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日本電動車椅子サッカー選手権大会2018 関西勢が強さを発揮
2018年12月14日
12月1日(土)と2日(日)の2日間、静岡県袋井市の小笠山総合運動公園エコパアリーナにおいて、日本電動車椅子サッカー選手権大会2018が開催されました。今年も全国から計29チームが集結し、電動車椅子サッカー競技の各カテゴリーの日本一を目指し、2日間競い合いました。
今大会では、昨年に引き続き電動車椅子の可能走行速度によって以下の2つのカテゴリーに分かれ行われました。
第2回日本パワーチェアーフットボール選手権大会(マックス10)
マックス10は、国際基準の時速10KMの電動車椅子で戦い、今回から、国際ルール適応球を使用して行いました。試合は、Red Eagles兵庫が昨年王者のYokohama Crackersに決勝戦で雪辱を果たし、日本一に輝きました。
優勝:
Red Eagles兵庫(兵庫県)
準優勝:
Yokohama Crackers(神奈川県)
第3位:
金沢ベストブラザーズ(石川県)/Yokohama Red Spirits(神奈川県)
MVP:
内海 恭平 選手(Red Eagles兵庫)
敢闘賞:
三上 勇輝 選手(Yokohama Crackers)
第24回日本電動車椅子サッカー選手権大会(パワフル6)
パワフル6は日本国内大会基準の時速6KMの電動車椅子で戦い、昨年準優勝の大阪ローリングタートルが安定した強さを見せ、優勝を飾りました。
優勝:
大阪ローリングタートル(大阪府)
準優勝:
JPDソニック~京都電動蹴球団(京都府)
第3位:
SFCデルティーズ(静岡県)/兵庫パープルスネークス(兵庫県)
MVP:
加川 勇羽馬 選手(大阪ローリングタートル)
敢闘賞:
名田 賢伍 選手(兵庫パープルスネークス)
コメント
山木譲 一般社団法人日本電動車椅子サッカー協会 理事/事務局長
昨年度より2つのカテゴリーの選手権大会が同時に開催されることとなり、今大会ではマックス10(カテゴリー1)の出場チームは14チーム、パワフル6(カテゴリー2)の出場チームは15チームの、総勢29チームが集結しましたが、これほど一同に電動車椅子サッカー選手が集結する機会はなく、まさに“全国大会”の言葉が示す通り、圧巻の雰囲気で空気が流れていました。思いを募らせ全国各地から参戦してきたそれぞれのチームは、日本一の称号を獲りにきただけあって、エコパアリーナ内では各チームの応援団からも、熱い声援が湧き上がっていました。マックス10においては国際公認球を使用、パワフル6においては国内試合公認球を使用して試合は行われましたが、各チームはその都度綿密な戦略を繰り広げて、拮抗した試合展開が多く見受けられました。それぞれのチームが思いを持って臨んだ全国大会では、ライバル視していたチームにやっと勝利したと歓喜するチーム、道半ばで惜しくも敗退し涙ぐむチーム、本当にそれぞれの選手ならびチームのこの大会にかけてきたストーリーを垣間見ることができました。今後も各都道府県で繰り広げられる電動車椅子サッカーの競技普及が楽しみです。また休憩中には、この日本電動車椅子サッカー選手権大会をきっかけに、遠方同士のチームが交流試合の話を行うといった状況もありました。あらためて、サッカー競技が持つあらゆる可能性に期待をかけた大会でした。
加川勇羽馬 選手 パワフル6 MVP(大阪ローリングタートル)
この度、第24回日本電動車椅子サッカー選手権大会/パワフル6に出場し、MVPをいただきました。まずこの場をお借りして日頃からお世話になっています関係者の皆様、いつもわがままを聞いてくれているチームメイトに感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にいつもありがとうございます。これからローリングタートルは10km/hという次のステージへ進みます。僕のサッカーのコンセプトは『ファンタジスタ』と呼ばれることです。サッカー選手である以上この競技の限界を追求し続ける事がこの競技への恩返しであると考えています。電動車椅子でこんな事が出来るの?と思ってもらえるプレーを生み出せるよう、日々の練習に取り組んで行きますので、これからも大阪ローリングタートルを応援よろしくお願い致します。
内海恭平 選手 マックス10 MVP(Red Eagles兵庫)
Red Eagles兵庫として2006年以来12年ぶり2度目の優勝を果たすことができました。同時に、最優秀選手(MVP)を頂くことができ、嬉しかったです。One for all ,all for one(1人はみんなのために、みんなは1つの目的のために)の合言葉を胸に個々の役割をはたして、チーム一丸となって戦った結果が優勝という形になって感謝の気持ちでいっぱいです。MVPに選んで頂きましたが、チームや、日頃から活動を支えてくださる皆様のおかげです。もっと電動車椅子サッカーが身近なスポーツになるように活動していきたいです。
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