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スペシャルオリンピックス日本 2018年第3回全国ユニファイドサッカー大会
2018年07月10日
「スペシャルオリンピックス日本 2018年第3回全国ユニファイドサッカー大会」が6月16日(土)、17日(日)の2日間、大阪府堺市のJ-GREEN堺にて開催されました。
実施種目は、ユニファイドスポーツ®7人制サッカーで、2019年にアラブ首長国連邦のアブダビで開催されるスペシャルオリンピックス世界大会への日本選手団選考を兼ねての開催となりました。ユニファイドスポーツ®(Unified Sports®)とは、アスリート(知的障害のある人)とパートナー(知的障害のない人)が同じチームのメンバーとして競技を行い、スポーツを通じてお互いの個性を理解し、支え合う関係を築いていく取組みです。
今回は、全国から9チーム123人の選手団が参加し、16日(土)にディビジョニング(年齢や競技能力に応じてクラス分けを行うための予選)、17日(日)にはクラスに分かれ、決勝が行われました。1回目から出場しているチームもあり、コンビネーションや競技レベルが各段に上がり、白熱した試合が繰り広げられました。
また、スペシャルオリンピックスの50周年記念として、米国シカゴ開催される2018年スペシャルオリンピックスユニファイドフットボールカップ・シカゴに出場する日本選手団の壮行会・エキシビジョンマッチも併せて実施されました。
大会結果
Division1
1位 SON・長野(Desafio・Lazo・Nagano)
2位 SON・福島A(SFIDA郡山)
3位 SON・京都(パープル・スペランツァ)
4位 SON・新潟(アルビレオ新潟)
Division2
1位 SON・大阪B(Team RED Tiger)
2位 SON・福島B(PESCA福島)
3位 SON・大阪A(Team BLUE Tiger)
4位 SON・熊本(Mushan-Yoka熊本)
5位 SON・兵庫
参加者コメント
橋本直樹さん(アスリート/SFIDA郡山)
私達「スフィーダ郡山」は、パートナーの福島トヨペットさんとチームを組み、優勝することを目標に第3回ユニファイドサッカー大会に出場しました。昨年まで2年連続準優勝だったため、今年こそは優勝という思いで練習に励みました。本大会の予選はちょっとしたミスで失点してしまう事があり、1勝1分け1敗の結果となり、ディビジョンⅠに残れるか心配でしたが、なんとか残ることができました。決勝トーナメントでは、準決勝を3対1で勝ち、波に乗って決勝戦に行くことができましたが、決勝では1対2の逆転敗けとなり、3年連続準優勝という悔しい結果となってしまいました。全体を通して、他のどのチームよりも、アスリートとパートナーが一緒に試合を楽しみながらプレーできた事が良かったと思います。アスリートとパートナーが一つになって勝利を目指すのがユニファイドスポーツのよいところだと思うので、次こそは優勝を目指してがんばりたいと思います。
沖涼太さん(アスリート/Team BLUE Tiger)
僕は今年初めてユニファイドサッカーに参加したなので、色々と不安がありました。大会前の練習にとても緊張しながら参加しました。しばらくすると楽しいパートナーとの練習で一気に緊張が解けて楽しく練習に参加する事が出来ました。いよいよ当日!試合前に楽しく練習をして臨んだ最初の試合は新潟との試合は、残念ながら負けてしまいました。2試合目は福島との試合で僕のチームの勝利!3試合目は兵庫との試合で僕は2ゴールを決めて勝利し、嬉しかったです! 宿泊先では沢山ご飯を食べました! お風呂は2回も入りました。2日目の1試合目はなんと大阪との試合は、とても強敵で負けてしまいました。2試合目は福島との試合で勝利! 結果、僕のチームは3位で表彰台に立ち、メダルを貰い、とても嬉しかったです。試合の合間にコーチ、パートナー、アスリートのみんなとサッカーボールで遊んだり、パートナーと色々話して楽しい2日間を過ごせました!
福井宏昌さん(パートナー/Team RED Tiger)
私が、ユニファイドサッカーで一番魅力を感じている所は、勝敗が全てではなく、アスリートとパートナー、コーチがお互いの長所を活かし合い、足らない所を補い合ってチーム一丸となって取り組む所です。第1回の全国大会から毎回参加させていただいていますが、第1回・第2回は、なかなか勝つことができませんでしたが、今大会では攻められる時間も長かったです。結果、みんなで力を合わせて優勝することができました。障がいなど関係なく、サッカーというスポーツでアスリートもパートナーもコーチも1つの目標に向かって一緒にがんばってきて最高の結果を得ることができ、喜び・感動を共有できたのは、本当に素晴らしい経験でした。これからもずっとユニファイドサッカーに関わり、勝っても負けても一緒に感動し続けていきたいと思います。
西野将太さん(ヘッドコーチ/Team BLUE Tiger)
第1回大会から3年連続で参加させていただき、今大会で初めてメダルを獲得することができました。喜ぶアスリート、パートナー、応援してくださった方々を見て、素直に嬉しいと思いました。アスリートもパートナーも競技に向かう姿勢や楽しもうとする思いに“違い”はなく、サッカーを楽しみたい、試合に勝ちたいといった思いを共有することができていたように思います。第1回大会では、結果よりも全員が楽しめればとの思いで挑みましたが、第2回以降は特にアスリートから「勝ちたい」と明確に意思表示がされるようになりました。競技性が高くなり選手選考や采配など、アスリートもパートナーも皆で支えあえるチーム作りができるよう工夫していきたいと思います。