ニュース
知的障がいをもつ高校生の全国大会で東京都立永福学園が優勝
2017年02月21日
NPO法人日本知的障がい者サッカー連盟主催の第2回全国知的障害特別支援学校高等部選手権大会2016「もうひとつの高校選手権」が、2月11日(土・祝)、12日(日)に静岡県藤枝市で行われました。
全国の広範囲が雪に見舞われる中、会場の藤枝総合運動公園サッカー場及び陸上競技場は天候にも恵まれ、全9校による熱戦が繰り広げられました。決勝は関東地区第2代表・東京都立永福学園と九州地区代表・長崎県立希望が丘高等特別支援学校が対戦。東京都立永福学園が優勝しました。
この大会は、表彰式での北村正平藤枝市長からの優勝旗の授与をはじめ、藤枝市より全面的なサポートをいただいています。多くの地元の高校生ボランティアが大会運営を行い、1日目の審判も務めました。大会1日目は県立清流館高等学校、県立藤枝西高等学校、2日目は藤枝明誠高等学校の生徒が総勢で60人以上ボランティアとして参加しました。
また、大会1日目には一般社団法人 日本障がい者サッカー連盟の北澤豪会長が会場を訪れ、試合や大会運営の様子を視察。選手や運営ボランティア、そして来場者との交流を行いました。その後、藤枝市役所職員との意見交換も行われ、その席上では来年に向けた大会運営について議論が実施されるなど、第3回を迎える来年に早くも視線が向けられていました。スタッフ・指導者が一丸となり、今後はより多くの高校が参加し、各都道府県から代表校が参加する大会となるよう尽力しています。
大会結果
優 勝:東京都立永福学園
準優勝:長崎県立希望が丘高等特別支援学校
第3位:愛知県立豊田高等特別支援学校
第4位:東京都立志村学園
出場校
東京都立志村学園(東地区第1代表)
東京都立永福学園(関東地区第2代表)
静岡県立富士特別支援学校富士宮分校(静岡県代表)
愛知県立豊田高等特別支援学校(愛知県代表)
岐阜県立岐阜本巣特別支援学校(岐阜県代表)
三重県立特別支援学校伊賀つばさ学園(三重県代表)
兵庫県立阪神昆陽特別支援学校(関西地区第1代表)
島根県立松江養護学校(関西地区第2代表)
長崎県立希望が丘高等特別支援学校(九州地区代表)
※試合結果の詳細は、NPO法人日本知的障がい者サッカー連盟のHPをご覧ください。
優勝チームコメント
上田貢輔 選手(東京都立永福学園 キャプテン)
全国優勝したことが何よりもうれしいです。準決勝では、前回優勝の豊田特別支援学校に押されがちでしたが、チーム一丸となった全員守備・全員攻撃で勝ち抜き、決勝につなげていくことができました。決勝では、前半に1点失点してしまいましたが、自分の同点ゴールで流れが変わりました。その後の追加点に繋げることができました。キャプテンとしてそれが一番うれしいです。
後輩のみんなには、1日も休むことなく日々練習に取り組むこと、サッカー以外の生活もきちんとすることで、先生や学校の人たち・いろんな人たちに応援されるようなサッカー部を作ってほしいと思います。"
竹中康雄 監督(東京都立永福学園)
東京予選で志村学園に負けてしまい、関東予選にまわって何とか全国大会に出場できました。その結果、全国優勝できたことは、選手にまず感謝したいです。(来年は)全国から永福学園を目指してこれから頑張ってくると思うので、こちらも負けじとたくさんトレーニングをし、見本となれる選手を育てていきたいです。