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中学校年代の取り組み ~神奈川県中体連サッカー専門部 横須賀ブロックの取り組み~
2021年06月14日
5月30日(日)、神奈川県中体連横須賀ブロック 女子中学校選抜練習会が三浦学苑高校で開催されました。
日頃、中学校の部活で男子サッカー部の中で活動している女子選手のため、神奈川県の中体連サッカー専門部では定期的な練習会を地域の高校で開催しています。指導スタッフも、横須賀ブロックの教師たちが男女関係なく担当を分け、年間を通じた指導体制を構築しています。女性顧問や会場協力をしている三浦学苑高校の女性コーチもこの活動をサポートしています。
横須賀ブロック全体で女子選手のプレー環境を整え、継続したプレー機会の創出を目指しています。
参加者コメント
熊谷健太郎 先生(神奈川県中体連サッカー専門部 副部長)
男女関わらず、部活動を選んでくれた子どもたちのために、少しでもより良い環境や指導を提供できるようお手伝いをさせていただきたいという思いで続けてきました。各学年の男子の選抜活動と合わせて女子のカテゴリーを設けて中体連の活動として年間20回程度の活動をしています。近年の部員数の減少や廃部の危機にある部活動においては、女子選手も部活動を守り・つなぐ大切な仲間・存在です。この日は、この活動の卒業生でもある高校の女子選手とセッションをし、子どもたちのプレーや表現力も豊かに向上していく成果が確認できました。この活動が継続でき多くの子どもたちのプレーや笑顔を生み出している一番の力は、この活動に協力してくださっている横須賀ブロックの「同じ夢を追う仲間の先生方」の存在です。今日も朝から夕方まで男子の選抜活動やGK講習会などをすべての学校の先生方で分担して指導してくださいました。今後は、神奈川県内の各地区とも「共鳴」し、女子選手を含めた部活のゲーム環境の充実や所属チームへの還元、選手数の増加、タレントの発掘・育成などに努めていきます。
林透 先生(神奈川県中体連サッカー専門部 横須賀ブロック女子中学校選抜 監督)
日頃男子と共に活動を行い、女子だけで行うサッカーの楽しさや喜びを実感してほしいと思います。また、自校の活動でも「女子だから」と言う考えは持たず、積極的にチャレンジすることが心身の成長そして「なでしこらしさ」に繋がると思います。今後選抜活動から神奈川・全国で活躍できる選手、高校・大学・社会人でもサッカーを続けていく選手の育成を目指していきます。
米山稔 先生(三浦学苑高等学校 教頭)
本校男子サッカー部が2012年のインターハイで初出場・初優勝をすることが出来ました。選手も増え、スタッフも増え、フルピッチの人工芝グラウンドも完成しました。
そのため、本校のグラウンドの使用にゆとりが出来たため、数年前より土曜日の午後に中体連の女子の選抜練習会にグラウンドを提供できるようになりました。その活動に参加していた女子選手が本校に入学してきて、男子部員と一緒に活動するようになり、次の年も1名の女子選手が男子と活動するようになりました。その頃、学苑からも女子サッカー部の設立の提案もあり、昨年度から女子選手の募集を始めました。今年度は3年生1名、2年生1名、新入生5名で活動を始めました。普段はこの7名と他校の選手1名が加わって活動をしています。選抜練習会の活動日には合同で活動することで普段できないようなトレーニングを行っています。この活動を続けることによって、小学生の時にサッカーをしていた選手が中学生でも活動を続け、高校へ繋げられるような活動になればと思っています。現在は中学生と高校生の合同練習会ですが、将来的にはこの地域の小学生の選手にも幅を広げ活動が出来ればなと思っています。