神奈川県で2019年度 第1回女性指導者スキルアップ研修会を開催
2019年05月30日
2019年度の第1回女性指導者スキルアップ研修会を、神奈川県で5月24日(金)から26日(日)にかけて開催しました。本研修会はJFA公認指導者の上位ライセンス取得を目指す女性指導者を対象とし、2016年から年間4回行っているものです。
現役大学生が参加した今回、初日はガイダンス後に、「プレーの分析とプランニング」、「コーチング法」の講義を行いました。その後、AFC U-16選手権マレーシア2018の準決勝、日本対オーストラリアの試合映像を見ながら、ゲーム分析を行い、翌日からの指導実践に向けてトレーニングメニューを考えました。
2日目は女子大学生を選手役として指導実践がスタート。実践後は、オーガナイズやコーチングについて、インストラクターや他受講者とのディスカッションを繰り返しました。午前・午後と指導実践を行ったあとは、受講生による5分間スピーチ、JFAテクニカルスタディグループによるAFC女子アジアカップ2018の分析報告や指導実践の振り返りも行い、最後は翌日に向けた指導計画案を練り直しました。
最終日は、ゲームで締めくくる指導実践に取り組みました。今回は受講者が少なかったため、1人合計7回もの実践を行うことができ、ハードながらも密度の濃い研修会となりました。
第2回の女性指導者スキルアップ研修会は、7月12日(金)~14日(日)に石川県での開催を予定しています。
山路嘉人 ナショナルトレセンコーチ(女子、東北チーフ/ベガルタ仙台)
今年度1回目となる女性指導者スキルアップ研修会には、3人の現役大学生が集まり、講義・指導実践とも積極的に参加してくれました。ゲーム分析からトレーニングのプランニングをして指導案を作成し、ピッチ上で指導をするという一連のサイクルを習得することやコーチングスキルを向上することを目標としましたが、この3日間で飛躍的に指導実践のスキルが向上したと感じます。今回身に付けた知識と経験を基に、サッカーの普及・育成・強化に広く貢献いただき、地域のサッカー界を支える人材になることを期待しております。研修会の開催にご協力いただいた神奈川大学女子サッカー部スタッフの皆さん、および指導実践でプレーヤー役としてご参加いただいた選手の皆さんには大変感謝しております。
米本みの里 さん(神奈川県)
参加する前にC級ライセンスを取ったときよりも成長したいと思っていました。実際に3日間を通して、経験を積んだことで自信を持って指導実践をできるようになってきました。やる前はとても緊張していましたが、今は自分に自信を持つことができるようになったので、とても良い経験になりました。
手塚七海 さん(東京都)
チームで指導していても、個々まで丁寧にフィードバックをもらえることはないし、そのフィードバックを活かしてすぐに(指導実践を)再チャレンジできてよかったです。今回人数が少ない中、1人1人に指導実践のフィードバックを丁寧に行っていただき、大変貴重な経験となりました。この経験を活かして今後の活動につなげていければと思います。
中山桃香 さん(神奈川県)
指導実践をやることは想像していましたが、2日間で7回もやらせてもらい、とても充実したスキルアップ研修会でした。実際にやるとやはり難しい、の一言です。普段から指導者の方をもっと見ていきたいと思いました。指導者っていいなぁと素直に思いました。