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ブラインドサッカー男子日本代表 ドイツ遠征結果「Blindenfreunde Cup」優勝!
2022年05月20日
NPO法人日本ブラインドサッカー協会(以下JBFA)は、ブラインドサッカー男子日本代表チームを、2022年5月13日(金)、14日(土)の二日間にわたり、ドイツ・ベルリンで開催された「Blindenfreunde Cup」に派遣しました。日本、イタリア、ドイツ、ポーランドの4カ国が出場し総当たり戦を行い、日本は2勝1分けでドイツと並び、得失点差がドイツが+9、日本が+14となり、中川英治監督就任後初の海外チームとの実戦の機会において優勝しました。
大会概要
・開催日:2022年5月13日(金)、14日(土)
・会場:Poststadion(ドイツ・ベルリン)
・出場国:日本、イタリア、ドイツ、ポーランド
・IBSA HP:https://ibsasport.org/event/blindenfreunde-cup/
・日本代表チーム遠征メンバー:https://www.b-soccer.jp/news/18395-20220419
監督・選手コメント
中川英治 監督
事前に分析をスタッフの総力で行うことが出来たので、相手のプレーモデルに合わせた戦い方が、3試合通じて出来たと考えています。
<イタリア戦を振り返って>強烈な個性を持っている選手が1人居るので、その選手への対応についてチーム内で分析し、試合前日のトレーニングまでに選手たちに落とし込みができ、選手がそれに対応出来たことが良かったです。
<ドイツ戦を振り返って>最初に先制点を取られ、その後追いついたものの、逆転できなかった点は悔しさが残っています。ただ試合の内容としては、崩されたシーンはほぼ無く、失点もPKによるものだったことから、守備としての収穫はあったと感じています。ドイツの攻撃に関しては事前に分析していた通りで、日本の守備がよく機能出来たので良かったと思っています。日本の攻撃についても、流れの中で点が取れたことが良かったです。
<ポーランド戦を振り返って>ドイツとの得失点差で最終順位が決まる試合だったので、入りは難しかったです。ただ、試合前のミーティングで、自分たち日本代表チームの目的は、「日本のブラインドサッカーの歴史を更新すること」であることを確認し合い、過去ルーマニア戦で6得点を挙げたのが最多得点であったため、その得点数を超えるという意気込みで臨みました。
前体制までのガイドの立場とは異なり、今回初めて監督という立場で試合に臨みましたが、優秀なスタッフたちに囲まれているので、大きな違いを感じたり、緊張したりすることなく、選手もスタッフも相互に支え合うことが出来た点がとても良かったです。新しいチームになり、攻撃と守備で取り組んできたことの成果は十分に発揮できました。取り組んできたことの中で、まだ発揮できていない部分もあったので、そこは次の大会で課題の洗い出しを行いたいと思います。
川村怜 選手(主将)
優勝というかたちで終えられたことに、非常に満足しています。新体制で挑んだ遠征だったので、勝利というかたちで結果を出せたことを、非常に嬉しく感じています。一方で、ドイツ戦は十分に勝つチャンスはあったと思うので、勝ちきれなかったことが悔しいです。3試合通して、メンバーを交代しながら戦術を実行できたこと、選手それぞれの特徴を活かしながら戦えたことは収穫になりました。また、久々の海外チームとの試合で、実際に対峙することで、世界基準をチームとして経験できたことは非常に大きな収穫でした。一方で、体格の大きい相手や手足の長い相手に対して、苦戦した部分もありました。久々の国際試合で緊張感もありました。もっと早いタイミングで適応して対応できる力をつけていかないと、今後強豪国相手に試合をするときにもっと苦戦すると思うので、そういった力を身につけていきたいです。また、メンバーが入れ替わる中でも、流れを切らさずに戦術を実行し続けるところは、クオリティーを落とさずに質を求めて高いレベルでプレーできるようにチームとして取り組んでいく必要があると思うので、今後の練習の中でも世界基準を意識しながらプレーしていくことが、重要と考えています。
個人としては、3試合で8得点をあげられたこと、毎試合得点が取れて優勝に貢献できたことは、満足しています。東京パラを経験して自信がつき、相手の動きを冷静に認知しながら余裕を持ってプレーできたことが得点につながったと感じています。ただドイツ戦では、もっとリスクを冒して突破しても良かったのではと感じています。チームの戦術を実行する中でバランスを取りながら、パスを繋ぎながらタイミングをみて、リスクを負って自分が仕掛ける判断というのが、今後より求められると思うので、そういった判断力、突破力、決定力をもっと身につけていきたいです。
園部優月 選手
代表戦で初めてスタメンに選ばれとても緊張し、前半はバタついてしまうことが多かったです。一度交代を挟んだあとから、気持ちを整理して臨むことができたので、初得点の時も落ち着いて狙ったところにシュートを打つことができました。
今回の試合を通じて、自身の課題も見つかりました。普段からディフェンスを見ながら落ち着いてドリブルをすることが課題ですが、今回も緊張で焦り実行できないことが多かったです。また、ルーズボールの処理も焦ってしまい、相手に取られる場面もあったので、普段から一つ一つのプレーを大切に、相手を見ながらプレーできるよう、これからも練習に励んでいきます。