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都道府県サッカー協会取り組み紹介‐障がい者サッカーの取り組み(北海道サッカー協会)
2016年04月25日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」「障がい者サッカー」の13テーマの下、紹介しています。全国各地でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回から4回、障がい者サッカーの取り組みをご紹介いたします。
※以下の寄稿記事は、JFAnews2016年4月情報号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
障がい者サッカーの取り組み~北海道サッカー協会
秋川浩 北海道チャレンジドサッカー連盟 会長
「生活を豊かにするチャレンジドサッカー連盟の取り組み」
北海道チャレンジドサッカー連盟は、知的発達にハンディのある青年の心身の健全な成長と、社会に広くノーマライゼーション(※)の理念が普及されることを願い、2001年に設立されました。
翌年2月、全道から16チームが参加し、高校の体育館を借りて「第1回フットサル大会」を開催。各チームの服装やシューズは今のように見栄えのするものではありませんでしたが、生活を豊かにするチャレンジドサッカー連盟の取り組みに、参加した選手たちはゲームを堪能したようでした。それから15年、多くの方々の支援をいただきながら、またサッカーへの関心や理解の広がりを感じながら取り組みを続けてきました。今回は15年度の事業を紹介します。
本連盟では、全道規模の「サッカー大会」を夏と秋に開催しています。対象となる小学生から成人までが幅広く楽しめるよう、工夫を凝らして大会を運営しています。
北海道には高等部の特別支援学校が多くあり、高校生を対象とした「高等養護サッカー大会」も開催しています。今年7月には13チームによるトーナメント戦を行いました。毎年、新篠津の会場を借りていますが、みんなが泊まりがけや夜行バスなどでそれぞれの会場に集まり、白熱したゲームを展開しています。遠くは函館市や道北の美深町からの参加もあり、中にはブラジル大会に参加した高校生もいます。
小・中学生の学級は、少人数のため、チームを単独で編成したり試合形式でゲームを楽しむことができません。そこで、チームを編成できない学級の子どもたちが当日に合同チームを結成して参加する「チャレンジドジュニアサッカー交流会」を開催することにしました。会場は札幌市の近郊に限られますが、「サッカーに親しむこと」「交流」を目的として練習とゲームを行っており、参加者は50人を超えています。
北海道は12月から4月まで雪の世界です。そのため、同期間は室内でフットサル大会を行っています。全道の小学生から成人までを対象とした「チャレンジドフットサル大会」と、札幌フットサル連盟の支援を受けて札幌市近郊のチームを対象に行う「ウェルビーイングフットサル大会」です。参加者はそれぞれ、「技術向上」と「楽しむ」の二つのレベルに分かれてゲームを行います。技術向上を目的とした参加者は約50人でした。
障がい者サッカーの理解は年々深まっていますが、練習場所の確保や参加するための時間の確保、大会運営の安全確保など、課題はたくさんあります。より多くの子どもたちが楽しめるよう、これからも努力したいと考えています。
※障がい者や高齢者などが他の人々と同じように生活し活動できる社会を目指す理念のこと
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