S級コーチ養成講習会2019 Module1・短期講習① 受講者レポート Vol.1
2019年04月15日
2019年度S級コーチ養成講習会が4月5日(金)からスタートしました。
2018年12月に実施したトライアルで選考された16名の受講生が、12月の最終試験までの約9か月にわたり、指導実践・分析、コーチング論、マネージメントをはじめ様々なカリキュラムを受講していきます。
今年度はスタート時期を早め、Module1~5に分けて実施することで、より充実した学習ができるようになりました。
期間:4月5日(金)~4月10日(水)
会場:茨城・鹿島ハイツスポーツプラザ
4月5日(金) | 集合⇒グループワーク⇒Jリーグ 第6節鹿島アントラーズ-名古屋グランパス戦視察 |
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4月6日(土) | 午前 野外研修 会場:茨城県立白浜少年自然の家「冒険の森」 午後 グループワーク⇒流通経済大学の選手が合流し、コンディションチェックのゲーム 夕食後 グループ毎にまとめた分析内容を発表 |
4月7日(日)~9日(火) | グループ毎に、それぞれ抽出した課題で指導実践。 気温の低い中、雨天もありましたが、受講生の熱意とそれに応える流通経済大学の選手のみなさんのご協力により、質の高い実践を行うことができました。 |
4月10日(水) | 試合中のコーチング、チームマネージメントとしてグループ対抗戦、仮想「鹿島アントラーズ」対「名古屋グランパス」を実施 |
15日(月)からはいよいよ都内での集中講習会が始まります。
今年度もリレー方式で受講生の皆様から講習会レポートを配信します。
葛野昌宏 受講生代表
S級コーチ養成講習会2019が開講しました。4月5日(金)に鹿島ハイツに集合して皆少し緊張感がある中でガイダンスを受けました。その後、夜に開催される鹿島アントラーズvs名古屋グランパスの試合を観戦しました。事前に鹿島アントラーズ側と名古屋グランパス側のグループに分かれて分析を行い、その試合を基にグループによる担当チームを分析して次回の試合に向けたプランニング設定して指導実践していくのが今回の講習内容です。その中で講習2日目の午前中に行われた野外研修【A.S.E】では、場所を茨城県立白浜少年自然の家【冒険の森】に移し自然環境の中、集団で課題を解決しその為に受講生が様々な意見を出し合いそれを一つにまとめて課題を解決していくという講習がありました。疲れましたが、皆で課題を解決した時の達成感など、今後のチームビルディングの方法として非常に重要な経験が出来たと思います。
講師をしていただいた渡邉先生をはじめ、各インストラクターの皆様もそれぞれ個性的で、フランクな対応により受講生たちも始まりから緊張感なく入ることが出来ました。講習3日目以降は指導実践が中心となり、流通経済大学の選手にご協力いただいて鹿島アントラーズ側、名古屋グランパス側とに分かれ、受講生は監督・コーチ・GKコーチ・フィジカルコーチの4人1組になってそれぞれの役割の中で考えられた指導とディスカッションを繰り返し行いました。最終日には指導実践での成果の確認として仮想鹿島アントラーズVS仮想名古屋グランパスでの試合を行い、本番と同様に受講生、選手達が熱く白熱した試合になりました。
今回の講習では試合で出た課題を次の試合に向けて修正していく為に、具体的に分析して具体的にトレーニングに落とし込むことや、勝敗を分けたプレーやその前兆の分析を行うこと、その過程で監督を中心としたリレーションシップの重要性、各担当者が役割を遂行し常に監督を支えられる状態にいることなど、チームを作り上げていく上でなんとなく頭でわかっていたことがより具体的になりました。1年間通して行われる講習会をより良く円滑にする為に私たち受講生にも役割があります。会長・代表・規律係・配車係・宴会係などなど、これからも1つのチームとして一体感を持って皆と成長しながら学んでいきたいと思います。
髙﨑康嗣さん
2019年度S級が4月5日(金)より始まりました。今回は宿泊型の短期講習が鹿島ハイツで行われました。僕自身、緊張した中にも様々な意見が得られるかと思うとワクワクしていました。関塚技術委員長のご挨拶に始まったガイダンスを通して日本のサッカーの未来のために我々がどう関わっていくのか考えさせられ、身の引き締まる思いをしました。その後、鈴木インストラクターからのゲーム分析の講義に始まり、事前課題であった「鹿島vs名古屋」のためのゲーム分析(直近3試合の分析)を各グループ(鹿島側、名古屋側)に分かれて議論し、発表していきました。そして「鹿島vs名古屋」を観戦し、さらに課題の抽出に取り組みました。
翌日は、午前中には場所を茨城県立白浜少年自然の家に移し、「A.S.E.」を行いました。二つのグループに分かれ、自己紹介から始まり、様々な課題をグループでクリアしていきました。グループで常にゴールから逆算した意見を伝えあい、解決していこうという姿勢が物事を多角的にとらえ様々な考え方に気付き、自分に取り入れていくことの大切さを学びました。最後の課題をクリアした時には一体感が自然と生まれていました。指導に当たって頂いた渡邉先生をはじめ筑波大学大学院生の方々に感謝を申し上げます。
午後からは場所を鹿島ハイツに戻し、前日のゲーム分析から課題の抽出、そして発表。更にその課題を翌日からの指導実践にしていくためのトレーニングの構築作業が夜遅くまで行われました。7日(日)の午前中からの指導実践では、グループごとに鹿島側、名古屋側と課題抽出したテーマを監督、コーチ、GKコーチ、フィジカルコーチに分かれ、4人1組で指導実践を行っていきました。充実した実践とディスカッションが行われ、活発な意見が交わされ、各々が多くの学びと気付きを得られたと思います。3日間にわたって行われた指導実践ですが、夜には振り返り、そしてまた翌日の指導案の作成と、各グループでの話し合いは日々熱を帯びていったように感じました。
最終日には、仮想鹿島と仮想名古屋として、修正したチーム同士の試合を行いました。各グループごとに役割を設け、修正したところがどうなのか、結果として表れるのか熱い勝負が繰り広げられました。結果は置いておき、各グループの課題の修正はできていたのかと思いました。そして短期講習の振り返りを行い、来週からの集中講習のテーマや割り振りが行われ、解散となりました。日に日に受講生同士が打ち解けていき、テーマや練習内容の振り返りでの熱い議論で盛り上がっていきました。その中でのサッカー感や意見の共有が財産であると改めて感じた6日間でした。15日(月)からの集中講習ではより一層打ち解け、熱い議論をしていけると思いました。最後に、サポートプレーヤーとして来ていただいた流通経済大学サッカー部に協力していただきました。ありがとうございました。
次回は倉貫一毅さん(徳島ヴォルティスユース監督)より報告していただきます。