“3度目の正直”でゴールネットを揺らした大津が愛媛を破る 高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグWEST第6節
2019年05月13日
高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019 WESTは11日(土)と12日(日)に第6節を実施し、愛媛FC U-18(愛媛)と大津高校(熊本)が対戦しました。
愛媛FC U-18 0-1(前半0-0、後半0-1)大津高校
昇格組が顔を合わせた一戦は、立ち上がりから均衡した展開が続きます。第4節から連勝を続ける大津は勢いのまま試合を進めたいところでしたが、大津のDF立野航海選手(#5)は「プレミアの速いテンポに慣れているので、ゆっくりとした愛媛のテンポに戸惑った。システム的にもミラーゲームになって、思うようにゲームをつくれなかった」と言います。
それでも、21分にDF寺岡潤一郎選手(#23)の右クロスがゴール前でこぼれたところをMF藤井瑛斗選手(#14)が狙うなどサイドから見せ場をつくり、攻撃を活性化。26分にはMF濃野公人選手(#10)のスルーパスからゴール前を抜け出したMF樋口堅大選手(#8)が倒されPKを得ましたが、愛媛のGK草野真人選手(#1)に阻まれ、無得点で前半を終えました。
後半も48分にハーフウェ―ラインからドリブルを仕掛けた濃野選手がペナルティーエリア内で倒されて、2度目のPKを手にしましたが、再び草野選手がキックを阻止。2度の絶好機を逃がした大津ですが、濃野選手が「PK2本を決められず相手に流れを持っていかれたけど、みんなでカバーし合うことが勝ちにつながると思っていた」と振り返ったように気落ちした様子は見られません。2列目からの飛び出しでチャンスをうかがうと、52分には右サイドで仕掛けた濃野選手のクロスがペナルティーエリア内で相手のハンドを誘発。3度目のPKを獲得すると、濃野選手がゴール左上にキックを決めました。
先制点を得てからは愛媛に押し込まれる時間帯もありましたが、立野選手を中心にコーチングを絶やさず失点を回避。36分には左CKから、DF本多陸也選手(#2)がポスト直撃のヘディングシュートを放つなど90分通して戦い切った大津が1-0で勝利し、3連勝を達成しました。今節の勝利で、勝点は前期の目標を大きく超える13となり、立野選手は「僕たちの目標は残留だけど、これからまた目の前の試合を必死で頑張れば、また別の目標も見えてくる」と口にしました。
青野大介 監督(愛媛FC U-18)
相手がDFの背後を狙ってくるのは分かっていたので、自分たちがやるべきことは明確だったのですが、うまく戦えませんでした。ピッチに立つ11人が覚悟を決めて戦っていたかと問われれば、僕はそうではないと感じました。1対1で簡単に剥がされたり、攻撃も身体を使ってキープできなかったり、当たり前のことができないのは課題です。ゴール前の所はクオリティーが必要なので追求していかなければいけませんが、それだけではなく選手一人一人が殻を破ろうとしてほしいです。
GK #1 草野真人 選手(愛媛FC U-18)
連敗が続く中、前節の京都戦は僕のせいで負けたので、今節こそは絶対に僕がチームを勝たせてやるという気持ちで試合に挑みました。2本のPKを止めることができたのですが、3本目を決められてしまいました。もっと止めないとプレミアでは勝てません。練習からもっと意識を高くし、自分の足りないところを改善しなければいけないと感じました。選手全員が悔しい気持ちを持って試合に挑んでいます。内容も決して悪くないと思うで、もっと全員が結果にこだわらないといけません。
古閑健士 監督(大津高校)
少しまったりした試合の入りになりましたが、相手と同じくらいの力だったのでまずは失点しないことを第一に考え、守備をしっかり頑張ろうと伝えていました。無失点で試合を折り返し、PKも含めてチャンスもつくれていたので試合内容は悪くなかったと思います。第1クールでここまで勝点を積み上げることができたのは予想外で、選手の自信につながります。今日の結果はどうであれ、インターハイ予選に良い流れをつなげたかったので、選手が良く頑張ってくれました。
DF #5 立野航海 選手(大津高校)
開幕から失点1が続いていたのですが、第3節の神戸戦で4失点してから、チーム全体で守備意識を強くしました。前に出たら戻る、スライドするといった基本的なことが前節から継続できていると思います。今日も相手にボールを持たれても、ペナルティーエリア内への侵入を許さずシュートブロックができました。打たれたら何が起きるか分からないので、なるべくシュートを打たせないようにした結果が今季初の無失点につながったと思います。
セレッソ大阪U-18 0-1(前半0-1、後半0-0)ヴィッセル神戸U-18
サンフレッチェ広島F.Cユース 1-2(前半0-2、後半1-0)ガンバ大阪ユース
名古屋グランパスU-18 3-3(前半1-0、後半2-3)アビスパ福岡U-18
京都サンガF.C. U-18 2-3(前半1-1、後半1-2)東福岡高校
セレッソ大阪U-18(大阪)との一戦に挑んだヴィッセル神戸U-18(兵庫)は、前半終了間際に奪ったMF山内翔選手(#7)の得点を守り切り、勝点3を手にしました。首位のガンバ大阪ユース(大阪)は、好調を維持するアタッカー陣が今節も活躍。FW大谷優斗選手(#18)とFW唐山翔自選手(#9)のゴールによって、サンフレッチェ広島F.Cユース(広島)を2-1で下しました。打ち合いとなった名古屋グランパスU-18(愛知)とアビスパ福岡U-18(福岡)の対戦は両者譲らず、3-3の引分けに。京都サンガF.C. U-18(京都)は東福岡高校(福岡)から先制点を奪い幸先の良いスタートを切りましたが、後半の2失点によって逆転負けとなりました。
大会期間:2019年4月6日(土)~2019年12月8日(日)
EAST 第7節
2019年6月22日(土)
14:30 清水エスパルスユース vs 青森山田高校(清水エスパルス三保グラウンド)
2019年6月23日(日)
11:00 流通経済大学付属柏高校 vs 浦和レッドダイヤモンズユース(流通経済大学付属柏高校グラウンド)
11:00 市立船橋高校 vs 鹿島アントラーズユース(船橋市法典公園(グラスポ) 球技場)
11:00 大宮アルディージャU18 vs 柏レイソルU-18(NTT東日本志木総合グラウンド)
11:00 ジュビロ磐田U-18 vs 尚志高校(磐田スポーツ交流の里ゆめりあ球技場サッカーグラウンド)
WEST 第7節
2019年6月22日(土)
11:00 サンフレッチェ広島F.Cユース vs 京都サンガF.C. U-18(吉田サッカー公園 人工芝グラウンド)
11:00 大津高校 vs 東福岡高校(大津町運動公園多目的広場)
18:00 アビスパ福岡U-18 vs 愛媛FC U-18(福岡フットボールセンター 人工芝A)
2019年6月23日(日)
18:00 ガンバ大阪ユース vs セレッソ大阪U-18(OFA万博フットボールセンターグラウンド)
18:00 ヴィッセル神戸U-18 vs 名古屋グランパスU-18(いぶきの森球技場)