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ろう者フットサル日本男子代表、フットサル福井県選抜に快勝

2017年09月05日

ろう者フットサル日本男子代表、フットサル福井県選抜に快勝

9月2日(土)に福井県越前市武生中央公園総合体育館で行われた日本女子フットサルリーグ2017で「デフフットサルエキシビジョンマッチ 」が開催されました。2018年に行われる福井しあわせ元気国体・しあわせ元気大会に向けて改築した同会場の完成記念イベントの一環として企画され、ろう者フットサル日本男子代表がフットサル福井県選抜を相手に3-0で快勝しました。

地元の越前市役所職員の山森裕介選手を含むメンバーは、2019年のデフフットサルワールドカップやアジア予選に向けた強化の真っ最中。ろう者フットサル日本代表のプレーを初めて観戦される方が多いなか、前半を2-0で折り返すと後半に1点を追加。堅実な戦いぶりで勝利を収め、450人を超える観客を魅了しました。

また試合前には、一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(JIFF)の北澤豪会長が、ろう者フットサル日本代表チームのロッカールームを訪れ、激励しました。

この日の越前市は、年齢・性別・障がいを超えてフットサルやサッカーを楽しむ一日となりました。

監督・選手コメント

川元剛 監督
越前市での3日間の合宿を終え、このような機会をくださった福井県越前市、福井県フットサル連盟、福井県選抜の皆様に心より厚くお礼申し上げます。トレーニングマッチ以外で競技フットサルをしている健聴者選抜チームと試合をするのは初めてでした。試合はまだまだ我々が目指すフットサルには程遠い内容でしたが、競技健聴者チーム、ましてや選抜チームとこの時期に素晴らしい環境で試合をさせていただき、勝利を掴めたことは選手たちにとって自信に繋がる、良い経験になったと思います。滞在中、越前市の皆様の心温まるおもてなしに感動し、感謝の気持ちでいっぱいです。ご恩を忘れず、まずは来年のアジア予選に向けて、チーム戦術を浸透させていきます。観ている方々、応援してくださる方々に楽しんでいただける試合ができるよう、これからも高みを目指して切磋琢磨していきます。

東海林直広 選手(キャプテン)
素晴らしい施設で、また女子フットサルリーグの合間でのエキシビションマッチとなり、たくさんの方々に見ていただくことができ大変嬉しく思います。数年前に比べ、デフフットサル の環境が大きく変わってきているなか、責任も一層大きくなっていることを感じています。福井県選抜チームとの試合では、勝つことができたことにほっとしています。声によるコミュニケーションが出来ないなか、どのように互いをカバーしているか、アイコンタクトによる状況判断、「これがデフフットサル!」ということを表現できたのかなと思います。一方で、来年に迫るアジア予選では、世界の1位、2位がアジアに属しているため、非常に厳しい戦いが予想されます。今のままでは、到底予選を突破することはできません。今後の合宿を含め、選手・スタッフ・協会スタッフがより一層努力をしていかなければなりません。アジア予選突破、世界大会でのメダル獲得に向けて頑張りますので、引き続き応援をよろしくお願いします。

山森裕介 選手
デフフットサルエキシビションマッチを地元で開催できたことを大変嬉しく思います。これまでメディアを通して伝えてきましたが、実際に試合を行い、初めて「デフフットサル」を見て魅力を知っていただけたと思います。福井県選抜を相手に3-0で勝ちましたが、個人的にはゴールを決められず悔しい思いをしました。しかし、地元で受ける声援は力強く格別だったので、とても誇りに思います。さらにチームとしても個人としても力をつけて、また試合を見に行きたい、応援したいと思わせるようなデフフットサル日本代表になっていきたいと思います。我々のチームは世界一になるために努力しています。引き続き応援とご支援をよろしくお願いします。福井県越前市や関係者の方々のおかげで、エキシビションマッチだけでなく、有意義な合宿も実施できました。感謝申し上げます。

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