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スポーツ救命ライセンス講習会を東北地域で初開催
2018年11月28日
11月18日(日)に宮城県仙台市の医師会館にて、一般社団法人東北サッカー協会医学委員会のご協力のもと、「スポーツ救命ライセンス講習会」を開催しました。
今回は、東北地域で初めての開催となり、東北各県のサッカー協会の医学委員の方々が多数参加していましたが、医師の方にとっても知識を再認識する機会となったようです。
本講習会の講義は、スポーツ現場で起こる可能性の高い症例である心臓突然死、脳振盪(のうしんとう)、熱中症、アナフィラキシー、窒息についての予防・対応策を、実技では心停止からの心肺蘇生法とAED使用、頸椎損傷からの頭頸部固定と搬送の方法を行っております。スポーツ中だけではなく、日常生活の中でも対応できる内容となっておりますので、身近な救命講習会としても広く開催をしていきます。
本講習会の合格者には修了証(3年間有効のライセンス証)が発行されます。また、本講習会は、公益財団法人日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有していなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。
※講習会開催希望の団体は、公益財団法人 日本サッカー協会技術部宛にメール(jfa-igaku@jfa.or.jp)にてお問い合わせください。
コースディレクターコメント
福島理文 JFAスポーツ救命プロジェクトメンバー
11月18日(日)に東北サッカー協会のご協力のもとスポーツ救命ライセンス講習会を開催し、東北各県のサッカー協会医学委員の先生方に受講していただきました。本講習会では、スポーツ現場で起こりうる心臓突然死、脳振盪、熱中症、アナフィラキシー、窒息についての講義と心肺蘇生法とAEDの使用方法、頭頸部外傷を受傷した場合の搬送の実技を行いました。今後は東北地方でこの講習会が広がっていき、さらに全国で広がっていくことを期待しています。本講習会はサッカーに限らずスポーツに関わる方にご利用いただけますので、ご興味をお持ちいただける方はぜひご参加していただけければ幸いです。
講師コメント
田中眞司 山形県サッカー協会スポーツ医学委員長
東北では初となるスポーツ救命ライセンス講習会開催にあたり、東北地域での『講師養成』も目的とし、東北各県の医学委員会メンバーを中心に受講を募集しました。その結果受講生は東北6県から、医事委員長を含む各県委員会メンバーが多数参加し、そのため受講生のレベルが高く、この講習会を通じ新しいことを学ぶと同時に、知識の整理・確認が出来たようです。このたびの講習会が東北各地へのスポーツ救命ライセンス講習会普及に繋がることと思います。
受講者コメント
島村弘宗 東北サッカー協会医学委員長
先日、東北地域にてスポーツ救命ライセンス講習会が開催されました。地域サッカー協会としては初の試みでしたが、成功裏に終了しました。受講者の多くは医療関係者でしたが、久しぶりにAEDに触れた方も多く、またバックボードでの頭頸部固定についても初体験であったため、今回の講習会は大好評でした。今後は各県のサッカー協会単位で開催し、選手を守る体制を強化していってほしいと思います。