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vol.017 サッカーの指導現場における暴力の根絶に向けて

2013年05月30日

 最近の複雑で難しい世の中では、スポーツの社会的な価値、役割、責任がますます大きくなってきており、リスペクトは、いまや世界のスポーツ界全体で大切にされています。

 しかし、昨今のスポーツ界において「暴力」という、あってはならないことが報告されており、非常に残念に思っています。これらは早期に対応し、根絶を図らなければなりません。

 子どもたちをはじめ、関わる人すべてが、安心・安全にサッカー、スポーツを楽しめる環境を、皆で守っていかなくてはなりません。そのためには、「リスペクト」、互いを大切に思うこと、が基本となることは間違いありません。

 リスペクトFC JAPANでも、互いをリスペクト、大切に思うという、サッカーやスポーツの価値を自ら高めるという観点で、メンバーの皆さんの積極的なご協力をお願いします。「しない、させない、許さない」、ご自身ばかりでなく、ぜひ周囲にも目を配り、根絶に向けて取り組んで行きましょう。

 

サッカー界でもその活動における暴力行為根絶に向けて、様々な取り組みを準備、開始しています。

 日本サッカー協会では、その取り組みの一つとして、JFAとして宣言をし、指導者の皆さんに同意の意思表示として、宣誓をお願いしています。5月末に有資格指導者の皆さんのお手元に届くテクニカルニュース55号、登録チームの代表者の皆さんに届くJFAニュース6月号(No.350)にて同封で書類をお送りしています。JFAのホームページにも掲載します。

 資格の有無にかかわらず、それぞれの現場で指導に携わっておられる多くの指導者の皆さんにもぜひ賛同し宣誓をしていただきたいと思います。意志ある多くの方からの宣誓がいただきたく、見落とし、送り忘れのないよう、ぜひともお互いにお声がけいただき、ご協力をお願いいたします。

 その他にも、特に指導にあたる皆さんの学びをサポートし、より多くの方に適切な指導の方法を学んでいただくこと、学び続けていただくこと、そして、学びを得た指導者がより多くの現場で、子どもたち一人ひとりに良い指導をしていただけることを目指し、準備を行っています。


 リスペクトFC JAPANの活動は、暴力根絶へとつながる、一つの道だと考えております。FCのさまざまな活動を重ね、もっともっとリスペクト精神をスポーツ界に広めていくために、どういうことをしていったらいいかを考えていきましょう。

 世界で最も愛されているスポーツであるサッカーに関われることを喜び、サッカーを楽しみ、皆が力を合わせてサッカーの価値を高めるために、サッカーファミリーの一人ひとりが「リスペクトのこころ」を行動に移すことからはじめましょう。そして、これらを広くサッカー界に、ひいては、他のスポーツ、あるいはスポーツの枠を超えた多くの皆さんとも、ぜひ共有していきたいと考えています。

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