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日テレ・ベレーザが6度目の優勝 2016プレナスなでしこリーグカップ1部
2016年09月04日
2016プレナスなでしこリーグカップ1部・2部の決勝戦が3日(土)、味の素フィールド西が丘で行われ、1部は日テレ・ベレーザが、2部はASハリマアルビオンが優勝を決めました。
なでしこリーグカップ1部の決勝に進んだのは、日テレ・ベレーザ(Aグループ1位)とジェフユナイテッド市原・千葉レディース(Aグループ2位)でした。
この日は、サッカーやスポーツの現場で顕在化する様々な差別や暴力に断固反対し、差別や暴力のない世界をつくる「JFAリスペクトフェアプレーデイズ2016」の開催期間で、キックオフ前には両チームのキャプテンによる「リスペクト・フェアプレー宣言」が行われ、ジェフLのDF櫻本尚子選手が「私たちは、審判、そして対戦相手をリスペクトし、ルールを守り、公平にプレーすることを誓います。正々堂々と戦いましょう」と誓うと、日テレのDF岩清水梓選手も「私たちは、ピッチ内はもちろん、ピッチ外においても、公平さ、そして団結力を行動で示していくことを誓います」と高らかに宣言し、観客席からは温かい拍手が送られました。
リーグ戦で首位を走る日テレは、リーグカップの9試合で失点はわずかに1。強固な守備でここまで勝ち上がってきました。決勝の舞台でも、その強みは如何なく発揮され、ジェフLの得点源であるFW菅澤優衣香選手の自由を奪います。
チームカラーであるハードワークでリーグカップ初の決勝進出を果たしたジェフLも、非常に集中力が高く、攻めに転じた時には右サイドのMF安齋結花選手を経由してゴールに向かいます。
しかし前半は両チームにゴールが生まれず、0-0のまま後半へと入りました。
後半は、前半からボールを保持した日テレのゴールラッシュとなります。55分に相手のミスを突いた日テレのFW籾木結花選手が、準決勝に続いて2試合連続のゴールを決めると、その4分後にはFW田中美南選手がヘディングゴール。その5分後にはMF隅田凜選手が、DF清水梨紗選手のクロスを頭で合わせて、一気に3-0としました。
苦境に立たされたジェフLは、そこから2人を選手交代。左サイドでプレーしていたMF深澤里沙選手を日テレゴールの近い位置に配し、前線の組み合わせに変化を与えますが、岩清水選手、DF村松智子選手、GK山下杏也加選手を軸とした守りと、MF阪口夢穂選手を中心としたボール回しはほころびを見せません。ジェフLはそれまで以上にピッチ内を激しく走りますが、思うように反撃へと移れず。すると、前がかりになったジェフLの隙を突くように、後半アディショナルタイム、籾木選手がこの日2得点目を決めて、4-0で日テレが勝利。日テレのリーグカップ制覇は、2012年大会以来、2大会(4年)ぶり6回目となりました。
リーグカップ1部の前に行われた、なでしこリーグカップ2部の決勝は、ASハリマアルビオン(Bグループ2位)と日体大 FIELDS 横浜(Aグループ2位)の対戦です。
初開催となった同大会のファイナルで、まず主導権を握ったのはF日体大でした。俊足FW植村祥子選手の特長を活かしながら、Aハリマの守備を崩そうとします。しかし先制点を決めたのは、リーグ戦2部で首位のノジマステラ神奈川相模原を、準決勝で下して勢いに乗るAハリマでした。16分、FW葛馬史奈選手が左足シュートでゴールネットを揺らすと、28分には日本女子代表候補のFW千葉園子選手が、3試合連続となるゴールを決めました。
F日体大はリードを許した後、何度もAハリマゴールに迫って90分間で18本のシュートを放ちますが、ゴールを割ることはできず、クラブ創設4年目のAハリマが、2-0で悲願の初タイトルを手にしました。
そして今週末の10日(土)〜11日(日)には、約3ヶ月の中断期間を経て、いよいよ2016プレナスなでしこリーグ1部・2部が再開します。
リーグカップ優勝の日テレ、Aハリマを含む、1部・2部の計20チームが、日本各地で再び熱戦を繰り広げます。リーグカップを経て、さらに完成度を増した各チームの熱い戦いに期待です。