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2017プレナスなでしこリーグカップ1部 浦和レッズレディースとジェフユナイテッド市原・千葉レディースが決勝進出決定
2017年08月07日
2017プレナスなでしこリーグカップ1部の決勝トーナメントが8月5日(土)に始まり、栃木県グリーンスタジアムで準決勝戦2試合が行われました。
日テレ・ベレーザvs浦和レッズレディース
16時キックオフの準決勝1試合目、日テレ・ベレーザ(Aグループ1位)vs浦和レッズレディース(Bグループ2位)は、2-2でペナルティキック方式(PK戦4-5)の末に勝利した浦和が、4大会ぶりのリーグカップ決勝戦に進出しました。
大会連覇を目指す日テレは、日本女子代表の活動で7人が不在のため、18歳のFW植木理子選手など若手選手が多く出場しました。しかし各年代の代表に選出された選手が多く、浦和に引けを取らない戦いを見せます。対する浦和は代表活動で4人が不在ですが、先発したどの選手も経験豊富で、これまでと戦い方を変えることなく試合に入り、選手層の厚さをうかがわせます。
先手を取ったのは浦和。12分、浦和のMF柴田華絵選手が、相手選手のパスカットがこぼれたところに詰めて先制します。しかし、日テレは徐々にセカンドボールを拾えるようになり、38分に同点に追いつきます。植木選手のシュートを浦和のGK平尾知佳選手が弾くと、それを押し込んだのは前半途中からボランチに入ったDF清水梨紗選手。1-1の同点で前半を終えました。
後半もすぐにスコアが動きます。47分、浦和のFW安藤梢選手がボールを持つと混戦となり、こぼれ球を拾った浦和のMF筏井りさ選手が左足を一閃。これが決まって、1-2と浦和が再びリードしました。
しかし、MF鳥海由佳選手や植木選手のスピードを活かして攻め続ける日テレが65分に2度目の同点ゴールを奪います。右サイドのDF小野奈菜選手がゴール前に入れたボールを、植木選手が胸で落とすと、ゴール正面の位置からMF三浦成美選手が右足でシュート。これがゴールネットを揺らして、2-2となりました。
浦和はその後もチャンスを作りますが、日テレのGK西村清花選手の好セーブもあり、2-2のまま試合は終了。PK戦で勝敗を決することになりました。浦和は後半終了間際、PK戦に自信を持つGK松本真未子選手を投入したことが功を奏し、日テレの1人目・MF上辻佑実選手が蹴ったPKを松本選手が止めます。浦和は5人全員がPKを成功させ、4-5で決勝への切符を掴みました。
87分に交代でピッチを退く際、観客席から大きな拍手を受けた栃木県出身の安藤選手は「栃木で準決勝が行われると知ってから、絶対にここでプレーしたい思いが強かった。決勝も勝って、絶対にタイトルを獲る。決勝でもその気持ちを出しながら、決勝の舞台を楽しみたい」と話し、生まれ育った地元でプレーした喜びと、決勝への抱負を口にしました。
2017プレナスなでしこリーグカップ1部準決勝戦 日テレvs浦和の模様はこちら(なでしこリーグ公式チャンネル)
INAC神戸レオネッサvsジェフユナイテッド市原・千葉レディース
19時キックオフの準決勝2試合目、INAC神戸レオネッサ(Bグループ1位)とジェフユナイテッド市原・千葉レディース(Aグループ2位)の対戦は、0-1でジェフLが勝利し、2年連続の決勝進出を決めました。
代表活動で2人が不在のI神戸は、左サイドバックでDF仲田歩夢選手が先発出場。グループリーグ最終戦から2週間が空いたジェフLは、19歳のFW小澤寛選手を前線に置く布陣で2年連続の決勝進出を狙いました。
前半は、ジェフLのシュート数を0に抑えながら、徹底してジェフLのディフェンスラインの裏を狙うI神戸が主導権を握ります。FW増矢理花選手とFW大野忍選手の鋭い飛び出しで、I神戸は何度もチャンスを掴みかけますが、ジェフLの体を張った守りと、かわされても堅実に追いかける姿勢がI神戸の攻撃を鈍化させ、得点を許しません。
ジェフLは後半頭から、MF鴨川実歩選手を投入すると、これが得点に結びつきます。48分、右サイドに流れたFW成宮唯選手から前方左のMF深澤里沙選手に長いパスが通ると、次はそれをフォローに行った鴨川選手にパス。鴨川選手がクロスを入れると、ゴール正面でMF千野晶子選手がすかさずシュートしてゴールイン。ジェフLが4回のダイレクトプレーで、0-1とリードしました。
I神戸は64分にMF杉田妃和選手を投入し、前線の配置を変えますが、ジェフLはディフェンスラインを高くし、MF瀬戸口梢選手とMF磯金みどり選手のボランチも広いエリアで守備を続けます。I神戸が得意とするテンポあるパス回しが、さらに速度を上げていきましたが、それにジェフLは慌てず対応して試合終了。前回大会準優勝のジェフLが、再び決勝に進みました。
「後半に選手を代えて(選手同士の)サポートを早くしたところ、得点が生まれた。後半は押し込まれたが、よく耐えたと思う。相手選手が1.5列目に下りてきたところで起点を作られないように意識していた」と、攻守で狙いが的中したジェフLの三上尚子監督は、冷静に試合を振り返りました。
今回、栃木県で日本女子サッカーリーグ主催試合を行うのが2013年以来4年ぶりとなり、栃木県のサッカーファミリーにとって、女子サッカーを観戦する好機となりました。ピッチでは白熱した2試合が繰り広げられましたが、試合前やハーフタイムには、準決勝のスコア予想をするブースや、キックターゲットが体験できるイベントエリアが設けられ、多くのサッカーファミリーが試合を楽しむ光景が見られました。
2017プレナスなでしこリーグカップ1部準決勝戦I神戸vsジェフLの模様はこちら(なでしこリーグ公式チャンネル)
8月12日(土)には、プレナスなでしこリーグカップ1部の決勝戦と2部の決勝戦が同日開催されます。16時からは2部の「日体大FIELDS横浜(Aグループ1位)vsセレッソ大阪堺レディース(Bグループ1位)」戦が、その後、19時から1部の「浦和vsジェフL」戦が行われます。会場はいずれも、味の素フィールド西が丘です。
監督・選手コメント
石原孝尚 監督(浦和レッズレディース)
難しいゲームになると予想していました。試合の内容以上に結果にこだわり、勝つという気持ちで試合に臨むことができました。
DF#2 上野紗稀 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
去年は決勝で悔しい思いをしましたし、決勝で対戦する浦和は今季のリーグ戦で負けて、筏井選手、FW菅澤優衣香選手の元ジェフLの2人に得点を許してしまいました。(浦和L)は絶対に勝ちたい相手です。
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