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ウォーキングサッカーで地域を盛り上げる!文京区スポーツセンターリニューアルイベント・サッカー通り夏まつり
2018年07月19日
日本サッカー協会(JFA)の掲げるビジョンやグラスルーツ宣言にある、「だれもが、いつでも、どこでもサッカーを楽しむ環境が広がり、スポーツをより身近にすることで、人々が幸せになれる環境を作り上げること」を目指し、JFAは、各地域の様々な団体と連携しながら「ウォーキングサッカー」の普及に努めています。
ウォーキングサッカーは、イングランドで誕生した「歩く」サッカーです。接触プレーやスライディングタックルなども行わず、運動から遠ざかりがちな高齢者や障がいのある方もより安全に一緒に楽しむことができます。多様性が認められる社会づくりやだれもが健康で住みやすいまちづくりに役立つツールとして日本でも広がりを見せており、各自治体やJクラブなどでも積極的に導入する動きが広がっています。
JFAのある東京都文京区では、6月30日(土)に行われた文京スポーツセンターリニューアルイベントの一環としてウォーキングサッカー体験会を行いました。JFAは、文京LBレディースの選手らとともに運営に協力しました。この日は、「スポーツ×ドイツホストタウンフェスティバル」と題し、文京区が東京オリンピック・パラリンピック競技大会でホストタウンになっていることにちなみ、ドイツの食と文化を楽しむ催しが開かれました。このイベントの来場者の中から約180名が体育館に集まり、普段スポーツにあまり接することのない子どもも含めて、気軽にサッカーの楽しさに触れました。
また、7月16日(月)にはJFAハウスが面する「サッカー通り」の金花商店振興会が主催する「第7回サッカー通り夏まつり」の会場で、ウォーキングサッカーを行いました。毎年この時期に、地域の住民を集めて、様々な催しが行われており、今年はその中の一つとしてウォーキングサッカーの試合を行いました。地元の印刷会社の株式会社TONEGAWAの社員、湯島小FCグラスルーツの親子、そして東京ユナイテッドと文京LBレディースの選手らがサッカー通りの路上で対戦し、祭りの参加者からも大きな声援が上がっていました。
参加者コメント
文京スポーツセンターリニューアルイベントに協力した文京LBレディースの小倉優香さん
参加者は子供が大半でしたが、親御さんやお年寄りの方も一緒に楽しんでいる様子が印象的でした。体力や足の速さに関係なく楽しめるのがいいところだと感じました。また、私自身が女子サッカープレーヤーであることから、女の子が男の子たちに交じって楽しくプレーしている姿を見てとても嬉しく思いました。サッカーに対して敷居が高いと感じている人も、ウォーキングフットボールならやってみようと思えるのではないでしょうか。今後ウォーキングフットボールがもっともっと普及していくことを願っております。
サッカー通り夏まつりに参加した湯島小FCグラスルーツの広瀬剛士さん
ウォーキングサッカーにFCグラスルーツの子どもたちも親子で参加させて頂きました。歩くサッカーということで、慣れていない小さな子どもたちでも楽しめました。点が入りそうになると、観客も大いに盛り上がってました。普段お世話になっている地域の方々とふれあうことができ、大人から子供まで一緒に楽しめる良いイベントでした。
サッカー通り夏まつりに参加した株式会社TONEGAWAの飯野貴之さん
サッカーってこんなに楽しかったんだ。ウォーキングサッカーを初めてプレーした時にそう思いました。こどもの頃からサッカーが好きで続けていますが、学生時代よりも大人になってからの方が、楽しめています。上手くなかったので高校までの部活はいつも外からの応援だったからです。大学のサークルに入ってようやく「楽しむ」サッカーができるようになり、社会人になってからもチームを作って自分なりにプレーを楽しんでいました。ウォーキングサッカーとの出会いは、年齢を重ねるにつれ人が集まらなくなりプレーする機会が減る一方になった最近のことです。ウォーキングサッカーの時間は笑顔が溢れています。「走る」という自由の代わりに年齢や性別に関係なく、またサッカー経験の有無に関わらず「真剣に遊ぶ」時間を共有できることが、ウォーキングサッカーの魅力だと思います。路上でプレーしたのはサッカー通り夏まつりが初めてでしたが、こどもの頃に近所の友達と蹴っていたことを思い出していました。あの頃は心からサッカーを楽しんでいたと思います。ひとりでも多くの人にサッカーをする楽しさや身体を動かす喜びを思い出してもらえたら嬉しいです。