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ミゲル・ロドリゴフットサル代表監督が年代別指導について研修会を実施
2014年04月18日
4月15日(火)にJFAハウスにて、フットサル日本代表監督のミゲル・ロドリゴ氏を講師に招き、「フットサルの年代別指導」をテーマにリフレッシュ研修会を開催しました。
当日は121名の受講者が出席し、年代別のトレーニング方法やアプローチの仕方などについて、真剣に講義に耳を傾けました。
講師コメント
ミゲル・ロドリゴ フットサル日本代表監督
今回は、あまり知られていないと思われる内容を取り上げましたが、私としては今回のテーマで講義できることを楽しみにしていました。
講義の前半では、「育成年代のトレーニングでおさえるべき基本的な三つのポイント」について話しました。そのポイントとは、
①心身の発達に応じて「ルール」や「スペース」や「ボール」を調整すること。
②ボールへのコンタクト量が、モチベーションとスキルの両方の向上に影響すること。そして、③各年代の心理的・認知的発達段階や、生理的・運動能力的発達段階を理解したうえで、トレーニングの技術・戦術的テーマを設定していくべきであるということ(”子どもは小さな大人ではない”ということの理解)です。
これら三つの点はシンプルなようで、あまり良く理解されていないため、
育成年代の指導で方法論的、あるいは教育学的な過ちが犯されることも少なくありません。
指導者がこれらを理解したうえで、「問題解決型」の指導をすることがいかに有効かということも、事例を挙げてお話ししました。個人あるいはグループでのスキルを「考えながらプレーさせることで向上させる」ということが、日本の現在のフットボールが直面する大きなテーマになっているという視点も提示させていただきました。
後半の30分間は、特に12~13歳の年代におけるトレーニング課題という点にしぼってお話しをしました。この年代までのトレーニングでは、サッカーもフットサルもおおよそ共通の内容を扱うことになるはずであるものの、この12歳~13歳以降になると、子どもは心身の発達段階としてフットサル特有の、サッカーとは異なるより専門的な側面をトレーニングできるようになり、両スポーツの特性を考慮し、分化が本格的に始まる時期に入ると考えます。
今回の講義を聞いて頂いた方々の年代別指導の視点に、少しでも刺激を提供できていたなら幸いです。
受講者コメント
遠藤竜助 氏
聞きやすい説明でしたし、フットサルだけではなくサッカーについても触れていた点が良かったです。日本・ブラジル・スペインのそれぞれの指導法の違いなどについても具体的に触れられていたので、イメージしやすかったです。
小さい子供にはわざとはずまないボールを与え、遠くに飛ばすことばかりを覚えさせないという内容についても印象的でした。
吉野輝 氏
今回初めてU-13年代の指導についての講義を聴くことができました。この年代の子供に対してどのような指導をしていけばいいか、大変勉強になりました。今はまだサッカーが中心ですが、Fリーグに憧れ、フットサルに特化して上を目指す人口が増えるといいと感じました。
講師のミゲル氏は、いつも話がロジカルで頭に入りやすく、通訳の方との連携もスムーズでわかりやすかったです。
川村純貴 氏
現役フットサル日本代表監督の考えを直接に聞くことができるのは、非常にためになるし、もっと深く知りたいと思いました。今後も継続開催してほしいです。講義内容も通訳も分かりやすく、ある事象をそう考える理由が常に明確なので、理解しやすいです。
今回の講義で示されたトレーニング方法を、ぜひ自身の指導チームでも取り入れて試してみようと思いました。
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