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JFA公認指導者研修会[障がい者サッカー]をIFAフットボールセンター(茨城県)で開催
2023年02月27日
2月18日(土)~19日(日)、新設されたIFAフットボールセンター(茨城県水戸市)にて、JFA公認指導者研修会[障がい者サッカー]が開催され、19名が受講しました。
主催協会スタッフコメント
原田精一郎 氏(茨城県サッカー協会 FAコーチ)
最も強く感じたのは、選手はマグネットではなく、障がいのあるなしだけでなく、形も大きさも違う人間、それぞれの個性があることは当然、例えば聴覚に障がいがあり聞こえない選手とサッカー初心者でボールをうまく扱えない選手はある意味同じ状況でもあり、その選手個人に対して我々指導者はどうするのかを考える必要がある、ということです。
そういう意味で「リフレッシュ研修会」としてこの「障がい者サッカー」のコースがあることは、様々な気付きを我々に促し、障がいのある選手といっしょにサッカーを楽しむ土壌ができるとともに、指導者としての柔軟性、対応力を向上させるヒントに満ちており、「個人と向き合う重要性」を再認識させてくれました。
加藤貴之 氏(茨城県サッカー協会 インクルーシブ委員長)
受講者の方ほとんどが障がいのある方々と触れ合ったことがない中でのこの講習会は、自分自身も含め、指導者としての気づきや学びがたくさんあった2日間になったと思います。「配慮しすぎない」「できるようにするための工夫」など、健常や障がいに関係なく、一人一人がサッカーを楽しみ、上達するために必要なことだと改めて感じます。
とても熱心に、そして前向きにグループワークや指導実践に取り組んでいただいた受講者の皆さんのその姿勢にリスペクトし、感謝します。また、今年から稼働しているIFAフットボールセンターという最高の環境で行えたことも、大変良かったです。
来年度以降も継続して開催し、障がいおよび障がい者サッカーの理解者を増やしていけるように活動していきたいと思います。
秋葉海人 選手(ゲスト/アンプティサッカー選手)
今回リフレッシュ講習会に参加して、どんな障がいがあってもサッカーができる、少し練習を工夫するだけで健常者といっしょに混じってサッカーを楽しむことができると知れて、自分もすごく良い勉強になりました。
山本健志 選手(ゲスト/CP サッカー選手)
障がいがあるからいろいろとできないことがあり、正直なところ人生を損していると個人的には考えています。でも、生きている限り時間は誰にでも平等であるし、一個人として時間をどう使うのか、また障がいという枠があったとしてもトライし続ける勇気を持てるか、障がい者と呼ばれる方々にも自分の捉え方次第で、飛び込んでもらいたいなと思います。
少なくとも私は、障がいを持って生活していることに対して、サッカーを通じてもそうですが、誇りを感じて生きています。そういった方々が1人でも多くなるように、誇りや希望を持って生きるサポートができたり、自分の姿を見てやってみようかと思ってもらえたりする人間になれればと、日頃から思って取り組んでいます。
受講者コメント
渡邉憲優 さん(茨城県立水海道第一高等学校)
やっぱりこういう研修会は大切です。ポイント以上のものをいつも学ばせてもらっています。講師の話し方、笑いの取り方、指導の引き出しなど、どれも勉強になりました。
木村純哉 さん(AIKスポーツクラブ ベラローツ日立)
障がいのある人と接する機会は少ないので、トレーニングのバランスや配慮など、とても勉強になりました。また、自分チームでも還元できることが多くありました。もっと深く広く障がい者サッカーについて知りたいと思いましたし、今後関わりを持ちたいと強く思いました。
石田永愛 さん
具体例が多く、すごくわかりやすかったです。障がいに対する理解や、健常者がどのように交流することでその場にいるみんなが楽しめるかなど、いろいろ考えながら参加することできました。また、実際に障がいのある選手がいっしょに参加し、よりリアルな声を聞くことができ、いい経験になりました。