種目となっておりましたが、2020年の東京パラリンピックでは残念ながら、競技種目からはずれてしまいました。2024年パラリンピック大会での復帰をめざしています。
今回の予選大会には13カ国が出場し、8位までがIFCPF世界選手権の出場権を獲得します。今年4月に就任された安永聡太郎新監督の指揮下、予選通過を目指し熱戦を繰り広げました。日本はグループD、カナダ・デンマーク・フィンランドと同じグループでした。グループ2位となり、最終結果は8位。予選を無事通過し、来年のアルゼンチンでの本大会への出場権を獲得しました。
大会概要
大会名:
2016 IFCPF World Championship Qualification Tournament
主催:
IFCPF(International Federation of CP Football)
大会期間:
7月29日(金)〜8月6日(土)
開催地:
デンマーク ヴァイエン
試合会場:
Vejen Idraetscenter
参加国:
オーストラリア カナダ デンマーク フィンランド ドイツ 日本 韓国 北アイルランド ポルトガル スペイン ベネズエラ イラン スコットランド
監督・選手コメント
安永聡太郎 監督
大変有意義な大会になったと強く感じております。チームとして、個人として、何が出来て何が出来なかったのか。出来たことは、チームとして連動した守備の構築でした。奪ってからのサイドでのカウンター攻撃はできました。但し、同レベルのチームに対してのみでしたが。対戦して勝てなかったチーム(カナダ、ポルトガル、オーストラリア)との差は何なのか。これは実際戦えたからこそ感じ取ることができました。6人のフィールドプレーヤーで、スペースをカバーしつつ、どのように攻守にハードワークを続けるか。これは日本が次のステージに上がる為に最優先でトレーニングしていかなくてはならないテーマだと思っています。勝つ為には得点が必要です。
今回の日本の得点パターンはセットプレーとカウンターによるものです。それが悪いとは思いませんが、上のステージのチームはボールを保持することで主導権を握ります。守備は連動しながらのハードワーク、攻撃はカウンターもできるし、ボール保持も出来る。ボールを失う時もカウンターを受けないようにボールを失って、上手く守備時のパワーを取り戻していました。この大会から、先ずはここから積み上げていくことが大切だと監督として強く感じています。私としても多くの経験を積むことができ、決断することを実戦の中で学ばせて頂きました。
黒田翔 選手(チームキャプテン)
予選リーグ3試合は初戦、第2戦に勝利して2勝1敗で決勝トーナメントに進出することが出来ました。続くトーナメント1回戦の相手は前回大会で敗れたポルトガルでした。昨年の雪辱を晴らすためにもチーム一丸となって戦いましたが、結果は2対3で敗れました。試合内容は日本が先制点を挙げるも、相手に逆転されるという厳しい展開の中、同点に追いつき一瞬の隙をつかれ逆転を許してしまいました。勝てた試合を勝ちきることが出来ませんでした。その後も、一つでも良い順位で終わるためチームで戦い続けましたが、結果ベスト8で大会を終えました。
しかし、今大会で日本のサッカーのレベルが確実に成長しているのを感じました。中でも守備が今までよりも組織的でコンパクトに出来ていて、自分達がどこでボールを奪いたいのか、ボールを取ったらどう攻撃に繋げるのかがはっきりしていたので戦いやすいと感じました。チームの今後の課題は攻撃面で自分達の形を見つけだし、どう点を取っていくのか、それが日本チームの足りない所だと思いました。次のアルゼンチンでの世界大会はこれまでの経験を活かし、チーム一丸となり良い結果を残せるよう準備をして、次の大会に臨みます。皆さん応援宜しくお願いします。
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