第5回全国シニア(40歳以上)サッカー大会 横浜シニアが日本一に輝く
2017年11月06日
第5回全国シニア(40歳以上)サッカー大会は11月5日(日)、大阪府堺市のJ-GREEN堺で大会最終日を行い、横浜シニア(関東2/神奈川)が全国制覇を成し遂げました。
アンフィニVANKEI.FC40(北海道)0-1(前半0-0、後半0-1)横浜シニア(関東2/神奈川)
ドリーム水戸シニアFC(関東3/茨城)0-1(前半0-0、後半0-1)藤枝フットボールクラブ(東海2/静岡)
決勝ラウンドから試合時間が20分ハーフになるため、準決勝は試合開始からテンションの高いゲームとなりました。アンフィニVANKEI.FC40(北海道)と横浜シニア(関東2/神奈川)の一戦は、序盤こそボールが落ち着かない展開が続きましたが、徐々にアンフィニが押し込みます。横浜シニアは攻撃の組み立てに苦戦し、自陣でのプレーが多くなりました。しかし、横浜シニアは31分に一瞬の隙を突いて先制します。ゴール前で得たFKを檀原亘選手が素早くリスタート。この浮き球に反応した岡本崇吾選手が押し込み先制点を奪いました。終盤にかけてアンフィニの猛攻が続きましたが、何とか守り切った横浜シニアが決勝に駒を進めました。
一方、ドリーム水戸シニアFC(関東3/茨城)と藤枝フットボールクラブ(東海2/静岡)の試合も1点を争う展開になりました。藤枝は前日にゴールを決めている牧野直樹選手と宮崎真一選手を中心に押し気味にゲームを進めます。スコアが動いたのは試合終了間際でした。藤枝の牧野選手からの左クロスを長谷川圭介選手が頭で合わせます。このゴールが決勝点となり、藤枝がファイナル進出を決めました。
横浜シニア(関東2/神奈川)1-0(前半0-0、後半1-0)藤枝フットボールクラブ(東海2/静岡)
共に前回大会の準決勝で敗退した横浜シニアと藤枝の一戦は、序盤こそ一進一退の攻防となりましたが、藤枝にアクシデントが発生します。4分、後方からのロングパスに抜け出した横浜シニアの草柳聡選手がペナルティエリア外でGKと1対1の場面を迎えます。草柳選手が放ったループ気味のシュートを藤枝のGK渡辺隆之選手が手を使って止めたとして退場となってしまいます。数的不利に立った藤枝でしたが、粘り強く守り前半を何とかスコアレスで終えます。
後半に入っても藤枝は自陣に押し込まれる展開は続きます。そして、33分、ついに横浜シニアがゴールをこじ開けます。宮森隆行選手がゴール前で放ったシュートのこぼれ球に岡本選手が素早く反応。最初のシュートは相手DFにブロックされますが、岡本選手が再度押し込んで均衡を破りました。
終盤にかけて藤枝もパスをつないでゴール前まで進入しますが、元川崎フロンターレの川元正英選手と箕輪義信選手の両センターバックを中心に跳ね返していきます。試合を重ねることで攻守が噛み合った横浜シニアが最後まで1点を守り抜き、初優勝を果たしました。
森谷康雄 監督(横浜シニア/神奈川)
3日間でけが人も出ましたし、体力的にもギリギリだったと思いますが、本当によく走ってくれました。状況判断、ゲームの流れを感じて自分たちで修正してくれていたので感謝したいです。前回大会は決勝ラウンドの初戦で負けて、3位でした。全国のレベルで戦い、個人に頼るサッカーをしていたことに気付かされ、今年は個人に依存しないサッカーとチームでどうすべきかを決めて臨めたことが勝因だったと思います。
箕輪義信 選手(横浜シニア/神奈川)
目標達成です。もともとチーム力は高いので、あとはこのレギュレーションとのマッチングが合えば結果は出ると思っていました。ただ、全国から出てくる相手ですし、スカウティグもままならない状態で試合をしていたので不安要素はありましたが、一人ひとりの技術は高いので、チームとして試合をするごとにコミュニケーションも高まっていきました。なので、最後の試合が一番良かったと思います。
岡本崇吾 選手(横浜シニア/神奈川)
大会初戦はアシストこそありましたが、それ以外は何もできませんでした。守備の方々がよく守ってくれていましたし、ボールを配給してくれる選手の期待に応えられるようにプレーしました。僕は今年40歳になり参加させてもらったので一番の若手。この優勝できる機会を逃してしまったらまたみんな1歳年を取ってしまうので、とにかく得点のチャンスは全部決めてやろうと思っていました。チーム自体も戦う中で戦術面が整備されていき、試合前の準備をしてくれるスカウティグ陣もいて、トレーナーも含めてスタッフと一丸となって戦えました。
尾白幸生 監督(藤枝フットボールクラブ/静岡)
優勝というのは簡単には手に入らないものだと痛感しました。2年連続で出場して、年々レベルが上がってきていると感じます。羅針盤倶楽部NAGOYAが1次ラウンドで敗退するなど、勢力図も変わってきています。昨年は3位で優勝こそできませんでしたが、大会を通して成長でき、今回はその成長ぶりをお披露目する大会になりました。決勝ではアクシデントもありましたが、個々の選手がしっかり考えてプレーして、遜色ない試合ができたと思います。もしかしたらというチャンスの場面もありました。よく体を張ってくれて、選手たちを誇りに思います。この結果に満足せずにまた来年全国大会に戻ってきたいと思います。
2017/11/3(金・祝)~2017/11/5(日)
会場:大阪府堺市(J-GREEN堺)
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