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JOCジュニアオリンピックカップ 第21回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会 C大阪とジェフが決勝へ
2018年01月07日
JOCジュニアオリンピックカップ 第21回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会は1月6日(土)にJ-GREEN堺で準決勝2試合が行われ、セレッソ大阪堺ガールズ(関西1/大阪)とジェフユナイテッド千葉レディース(関東2/千葉)が、PK戦の末に決勝進出を果たしました。
ピックアップマッチ1
セレッソ大阪堺ガールズ(関西1/大阪) 0-0(前半0-0、後半0-0、PK7-6)浦和レッドダイヤモンズレディースユース(関東3/埼玉)
昨年女王のC大阪と準優勝の浦和との顔合わせとなった準決勝の第一試合は、「想定していなかった」(C大阪・脇阪麗奈選手)展開となりました。
ここまで大量得点で勝ち上がってきた浦和ですが、引いて守るという戦い方を選択。センターFWの小嶋星良選手を前線に残し、自陣で分厚い守備ブロックを敷いてカウンターを狙います。
C大阪は宝田沙織選手や矢形海優選手が何度も突破を試みますが、浦和の集中力の高いディフェンスに跳ね返されます。前半終了間際には宝田選手がドリブルで仕掛けて、マイナスのクロスを送るも、浦和DFが足を懸命に伸ばしてクリア。C大阪は前半わずかシュート1本に抑えられ、0-0のまま前半を終えました。
ハーフタイムに竹花友也監督から「何回もサイドチェンジして、相手の守備を広げてから中央に入れていこう」と指示を受けたC大阪は、両サイドバックが高い位置を取り、サイドを使って打開を図ります。
30分には右サイドバックの森中陽菜選手がミドルシュートを放ち、その3分後にも森中選手のアーリークロスのこぼれを脇阪選手が狙うも、シュートは枠を捉えません。終了間際にも森中選手のセンタリングに宝田選手が頭で合わせるも得点は奪えず。90分をスコアレスで終え、PK戦に突入しました。8人目までもつれ込んだPKは7-6でC大阪が制し、3年連続でファイナルの舞台へと駒を進めました。
ピックアップマッチ2
ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18(関東2/千葉) 1-1(前半0-1、後半1-0、PK6-5)日テレ・メニーナ(関東1/東京)
準決勝の第二試合は、ジェフと日テレの関東勢同士の対戦となりました。
両チームともにインテンシティーが高く、中盤の激しい潰し合いが続き、お互いに決定機をつくることができない時間が続きます。試合が動いたのは、40分でした。日テレの伊藤彩羅選手のセンタリングに13歳の土方麻椰選手が頭から飛び込み、ゴールネットを揺らします。
互いにシュートまで至らない展開の中、先に動いたのは日テレでした。なでしこジャパン候補に選出された植木理子選手をジョーカーとして投入する“必勝パターン”で流れを引き寄せようとします。しかし「早く中学生を倒して、植木選手と小野(奈菜)選手を引っ張り出そう」とハーフタイムに藤井奈々監督に発破をかけられたジェフイレブンの勢いは衰えません。
すると67分、「相手(DF)が少し遠かったので、前を向いたらゴールが見えた」と振り返る大澤春花選手が反転して振り抜いた一撃は、GKの手をかすめゴールネットに吸い込まれました。
同点に追いつかれた日テレは、植木選手が再三ゴールを脅かします。75分には木下桃香選手が右サイドを抜け出して折り返しますが、植木選手のヘディングシュートはバーの上を越えます。終了間際にも植木選手がエリア内に侵入しますが、ジェフの市瀬千里選手がスライディングで阻止。1-1のまま90分で決着つかず、勝負の行方はPK戦に委ねられました。
8人目までもつれ込んだPK戦は、ジェフのGK清村珠幸選手の読みが的中し、6人目から3人連続でストップ。ジェフが5年ぶりに決勝進出を決めました。
監督・選手コメント
脇阪麗奈 選手(セレッソ大阪堺ガールズ)
(浦和の)前の試合でのいい攻撃を見ていたので、もっと前から来ると思っていました。これほど引いてくるとは想定していなかったので、それに対応できず得点を取れなかったことは課題です。ずっとボールを支配していたんですが、持たされていると感じていました。間で受けられなかったので、もっと呼び込んでゲームをつくっていきたかったし、決めるところで決められないと厳しい戦いになると感じました。(決勝は)絶対に気持ちでは負けたくないし、今日のように厳しい試合になっても全員で戦って、笑顔で終わりたいです。
下山薫 監督(浦和レッドダイヤモンズレディースユース)
守備からしっかり入って、失点しないでできるだけ長い時間プレーするのが狙いだったので、それは達成できました。攻撃のところでは、守備のことで頭が一杯で、攻撃になった時に反応良く動けなかったところがありました。突破するのか、ボールを動かすのか、もう少し落ち着いて判断できれば良かったかなと思います。明日(3位決定戦)も連戦できついですが、今までやってきたことをしっかり出せればと思います。
清村珠幸 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18)
「PKを3本止める」ことを選手権の目標の一つにしていたので達成できてよかったです。PKはもともと得意ではないのですが、コーチにアドバイスをもらったり、自分でも動画を見ていろいろと研究しました。メニーナとは何度も試合をしているので、選手の性格を見ながら飛ぶ方向は決めていました。関東はメニーナ、レッズとなっている中で、ジェフが決勝の舞台に行けたことは、ジェフレディースファミリーとして、クラブに貢献できているのかなと思います。初優勝が懸かっているので、チーム一丸となって戦いたいです。
植木理子 選手(日テレ・メニーナ)
自分が出た時はあまり流れが良くなかったので、いい流れに持っていければという気持ちで入りました。チャンスがあった中で決めきれなかったことが、同点に追いつかれた結果かなと思います。自分はFWですし、失点の前に自分を含めてチームで点を取れたら全く違う結果になっていたと感じます。もちろん優勝を目指していたので、準決勝で負けてしまったのは残念ですし悔しいですが、3位決定戦で負けると勝つのでは全然違うと思うので、チームとして勝ちにいきたいです。
JFA-TV
準決勝 セレッソ大阪堺ガールズ vs 浦和レッドダイヤモンズレディースユース
準決勝 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18 vs 日テレ・メニーナ
JOCジュニアオリンピックカップ 第21回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会
大会期間:2018年1月3日(水)~2018年1月7日(日)
会場:J-GREEN 堺(大阪府堺市)
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