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戦いはクライマックスへ!柏レイソルU-12とバディーSCが決勝に進出 JFA第43回全日本U-12サッカー選手権大会

2019年12月29日

戦いはクライマックスへ!柏レイソルU-12とバディーSCが決勝に進出 JFA第43回全日本U-12サッカー選手権大会

JFA 第43回全日本U-12サッカー選手権大会は、12月28日(土)に鹿児島県立鴨池補助競技場と白波スタジアムで準々決勝と準決勝が行われ、決勝進出チームが決まりました。

柏レイソルU-12(千葉)とオオタFC(岡山)の準々決勝は、柏がコンパクトな陣形を保ちながら組織的にゲームを組み立てます。5分に左サイドを突破した沼端隼人選手のクロスがそのままゴールに吸い込まれて先制。14分にもクロスを起点とした攻撃で決定機をつくり、大貫兼誠選手が追加点を挙げます。対するオオタも積極的に自陣からボールを運び出しますが、最後まで得点は奪えず、柏が準決勝に駒を進めました。

ベガルタ仙台ジュニア(宮城)は八尾大正FC(大阪)と対戦。仙台は相手にボールを持たれる時間帯はありましたが、GKの動きを読んだ伊藤琉斗選手のループシュートなどで得点を重ね、ベスト4入りを決めました。浦和レッズジュニア(埼玉)と対戦したバディーSC(神奈川2)はチーム一丸となったサッカーで戦い抜きました。24分に浦和に先制されますが、加藤真選手のミドルシュートで同点とし、さらにドリブルでチャンスをつくった白井誠也選手が逆転ゴールを決め、試合をひっくり返しました。

センアーノ神戸ジュニア(兵庫)も逆転でベスト4入り。一度は北海道コンサドーレ札幌U-12(北海道)にリードを許しますが、果敢に前線にボールを運び、前後半で一度ずつPKを獲得。これを南壮一郎選手と片山航汰選手が落ち着いて決めて、2-1で勝利しました。

準決勝の第1試合では、柏と仙台のJクラブアカデミー同士が対戦。柏がキャプテンの廣岡瑛太選手を中心にボールをつなぎ、主導権を握ります。しかし、仙台も堅い守備でペナルティエリアへの進入を防ぎ、ゴールを死守。前後半40分で決着が付かず、延長戦に入ると、延長後半にようやく試合が動きました。49分、柏がFKのチャンスを獲得し、廣岡選手が右足でシュート。そのこぼれ球から再び柏が仕掛け、沼端選手が決勝点となる鋭敏なシュートを沈めました。

バディーと神戸が対戦した第2試合は、PK戦までもつれる接戦となりました。前線からプレッシャーを掛ける神戸に対し、バディーはボールを保持する時間と相手の背後のスペースを狙う時間を使い分けて対応。白井選手のスルーパスを引き出した八里悠太選手が先制点を決め、バディーが試合の流れを引き寄せます。後半の立ち上がりにもバディーが1点を追加しますが、神戸も応戦。PKで1点差とすると、縦の素早い展開からチャンスを広げ、片山選手が同点ゴールを決めました。

その後は両チームともに決定機を生かせず、延長戦も得点を奪えません。PK戦もお互いに譲らず、6人目まで連続して成功。それでも7人目から2本連続でバディーのGK橋本友翔選手がファインセーブを見せて、勝利を引き寄せました。この結果、柏とバディーが決勝で対戦することが決定しました。

監督・選手コメント

平山大河 選手(八尾大正FC/大阪)
最初から押し込んで点を取って、押し込んだ状態で自分たちの流れで試合をしようと思っていました。みんなが全力で、最後まで走れるところがチームの目指してきたものです。この大会での反省を生かして、チャレンジとカバーのところや声出しをもっともっとやっていきたいと思います。

福田直人 監督(ベガルタ仙台ジュニア/宮城)
ボールを奪い切るための力や意識を持ちながらも、ボールを保持して前進していきたいと考えています。ただ、この大会では粘り強く、焦れずに耐えるという試合展開で勝ち上がりました。(準々決勝は)ゲームとしても良かったので選手交代はしませんでしたが、ベンチメンバーのサポートも良く、ベンチと一緒に戦っているという感じがありました。ベンチの選手のサポートは1位だと思います。

似内久穏 選手(ベガルタ仙台ジュニア/宮城)
(準決勝に関しては)ディフェンスラインの前で相手にボールを回される分には問題ないと思っていました。自分たちの流れではできていましたが、延長戦の最後に緩みが出てしまったのかなと思います。ベンチからも声が大きく出ていたので、このチームでここまで来られたのだと思います。1対1のドリブルや球際の強さを高めていきたいです。

南雲伸幸 監督(バディーSC/神奈川2)
グラウンドを広く使ってスペースを共有しながらプレーしていこうと常に言っています。(準決勝は)センアーノさんが前から来るので、意図的にスペースをつくるために長いボールを入れましたが、その後は修正してビルドアップしながら高い位置を取っていくようにしました。後半は最初のPKで子どもたちが萎縮し、続けて長いボールでもやられてしまいましたが、粘り強く対応できたのは良かったと思います。神奈川県の代表として優勝を目指して頑張りたいと思います。

開催期間:2019年12月26日(木)~12月29日(日)
大会会場:
1次ラウンド・ラウンド16
鹿児島ふれあいスポーツランド(鹿児島県鹿児島市)、鹿児島県立サッカー・ラグビー場(鹿児島県鹿児島市)

準々決勝
鹿児島県立鴨池補助競技場(鹿児島県鹿児島市)

準決勝・決勝
白波スタジアム(鹿児島県鹿児島市)

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